📖 創作･携帯小説

ここ…どこだろ…

あ…、夕方？…公園？

夕日に照らされる遊具を見て、あたしは公園だということがわかった。

（アタシだ…３年生くらいかな…）

てか何で３年生ってわかるんだろ…

それはともかく、あの人誰？？

「痛いよぉ〜っ」

転んだ『３年生』のアタシは、ちょっとすりむいただけで大袈裟に泣きわめく。

あはは…小さい頃は泣き虫だったからな〜アタシ…

「大丈夫？ちょっと足出して」

３年生のアタシと同い年くらいの男の子は、丁寧に“アタシ”の足にバンソーコを貼る。

「よし、できた。」

「ありがとう…キミ名前なんていうの…？」

うわ…いきなり名前聞くって、多分あの時のアタシこのこに恋してたな〜…

「ん？オレ？オレは〜… 早瀬 潤。」

“はやせ じゅん”…

（思い出した…！）

「アタシは、梨乃…
姫川 梨乃…」

潤くんは、アタシの初恋相手。

毎日この公園で必ず会ったのに、ある日急に来なくなって…

泣きじゃくったのを
覚えてる。

悲しかった———…。

—ﾊﾞﾁﾝｯ!!

「いったぁ〜っ」

ノートでおもいっきり叩かれ、あたしは頭をさすった。

「コラッ！授業中に居眠りすんな！」

…アレ…さっきの夢…？か｡

「よだれ出してやんの〜」

クラス中に、ヒソヒソ声とクスクス笑いが響き渡る。

「皆、実は今日、このクラスに転校生が来るんだ。」

転校生…？

先生の合図で、教室に入ってくる転校生。

「わあ〜めっちゃ好みの顔…」

「カッコイ〜」

ジャニーズみたいなかっこよさに、ついあたしまで見とれてしまう。

「名前は、“早瀬 潤”だ。皆仲良くしてあげろよ〜」

早瀬潤くんね〜…

…って、早瀬潤くん！？

いや、まさか…
同姓同名だよね…

…でも…何かあの頃の面影が残ってる。

くせっ毛な髪だけどサラサラで、整ってる顔立ち。

「席は〜…
姫川の隣でいいな。姫川、早瀬にいろいろ教えてやれよ」

うっそー…

「よろしくな“梨乃”ちゃん」

ニッと微笑みながら、
アタシに話しかける潤くん。

うわぁ〜…潤くんも覚えてたか…

「よ…よろしく…」

小声で言いながらアタシはそっぽを向く。

「可愛いね梨乃ちゃん。 昔と変わらずに」

いたずらっぽい笑みを
しながら、潤くんはあたしの顔を覗いてくる。


なっ…なぬっ！？

潤くんって実はこんなに軽い人だったのー！？

「えっと、ここが理科室で…こっちが家庭科室… 」

何で隣の席のアタシが
校内紹介しなくちゃなんないの…

「随分と狭い学校だな」
この学校が狭いと感じるとは…

前の学校はよっぽど広かったんだな〜

「ねぇ、付き合わない？ 」

「え？どこに？」

惚けた返事をするアタシに、潤くんははぁ…とため息をつく。

「オレの彼女になんない？ってこと」

えーっ！今このタイミングで！？展開が早過ぎない！？

「今のは冗談ってことでとらえとく。」

アタシはそっぽを向いて、また校内紹介の続きをした。

「可愛いね」

鼻で笑う潤くんに、
アタシは顔が熱くなる。
「ほらっ、次２階に
行くよっ」

「へいへーい」

だるそうな潤くんの返事を聞いて、アタシは階段へ足をかけた。

放課後。

先生の手伝いで遅くなり、いつの間にか空は真っ暗。

（怖いな〜…何か寒気がする…）

早く帰らないと…

「りーのチャン」

聞き覚えのある声に
振り向くと、潤くんは
だるそうにドアに寄り掛かりながら「よっ」と
ピースをする。

「何で…もうこんな
遅い時間なのに…」

「待ってた。こんな遅い時間に一人で帰るとか
危ないジャン」

へ…？

「さ、帰ろ帰ろ〜」

潤くんは自分の後頭部に手を合わせながら、前に歩き出す。

（やっぱり…）

“あの頃”よりは少し軽くていじわるなかんじはするけど…

優しいのは変わらない…
「ありがと…待っててくれて…」

「いえいえ｡」

暖かい気持ちで、アタシは潤くんの背中をずっとずっと…追いかけた。

「あ…すまん、ちょっと トイレ行ってきていい？」

近くのお店を指差しながら尋ねる潤くん。

「うん、いいよ」

アタシの返事を聞くと、 潤くんはお店の中へと
入っていった。

（もう７時か…
お母さん達心配してんだろうな…）

メールでもしとこ…

そう思い、ケータイを
取り出した時…

「ふぐっ…！」

いきなり後ろからハンカチでアタシの鼻と口を
おさえられる。

「ちょっ…何す…」

アレ…頭が真っ白…

助けて…潤くん…



—ﾊﾟﾁｯ

ここ…どこ？

電柱にさっきのハンカチで手を縛られている。
「やっと気がついた？」
ニヤッと笑う中年の男性の手には、ナイフ…。

—ﾄﾞｸﾝｯ...ﾄﾞｸﾝｯ...

