📖 創作･携帯小説

>>397
　
　もう　これしか無いな　

　興味を持ってもらうしか無い　


　ドクターの携帯で電話したら

　アリータの携帯を拾ったとか言う　

　それで渡したいからと話をする　

　これで　会いに行く　

　この時に説明するでいいかな？　

　アリータは首を傾げてる　解らないな？

俺に感動を与えた親友の姿　

それは高校生の時にビアガーデンでのバイトを誘われた時に見た　目の前の親友の勇姿だった　

この親友は　さらっとやって見せた　　

中ジョッキを　１１本 これを簡単に持ってんだから　
そんな事をしてたのか　毎年　夏が近づくと始まる　５月からのバイト　
皿は　こうやって持つんだ　俺は同じ年の親友が凄い歳上に見えた　
　
この手の友人は無口で　堅い信念を持っている　
俺もやってやるよ　二人で持てる数を競って見せたんもんだ　ほら　俺もできるぞ　お〜やるな　
じゃあこれは　　キッカケを与えてくれるのは友人　

　職人技をお互いに見せ合う姿こそ醍醐味だった

>>399
　
俺が目の前で見せられてる姿は　

　　　　正に　サイボーグ　職人の姿だった　　

これはどんな仕事でも同じ　初めて教わる時に感じる　　

>>400
　アリータは決心した　先の解らない事もでも　
　いい　私は蘇ってる　

　人間では無いけれど　記憶は正直　
　せっかく思いが　生きてるなら思いの間々　
　体が動くだけ　それだけでもいい　

　ドクターにアリータは言った　

　私は　この世界で生きてる　
　身分証明書も携帯も皆んな過去の間々だけど　
　思いの間々　動ける　一人で彼を探します　

　空白の時間は過ぎちゃだけど埋めてみせます　

　サイボーグだって感情が有る事を分かってもらいます

>>401
　
　ドクターは　彼女の決心は揺るぎない　
　動け無くても本脳の間々動いた　
　これなら　心配無いだろう　

　人々にサイボーグと分かってしまっても　
　これから未来はサイボーグの時代が来る　　

　ドクターは　アリータに持ってる　お金を　
　渡した　何か有ったら電話くれ　

　充電パックをちゃんと交換するんだぞ　

　大丈夫ですよ　分からない事があったら　　　　　　　人に聞きますから　

　記憶が完全じゃ無いけど頑張ります　　
　　
　ドクターは携帯でアリータの彼氏に　

　電話をかけた　・・・・

>>402
　
　着信した・・・・・　

　携帯をアリータに渡した　

　アリータ話をしていいよ　思いを伝えろ　

　アリータは携帯を手に握り　話をした　

　もしもし　私　　私よ　寂しかった・・・　

　今直ぐ　逢いたいよ　今直ぐに・・・　

　お願い　逢って

　　
　俺は　この懐かしい声を　しっかり　

　覚えてる　　もしもし　もしもし　

　本当なのか　本当なのか　　

　アリータは　言った　　そうよ本当

　今は　アリータって　名前だけど

　サイボーグなの　　でも逢いたいよ　

　サイボーグ　？　俺はビックリした　

　するとドクターが話を変わった　

　私はドクターです　彼女は生まれ　
　変わりました　極めて人間の間々です　
　どうか　アリータを頼みます　

　今は　何処に居ますか？　

　本当に蘇ってるんですか？　
　名古屋に居ます　そっちに行きます

　名古屋ですね　解りました　
　今直ぐ新幹線に乗せますから　
　そこでお待ち下さい　　

　乗ったら　もう一度電話します

>>403
　
　ドクターは　アリータ行くぞ　

　お前を新幹線に乗せてやる　

　これで　俺の任務は終了だ　

　彼に逢って　もう一度　生きて見ろ　

　ドクターは　手を引っ張って　　

　新幹線のホームが有る　駅に向った　

　アリータは泣いている　・・・・・　

　手で涙を拭いて　ホームに向った

>>404
　
