国際宇宙ステーション(ISS)で長期滞在中の金井宣茂宇宙飛行士は6日、トイレタンクの交換作業に挑んだ。
トイレのメンテナンスは、新人クルーには避けて通れないミッションで、2016年には大西卓哉さんが到着して早々に故障したトイレの修理を任されている。
ISSの居住スペースは、アメリカ側とロシア側のふたつの区画が分かれており、それぞれにひとつずつトイレが設置されている。
6人の大所帯が暮らす宇宙空間に東西冷戦時代の壁は無く、飛行士たちは互いに順番を譲り合ってお行儀よく個室を使っている。
地上400キロのISSには電話一本で修理に来てくれる水道工事屋さんは来てくれないため、日々のメンテナンスや修理は、宇宙飛行士の仕事だ。
金井さんにこの日任されたのは、ロシア側の排水タンクの交換作業。
アメリカ側のトイレは、配管が水再生装置と接続されているため、排泄した尿が自動で処理されて飲み水に再生されるが、ロシア側は、尿タンクを手作業で再生処理にセットしたり、処理後のカスを容器に移し替えたりする必要があるという。
アメリカのトイレは、配管が水再生装置につながっていて、自動で水が再生されます。
回収した水分を100%再利用できるわけではありませんが、生活用水をすべてロケットで打ち上げるコストを考えると、相当な経費の削減です。
一足先に2016年に宇宙に行った大西さんは、ISSに到着した二日後にトイレが故障するという目に遭遇したが、それに比べると金井さんは心に余裕があったようだ。
自身のツイッターでは「きょう飲んだコーヒーが、水再生により、あすのコーヒーとなるのです!」と意気込みを語っている。
【日時】2018年02月07日(水) 15:10
【提供】ハザードラボ