「…に…何…っ！？」

—ﾋﾞﾘｯ、ﾋﾞﾘｯ

次々と破られる制服。

「何すんのよ！！
変態！ちかん！」

「るせぇ！黙れ！」

うっ…手が動けないと
身動きも出来ないっ…

こうなったらぁ〜っ！

アタシは縛ってるハンカチを力を入れて取り外した。

———————————
【潤Side】

いない…

（どこ行ったんだよ梨乃ちゃん…）

次々と走り回りながら
探すけど、いっこうに梨乃ちゃんが見つかる気配なし。

（あっ…！）

誰もいない所にいたのは、中年のおっさんと梨乃ちゃん。

「りっ…」

最後までいう前に、
梨乃ちゃんは縛られてるハンカチを取り外し、中年のオッサンのこ〇んを蹴った。

「〜っ！！？」

「これ以上やられたくないんならとっとと帰りやがれ！」

こ…こえぇ…

「何だよっ！つまんねー女！！」

オッサンの逃げる姿を
見て、梨乃ちゃんは安心したかのようにため息をついた。

昔はちょっとしたことでもすぐ泣くような弱いこだったのに…

強くなったんだな——…｡

【梨乃Side】

はぁ——…。

怖かった…

「りーのーチャン」

この声は……

「オッサンのこ〇ん
蹴るとかやる…」

「いやああぁぁっ！」

最っ悪…見られてたし…

「えぇ？？梨乃ちゃんからやったんジャン」

「でもやなのっ！
…って、あ…」

自分の下着＆ブラ姿に
ボー然とする。

「梨乃ちゃ…」

「いやっ！」

近づいてくる潤くんの
アソコを蹴った。

「いってーっ！
オレにソレやんなよっ」

「あ、すんません…」

小声で潤くんに謝るあたし。

「……ほらっ、行くぞ」

潤くんは手を差し延べてきた。

（迷惑かけちゃったのに…優しすぎるよ…）

キュウゥと胸が苦しむ。
アタシは潤くんの大きな手に、そっと自分の手をおいた。

あったかい…

「梨乃ちゃんの手、小さくて冷たいね」

潤くんは前を向きながら小声で言った。

アレ…？赤くなってる？
「ねぇ、最後にもっかい言っていい？」

え——…？

「オレは、“あの頃”から梨乃ちゃんが好きだった…
梨乃ちゃん…付き合ってください」

深々と頭を下げる潤くんに、アタシは決心した。

言おう。言わなきゃ…

大丈夫。自信を持って———…。

「……いいよ…」

「へ？？」

あっさりなアタシの答えに、目を真ん丸くする
潤くん。

「だから——…
いいっていったの」

「マジで？」

コクン、と小さく頷くと、潤くんは強くアタシを抱きしめた。

「ちょっ…！」

「やっと夢叶った」

「へっ！？」

夢って…大袈裟な…

アタシから放れると、
潤くんはまたニッと笑う。

「言っとくけど、オレは甘々だから付き合ったらやばいからな」

「…………へ？？」

ドユコト！？
（てか自分で自分のこと甘々とか言うか！？）



次の日…。

「へぇ〜…早速あのイケメン転校生と付き合うとかやるね〜梨乃も」

ニヤニヤしながら楽しんでる（親友の）真由。

「断ればよかったかなー…何か付き合うとやばいかもよとか言われたし… 」

やばいってどうゆう意味だろ…

「ふ〜んっ
こりゃかなりやばいかも
ね〜」

「だからやばいってどうゆう意味っ！？」

必死なアタシに、真由はニヤッと嫌らしい笑みをする。

「そりゃあ、やばいって言ったら…キスやられまくりとかぁ〜？早瀬くんならエ〇チまでやりそうだね〜」