　俺は信じられな気持ちと懐かしい声に　

　震えてる　俺の彼女が蘇ってるなんて　

　でも　俺は　体がボロボロなんだ　

　よろけてベンチに座った　

　息が苦しい　こんな時に　俺は　

　肺を押さえながら　息が　　

　すー　すゥー　　

　そうだ昔の携帯を取り出した　

　二人の写真を座がしてる　

　最近　この携帯は電源を入れていた　

　もう直ぐ　天国で逢えると思って　

　涙が溢れて　携帯を持つ手に落ちた

>>405
　
　この十年は長かった　・・・・　

　涙は片方しか出ない　麻痺してるから　　

　悪いとこだらけ　俺もサイボーグに　
　
　なりたい


　体は　もう正常じゃない

>>406
　
　薬を飲んだ　頭痛もする　

　頭の中で　鈴虫か　うるさい　

　視力も　悪くなって　二重に見える　

　メールを打ってもダク点も　見えない　

　漢字も見えずらい　

>>407
　
　神様　夢でもいいから　逢わせて下さい　

　もう　一度だけでいいから　

　お願いします　　

>>408
　
　彼女が居なくなってから　

　まともな　恋なんか　ナンも無かった　

　仕事も　もうあの頃の俺じゃ無い　

　もう止めたんだよ　職人なんか　

　職人の姿が好きだって　　

　御前が居なきゃ　色なんか　

　つけれない　真っ白なんだから　

　頭の中が

>>409
　
　涙と鼻水で　ぐしゃぐしゃだ　

　こんな姿見せたら　


　きっと　何やってんのって　言うよな　


　こんな　カッコ悪くなっちまった　


　ゴメンネ　弱くて

>>410
　
　指が　カックンして　

　動かなくなって　


　工具なんか持てなくなっちまった　

　俺に作業を教えてくれた　

　サイボーグ戦士達の　　

　姿か目に浮かんで、笑ってるよ　

　何やってんだよ　

　もう見せられない　

　俺はサイボーグじゃ無くなった　

　スクラップだ

>>411
　
　俺の携帯のメールに　

　こんな事を送信して来た彼女を思い出した　

　二人が　逢おうしてる深夜に　

　お前は　電車の中からメールして来たね

　今から高速の速さで私は向かってるよ

　待って居て　もうすぐ会えるから　

　駅で待って居たら　終電の駅の改札口に　

　お前は　笑顔いっぱいでやって来て　

　会いたかったよ〜　　

　お腹空いたって　

　急いで家に連れて帰った事を　

　でも結局　朝までしか逢えなかった　

　そんな日ばかりで　

　俺が休めたら良かったね　

　こんなボロボロになってんだから　

　何も意味なかったね　

　お互いに・・・・・

>>412
　
　あっ思い出した　二人が初めて会った日　

　俺の赤い小さい携帯を見て　

　えっ同じ携帯じゃん　

　スライドする　シャーキンって　

　音がする　ステレオスピーカーの付いてる

　赤い携帯に壊れてるけどメールと写真が　

　残ってる　でも壊れてるから　

　直ぐ電源か落ちたり入ったりを　

　繰り返すから　

　あの頃の曲も聞けなくなってる　

　この赤いのもボロボロだよ

>>413
　
　その赤い携帯　仕事中に　

　作業中に着信して池ポチャしたんだッタ　

　作業場に水のプールが有るんだよ　

　ミストが水の中に落ちる為に　

　俺の作業中は　いつも　

　池が周りにあった　

　騒音もうるさいブースの中で　

　ひたすらサイボーグだった　

　御前が　その後から写真を　

　撮って居たね　

　私は　この姿が好きだよ　

>>414
　
　俺が初めて工具を握らしてもらった時に　

　俺の横に　クソデカイ　ロボットが居た

　こいつ止まらないから　

　この時は　俺とロボットの協同作業　

　その動きが速いから　

　俺は頭をぶつけた　

　鋼鉄やんか　痛い

　
