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星稜エース・奥川、強打の日本航空石川を12K完封で圧倒 2年ぶり20度目V
2018年5月7日
◆春季高校野球 石川県大会 ▽決勝 星稜4―0日本航空石川(6日・石川県立)
今春のセンバツ8強同士の対決となった決勝で、星稜が日本航空石川を4―0で下し、2年ぶり20度目の優勝を飾った。先発した最速146キロ右腕・奥川恭伸(2年)が、今大会チーム打率4割2分3厘を誇る航空石川打線から12三振を奪い、4安打完封の快投。0―10と大敗した昨秋の北信越大会決勝のリベンジを果たした。決勝を争った両校と、4強進出の金沢、金沢学院が、6月2日開幕の春季北信越大会(石川)に出場する。
星稜のエース・奥川が、2度の屈辱を晴らした。航空石川とは昨秋に2度対戦。県大会決勝では10―9と競り勝ったが、北信越大会決勝で0―10と大敗した。奥川は2試合とも先発したがノックアウトされ、計9回2/316失点(自責14)と打ち込まれていた。「マウンド上で航空のユニホームを見て絶対に抑えてやろうと思った」。5回2死まで無安打に抑えるなど、12三振を奪って4安打完封。「センバツ以来のアドレナリンを出せた」と笑みをこぼした。
決勝での航空石川へのリベンジに照準を合わせていた。今大会前、林和成監督(42)から決勝での先発起用を伝えられた。前夜は「自分が最も良かった」というセンバツ前の箕島(和歌山)との練習試合と、航空石川のセンバツ準々決勝の映像を見て、気持ちを高めた。
冬の練習でキレを増したスライダーに加え、昨秋は投げていなかったチェンジアップとフォークを低めに集め、航空石川の強力クリーンアップを無安打に封じた。「バッターは意識せず、捕手のミットだけ見ていた」。宇ノ気小4年からバッテリーを組む山瀬慎之助捕手(2年)は、6回に左越え2点二塁打を放ち、バットでも奥川を援護した。
3年生が入学した2016年以来、航空石川との対戦成績は3勝3敗(決勝5度、準決勝1度)の五分となった。「夏にもう1回勝たなければ甲子園に行けない。対策も練られるので、自分も成長しなければいけない」と奥川。決着戦は夏。ライバルの存在が、星稜の「背番号1」をさらに進化させる。