（うっ……）

ウソデソーっ！？

面白いです
速く続きが見たいです！

>>9様

初コメ有り難うございます＾＾

放課後。

帰ろうと鞄を持ち、
立ち上がった時…

「よっ、梨乃」

上から被さるように、
潤くんがアタシに抱き着いた。

「ちょっ、やめてよ人前で！」

しかも“梨乃”って…

「いいじゃん、オレら
付き合ってんだし」

付き合ってるからって恥ずかしすぎるよ…

「うらやましい〜」

「でも梨乃ちゃん可愛いし仕方ないよね〜…」

周りから女子のヒソヒソ声が聞こえてくる。

きっとアタシの悪口言ってるんだ…

『何であんなブスが
早瀬くんと付き合ってんだよ』

とかこんなかんじの〜…
「さ、帰ろ梨乃ちゃん」

「…でも真由と帰る予定が…」

ちらっと真由の方を
見ると、やはりニヤついている。

「いいよいいよ〜
友達より彼氏優先でしょ？」

「さんきゅー
ナイス友達だな」

ギュッとアタシの手を
握る潤くんは、嬉しそうにニンマリと笑う。

（う…ムカつくけど
かわいい…）

「梨乃可愛いな。
キスしていー？」

もう…何回可愛い可愛い言うの…

「人たくさんいるから
ダメ」

「じゃ、人いないとこでやろ？」

「そうゆう意味じゃなくて〜…」


付き合い始めてこんなかんじなんて…

この先どうなっちゃうの〜！？

「ほら、誰もいないし
初チューしよ」

夕日を浴びながら潤くん は嫌らしい笑み浮かべる。

うぅ…キスなんてしたこともないから緊張するよ〜…

「い…いきなりすぎない？ほら、アタシたちまだ付き合ったらばかりだし…」

「何で？いいじゃん、
おれらが付き合ったって
あかしで」

優しく微笑む潤くんは
凄く格好よくて…

断りきれなかった。

「じ…じゃあちょっとだけ…だよ？」

アタシが言うと、潤くんは遠慮もせず唇を押し当ててくる。

柔らかい…し、暖かい…
すると、アタシの口の中に潤くんの舌が入ってくる。

………！！？

いきなり！？

—ﾄﾞﾝｯ

アタシは潤くんをおもいっきり押した。

「えっ、何？？
ちょっとショック…」

「だっ…だっていきなりＤキスって！」

もう知らないっ！

アタシはつかつかと
速歩きで前に進んだ。

「ちょ、ちょっと待ってよ梨乃ちゃーん」

後ろから追いかけてくる 潤くんを無視しながら
怒り気味で進む。

てかめっちゃキスうまいし！

本人や真由が言ったとおり、この人（潤くん）と付き合っらかなりやばいかもっ！

age

早くつづきかいて！

あげ

>>13様
>>15様

あげ有り難うございます 。

>>14様

有り難うございます＾＾

なるべく早く書くようにしますね。

次の日。

朝からげっそりなアタシに、真由が話しかける。
「どうしたの？元気
ないね」

「実は…昨日キスしたんだけど…」

ヒソと小声で話す。
すると、真由は一瞬目を見開いた。

「ディッ…Ｄキっ…！」
アタシは大声で言う真由の口をふさぎ、自分の口元に人差し指をたてた。

「しっ！声でかいよっ」
「付き合いはじめて
いきなりＤキスとはやるな〜早瀬くんも…」

もう…『やるな〜』じゃないよ…

ホントに緊張したんだから…

まぁ、軽く甘酔いした自分もどうかと思うけどね…。

「あっ、見てよあれ！」

「えっ？」

真由の指差す方向を見る