　思わず　赤いストップボタン　

　押したよ　
　

>>415
　
　完全武装して体育館程の場所ってのも　

　有ったな　ヘルメットして　

　１０人は居るだろサイボーグが　

　次のが来たぞ　クレーン車じゃん　

　スーパー大きい　タイヤが俺の身長は有る　

　仕事が終わると　皆んな全身　

　オレンジ色じゃん

>>416
　
　世の中には色々な場所で色をつける

　トラックのバンパーのブースは　

　吊るされて流れて来るから　

　自分のブースに物が来たら　

　自分も動きながら　色をつける　

　これが次から次へと流れて来るから　　

　ロボット状態　　

　スーパースプレーガン　サイボーグ

>>417
　
　時代の流れで色が既に着色されてる物の登場で　

　スプレーガンマンの　サイボーグは減った　

　新しい技術の試作工程で

　名古屋に来た事を思い出した　

　出張は無期限の予定だった　

　また彼女とも逢えない　

　着色された物を緊急で治す為に

　１万台の　海外向けの品物の修理だ　

　この品物は液晶テレビだった　

　磨き作業で　傷やアバタの処理　

　この頃から　手作業中心に変わって　

　薬品を使うのが増えた

>>418
　
　肺がやられたのは　ミストを吸ってるから　

　そりゃ何年も有機溶剤の　

　ミストの中で呼吸してんだから　

　むせて当然だ肺の中に塗料のミストが有る

　内蔵はラッカーシンナーで洗浄出来ない

>>419
　
　手に着いた塗料を落とすのに　

　シンナーの容器に手を突っ込んで　

　洗浄してると　爪の間から入って

　脳味噌が　スカスカになるよって　

　昔の職人が言ってのを思い出した　

　そりゃシンナーだから

　ゴムは溶けちゃうもんな　

　人間は鉄じゃない

>>420
　
　でも手を綺麗にしないと　

　みっともない　コンビニで　

　お釣りをもらう時に　汚い手だ　

　彼女にも　見せられない　

　でも　彼女は言ってた　

　その手が好きだよって　

　俺の指が曲がってるのは　

　スプレーガンを握ってるから　

　変形してる

>>421
　
　　　心の名機は　ソニーと日立と日産

　　　　この　巨大産業の片隅で今日も　

　　　　サイボーグ達は　スプレーガンを　

　　　　　　　握ってるはずだよ

>>422
　
　　　スーパースプレーガンサイボーグは
　　　　　右手にスプレーガンを握ったら

　　　縦に横に真下と真上から体が勝手に動く　

　　　　これをロボットに記憶すれば　　
　
　　　　　人間が必要無くなる　　

　　　　　この動きを記憶させるには　

　　　ヤッパリ　スプレーガンサイボーグの
　　　　　　　人しか記憶出来ない
　　　　　　　まだ終わって無い

　　　　ロボットと人間の融合が生み出す　

　　　　　　　夢は次世代に託された　

　　　　　　俺はサイボーグだったけど　　　　　　　　　　　　　　　　ロボットにはなれない　

　　　　　　そして人間になって弱くなった

　　　　　　なれない　

>>423
　
　俺の憧れの職業に　２つ有る　

　　人を守る仕事　自衛隊と　彼女の様な仕事　

　これは今からじゃ無理だけど　

　この人を守る仕事にサイボーグを作ったら　

　未来は無限の可能性が有る　

　特に注目してるのは　赤十字のマークの

　衛生隊　　サイボーグが人の命を救う　

　物を作る他にできる事は　人間そのもの　

　今度は　これが来世でしてみたい

>>424
　災害派遣で見掛けた　赤十字のマーク

　これで　彼女も救える

　今度は　俺が救う夢を見たい

　災害派遣ナースも居るなら

　俺もそのナースを守る　衛生隊サイボーグ

　　　自衛隊は
　　　見にも行った事も有る　

　　　訓練は過酷なのは知っている　