と…

目には、
クラスメートの小林 歩美ちゃんが潤くんを後ろから抱きしめてる様子が浮かぶ。

「はっやせ〜♪」

甲高い声を出す歩美ちゃんにクラスの女子たちは冷たい目や驚いてる目で見つめる。

な…何あれっ！

うっとうしそうに潤くんだけど歩美ちゃんは放れようとしない。

「うっわ〜…何なん小林…クラスで堂々とあんなことする？…ま、早瀬くんもだけどね〜」

隣でゲラゲラ笑ってる
真由だけど…全然笑えないよ〜…

そんな曇った気持ちのまま、一時限目が始まるのであった。

休み時間。

「潤くんっ！朝のは
何だったの！」

怒り気味なアタシに、 潤くんは一瞬考えた。

「あ〜あれね。やめろとか言ったんだけどあいつが放れなくてさ〜」

それはわかってるけど… あんま潤くんに触らないでほしー…

って、言うのはやめておこう…

「何？まさか梨乃嫉妬してんの？」

ニヤニヤと聞く潤くんに、アタシはいっきに顔が熱くなる。

「ちっ…違うもん！
てかいつのまに梨乃って…」

「赤くなってやんの。
かっわい〜」

アタシの頬を、潤くんは優しく触る。

だから“梨乃”のことは…

…ま、いっか…

—チュッ

赤くなってるアタシの頬に、潤くんは優しく音をたてながらキスをする。
「あっ…ちょっと皆
見てる…」

周りの人（女子）たちはうらやましそうにアタシたちを見ている。

「んー…」

だけど潤くんは軽くスルーしてアタシの唇にキスをしてきた。

どうしよ…止めたいけど辞められない…

—キーンコーンカーンコーン…

休み時間終わりのチャイムが鳴った。

「…あ、ほら潤くん休み時間終ったよ！教室戻ろっ」

「はぁー？もうかよ」

「早くっ！授業始まっちゃうっ」

って言ってるアタシも
実は少しがっかりしてるんだけどね…。

急ぎ足のアタシに続いて、潤くんはだるそうにゆっくりと歩いてきた。

つづき読みたいっス！

小説書き続けたらもっと上手くなりそう。今後に期待。頑張ってね。

>>19様
二回目のコメント有り難うございます＾＾

今から続き書きますね。

>>20様

有り難うございます＾＾
これからも書き続けます。

頑張ってね☆

放課後。

夕日が差し込む誰もいない教室で、アタシは日直 だから今日の出来事や天気などを学級ノートに書く。

「凄っ、梨乃めっちゃ
字上手いじゃん」

突然横から入り込む潤くんに、アタシの肩が一瞬上がった。

「もっ、も〜…
驚かさないでよ〜」

「ゴメンゴメン。なぁ、誰もいないし教室で
やっちゃう？」

ドキーンッ！

やっちゃうってつまり… あれだよね…

「いっ…、いやに決まってるでしょ！」

何言ってんだかもう…

「んじゃ、せめてチューを…」

そう言って、潤くんは軽くアタシの頬にキスをする。

頬から唇に移動してき、 食いつくように何回も
キスをしてきた。

「んぁっ…」

「あんま可愛い声出すなよ〜」

潤くんはニッと微笑むと、アタシの太ももを撫で回しながらＤキスをした。

熱い熱い潤くんの舌が、 アタシの口の中に入り込む。

やばい…顔が熱い…


…こうして、放課後の教室で二人きりで甘〜い
一時を過ごすのでした。

>>22様

応援有り難うございます＾＾

がんばって！
続き楽しみにしてます！

>>26様

有り難うございます＾＾

続きは明日書きますね!