　　この　２つの職業こそ　未来を守る仕事だ　

　　ロボットに出来ない職業こそ　永遠に必要　　

>>426
　　彼女が
　　人を助けてる姿を思い浮かべたら　
　
　俺は何て　くだらない事を一生懸命に　
　頑張ってたんだ　　

　結局　ロボットに仕事は奪われ　

　サイボーグは壊れて　　

　スクラップの俺

>>427
　
　自衛隊に興味を持ったのは　

　救急看護を検索してる時だった　

　俺は大事な父を救え無かった　

　心肺蘇生を知らなかった　

　もし彼女が居たら聞けたかも　

　救急看護読本を探してみようと思って

　そこに自衛隊ナース物語を発見　

　そして自衛隊の赤十字を思い出した　

　これが来世の夢にしよう

>>428
　
　自衛隊にも衛生隊が有ったし　

　自衛隊病院も有る　

　これなら今度の夢は　

　衛生隊サイボーグとして　

　彼女と同じ道の夢が見れる　

　もう無理だけど　

　寝て見る夢ぐらい見れる

>>429
　
　夢のサイバー救急看護サイボーグに　

　なって　彼女と同じ仕事する夢だ

>>430
　
　涙が止まらない　光景を　見た　

　俺はもう宮城に行けない　

　俺が行った時には　

　災害派遣の自衛隊の姿だった

>>431
　
　時は戻せない　

　でも戻っても

　彼女の人を助ける思いは　

　変わらないだろ　

　だったら同じ思いで　

　俺がサイボーグになる　

>>432
　　
　サイバー救命看護部隊を宮城に作って　

　病院と連携を組む未来を　

　永遠の夢　

>>433
　
　危険な地域が有るなら　

　そこを拠点として　

　人を守る部隊の配置を　

　自衛管と看護師の協同作業で　

　その地域の安全を守る　

　これなら俺は喜んでやるよ

>>434
　　
　俺は戦闘服を着て　

　担架を担いで　

　サイボーグになる　

　銃なんか要らない　

　赤十字のマークに

>>435
　
　俺は　宇多田ヒカルの　テイク　５　を

　良く聴いてる　この曲が心を震えたたす　

　この思いがいつまで続いてる　

　アルバムは　ハートステーション
　

>>436
　
　この曲を聴くと涙が出るけど



　真冬の星座　私の恋人
　
　ずっと待って・・・いたの



　そこに行こうとしてるのは俺

　そして恋人に逢えたなら　



　絶望も希望も無い空の様に透き通っていたい　

>>437
　
　成功も失敗も無い　

　そこで逢えたなら　

　そんな自分が幸せです　

　始まりも終わりもない　

　今日と言う日を　素直に生きたい　
　　
　一緒に透き通っていたい

>>438

　　　俺はボロボロのスクラップだけど　

　　　また逢えるなら　蘇りたい・・・・・　　


　　　　サイボーグになって・・・・　


　　　　　　END　　　　テイク　５


原題　　　サイボーグになっても愛してる
永遠の未来予想図

アリータは新幹線に乗った　彼の居る名古屋を
目指して・・・・・・

>>439
恥ずかしい～！

　
　２０１１年　３月１１日　　東日本大震災　

　俺は　　　ブースの中に居た　

　めまいなのか？　揺れてるのか　？　

　立ちくらみか？　思わずよろけた？

　月の瞬間　ブースの音がうるさい


　周りに人が誰も居ない　

　そこに一人の姿が　俺を見つけて

　建物が　危ないから　

　早く逃げて〜　と一人が叫んでいた　


　何だこれ　凄く激しい　揺れだ　

　俺は　周りから　逃げるのに　


　スプレーガンを　　手放した　　

　誰も建物の中には　誰も居なかった

　走って逃げて　外に　出た　

　この時の　思いは　忘れられない　

　まるで　外に出ても　

　東京ドームの中に居る気分だ　

　揺れが長い　アンテナも電柱も　