↑
間違えました；

>>25様です；

胸キュンですね(*´Д｀*)
がんばって下さい！

>>28様

有り難うございます＾＾
李様の作品もいつも楽しみにしています!

次の日。

梅雨入りの今は、
今日も土砂降りが激しい。

「はぁー…雨ってなんでこんなにテンションが
さがるんだろ…」

「そう？梅雨って部活とか中止になること多いし、アタシは結構好きだけどなー」

メイクしながら、微笑む 真由。

はあぁ…なんか本当テンションさがるな…

「おはよ、梨乃」

振り向くと、ニッと笑う 潤くんの姿。

—ドキッ

なんか…アタシ最近変だ。潤くんを見ただけで
ドキッとする。

そりゃあまあ付き合ってるからかもだけど、特別キスとかした訳でもないのに…

「お…おはよ…」

呟くようなアタシの声に、潤くんは微笑みアタシの頭を撫でて自分の席へと戻った。

「りーのーさん」

背後から声が聞こえる。
やはりこの甲高い声は
歩美ちゃんだ。

「はい…？」

「へぇ〜、まぁ…
意外といい顔してんだね」

へ…？

嫌みっぽい笑みを浮かべながら、まじまじとアタシを見る歩美ちゃんに
アタシの頭にはクエスチョンマークが浮かぶ。

「でも、悪いけど早瀬には近づかないでくれる？」

はいぃ？どちらかと言うと潤くんがアタシに近づいてくるんだけどね？

とゆーか、アタシ達付き合ってるし…

でも、いつもより声のトーンが低く、冷たい顔をしている歩美ちゃんに
アタシの口からは言葉が出てこない。

「ね？わかった？」

でも、ここははっきり
言わないと！

「悪いけどそれはムリ。…アタシ、潤くんと付き合ってるから」

真っ直ぐと相手を見ながら言うアタシの言葉に、歩美ちゃんは目を見開いた。

「…しっ、知らないっ！」

そう言い残し、自分の席へと戻る歩美ちゃん。

アレ…？意外と返事が普通だった…。

「梨乃すごー、でもこれがまた後でややこしくなるんだよねー」

え…、確かにあの積極的 な歩美ちゃんのことだからなぁー…
もしかしたら、潤くんも 歩美ちゃんに惹かれてきちゃったりして…

ううん、マイナス思考に考えるのはやめよう。

「大丈夫だよ、アタシだって負けてらんないし！」

「おぉー、カッコイイ〜 アタシも出来ることなら協力するよ！」

うん、何事にも頑張らなくちゃ。

放課後。

—ザァァァアア
相変わらず外は土砂降り…。

（あ…傘忘れた…）
最近土砂降りが続いてるとわかって傘を持ち忘れ
るなんて…

自分のドジさに呆れるよ…
と…マイナス気分で玄関に向かうと、傘を持った 潤くんの姿が見えた。
「…潤くん？」
「あ、梨乃。…傘忘れたの？」

こくり、と頷くアタシ。
「ほら、一緒に入ろ」
「…えっ…??」

相合い傘…!?

「ヤダ？」

嫌…じゃないけど…
恥ずかしい…

「ううん…ありがと」

遠慮なく傘の中に入ると、潤くんは傘を持ってない方の手でアタシの手を握った。

（あったかい…）

ボーっとしながら歩いていると…

—チュｯ

少し腰を曲げて、潤くんはアタシの唇にキスをした。

「ちょっ…皆見てるよ」 「いいじゃん、傘の中のキスってムードあるしね？」

ニッといつも通りに微笑む潤くん。

もう…いつもこうなんだから…

……ってアレ？何か冷たい視線が感じるような…

辺りを見回すと、歩美ちゃんがアタシたち…いや、アタシを睨んでいた。
（こっ、怖！！）

「ほら、早く帰ろ！」
とにかくこの場を離れないと！

「なるほど、人いないとこでキスしてほしいって事か」

…そんな潤くんを無視して、アタシは速足でスタスタと家へ向かった。

age

みんなほめてるようだけど俺的に下手

>>33様
あげ有り難うございます。

>>34様
そうですか＾＾；
まぁ自分的にも駄作とは思ってるんですけどね。
だけど、少しでも読んでいただけたのは感謝しています。有り難うございます。

34
そーいうのはお手本見せなきゃだめだよ。

次の日。
先生に頼まれ事をされて、職員室へ向かおうと教室を出た。

その時———…

—ﾄﾞﾝｯ
誰かにぶつかり、尻もちをついたアタシ。
顔が急に熱くなった。
「あっ！すいっ、すいません！」

顔をあげると、たっていたのは黒髪、黒縁めがねのイケメン男子。

かなり不機嫌そうにアタシを睨んでいる。

「気をつけろチビ」

はぁあ！？
そりゃ、アタシが悪いけど…だからってチビっていうことはないでしょ！？

…と、そんなことを言う間もなく、そいつは隣のクラスへと帰っていった。

（何なのあいつ…）

まぁいいや…
はやく行かないとチャイムなっちゃう！

アタシは急いで職員室へと向かった。



昼休み。
屋上で潤くんとお弁当を食べていた。

「黒髪に黒縁めがねの
男子？」

「うん…かなり態度悪くて何かめっちゃムカついた」

「…あ、そいつ多分
衛人だと思う」

苦笑いをしている潤くんに、アタシはポカンとする。
なぜ潤くんがあいつの名前を…？

「羽原衛人。衛人も隣のクラスに転校した。
んで、おれの唯一の親友。」

えぇー！？

あのムカつく人が潤くんの知り合いだなんて…
どう対応すればいいのやら…

「まぁ、あいつ口は悪いけど、結構いいやつだしさ。」

どこが！？
アタシにはどこからどう見てもいい人には見えないんだけど…

—キーンコーンカーンコーン…

昼休み終わりのチャイムが鳴り、潤くんは立ち上がった。

「ごめん、おれちょっと
職員室寄ってくから先
いくね？」

「うん、わかった」 アタシもスカートの汚れをはらいながら立ち上がる。

「んじゃ、最後に——…」

目を閉じた潤くんの顔が近づき、小さく音をたてながら唇にキスをした。
「バイバイ」
ニッと微笑みながら手を振る潤くん。
アタシも顔を赤らめながら小さく手を振った。



屋上から戻り、廊下を速足であるいていると聞き覚えのある声がアタシを呼び止めた。

「あんたと潤、つきあってるんだ？」

振り向くと、口のはじっこを少しあげて嫌みっぽく微笑んでいる衛人くんの姿。

「そうだけど、悪い？」
「いや、潤もこんなやつ選ぶなんて、変わった趣味してんなーと思って」
ﾆﾔﾆﾔと笑う衛人くんに、 アタシはカチンときた。
何いぃ！？悪かったわねこんなやつで！

だけどアタシは怒りをぐっとこらえて、衛人くんを軽く睨む。

「アタシ、急いでるから！」

そういい残し、アタシは再び自分のクラスへと向かった。

アリスって名前変えすぎｗｗ

続きを放棄せず書いてくれるなら別に名前変えようが読者は気にしないよ

アリスさんってゆきさんですよね?
もしそうだったら
こっち完結したら　虹色人生スタートしてください

続き気になる〜

どっかの匿名さんのせいでアリスが続きかかなくなったじゃん！

あたし楽しみにしてたのに・・・