　凄く　揺れてる　いつまで揺れてるんだ

　空を　見上げたら　雲一つ無かった

　外に出た所に　三人ぐらい集まって居る　

　かなり　大きいな地震だ　　

　しばらく　立った間々　そこに居た　

　空を見上げて　・・・・・

>>441
　
　目をつぶると　あの時の思いが　

　浮かび上がってくる・・・・・

　絶望も希望も無い　透き通ってる空が　

　俺の　一番　　　嫌いな空に変わる　

　同じ　空を　　見上げて居たのか　　

　彼女は良く言っていた　

　寂しい時は　空を見上げればいい　

　同じ　空を　見てるんだから・・・・・　

　目を　閉じると　その言葉が　

　耳から　離れない・・・・・　

>>442
　
　この時の記憶は　　無音　

　ただ人が集まる姿を　見てるだけ　

　皆んなが怖がりながら　一つの集団になる　

　それから　どれくらい　時間が過ぎたのか　

　すると　大地震の震源地を口にする　

　のを聞いた　　東北だって　宮城　

　もう頭の血の気が引いた気分　

　携帯も　使え無いって　小声で　

　聞こえてる　・・・・・　

　何処で　地震が起きたんだ？　

　なぁ　本当なのかよ　？

>>443
　
　止めてくれよ・・・　そんな・・馬鹿な　

　　俺は　　　地面を見ながら　

　事の　成り行きを　知るのも　

　出来なかった　　

　だだ　首を　小さく　振る俺

　顔を揺らして　　違う　　違ってくれ　

　メガホン持って　話か始まっていた　

　宮城県の方で　大地震が　有ったらしい　


　目から　涙が　落ちる　


　体が　ガタガタ　震える　

　携帯を使っも　繋がらない　　

　止めてくれよ　・・・　

>>444
　
　話の内容も　全然聞こえない　

　これから　しばらくの間、安全確認の

　為に待機して下さい　　

　俺は点検しながら建物に入った　
　　
　その後は

　休憩室で　待機して下さいとの事　


　今日は　もう仕事できないな　

　そんな声を　聞きながら　

　休憩室に　入った　

　テレビに集まる人が沢山居た　

　津波だって・・・宮城県・・・・　

　俺は　その時　顔を　手で覆い　

　ぐずれた　涙と　鼻水しか　

　出なかった　

　呼吸が　ハァ　ハァ　

　震えが　止まらない　

　周りの人が　大丈夫とか　

　俺に言ってきたけど

　何も返事出来なかった
　　

　俺は　自分の手を見つめ　

　俺の指で　指輪が　光って見せた　


　お願いだから　生きててくれよ　

　頼むから　俺は涙が止まらない　

　顔は　涙と鼻水で　ぐしゃぐしゃだ　

　そんな俺の所に　ディッシュを　

　持って来てくれた　ディッシュは　

　ビショビショだった・・・・　

　ハァ　ハァ　呼吸が　うまくできない　

　俺は　しゃがんだ間々だ　

　ディッシュを沢山丸めて・・・・・

>>445
　
　人混みの中で　しゃがんで居る　

　俺に　仲間達は　近寄って来た　


　あっ　彼女が居たんだ　宮城に　

　その時の俺は　しゃがんで居て　
　　
　見上げても

　皆んなの顔が涙で　見えなかった　

　そうなんだ　早く行かないと　

　俺は立ち上がろとしたが　

　普通に立ち上がれ無かった　

　手をかされても　・・・・・

>>446
　
　誰かが　椅子に座らせようしてる　

　ハァ　ハァ　震えが止まらない　

　俺の肩に　手を触れてる人も居た　

　　
　俺は　早く　逢いに行く事しか　

　頭に無かった　頼む　仕事なんか　

　もうできない　ハァ　ハァ　ハァ　

　涙が　止まらない　　

　椅子に座ってる俺は　

　口を半開きで　斜めに座っている　

　誰に何を言われてるのか　

　サッパリ耳に入って来ない　

　鼻をかんでも鼻水が止まらない　　

　ハァ　ハァ　ハァ