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2024/04/23 15:54
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🪓 攻略地方





NO.630572

【君も䜜れる】あなざヌすずヌりヌ【物語り】
#512007/06/01 00:37
期埅age

[匿名さん]

#522007/06/01 02:00
「いやああああ」
 しずしずず、嘆きの雚を぀んざく悲鳎。
 雚ず同じ滎が際限なくその頬を濡らし、枯れるたで響くであろう声はただ痛々しい。
 もの蚀わぬ少幎の亡骞に瞋り、少女はその悲運を必至に吊定する。
「秋葉 様」
 圌女の䞖話係であるメむド、琥珀は自身もか぀おない喪倱感に粟神を病たれ、掠れ声をあげるこずしかできない。
「兄さん、兄っ さ。志貎、志貎ぃ 」
 それはもう、乱心ず蚀っおいいほどの痛み。
 日垞で向けおいた皮肉った真の愛情をさらけ出しお、秋葉は厩れる。
「぀っ 」
 その埌ろでは声すら倱っおしたった片割れ、翡翠が憔悎しきった顔で立ちすくむ。
 遠野家玄関前。担ぎこたれた時には既に死を受け入れおいた志貎は冷たく、胞の叀傷をなぞるような斬線は無惚。
「  」
 遅過ぎる察知に圌を救えなかった法衣の代行者ず金髪の姫は、あくたで無蚀。
 吞血鬌ずすら枡り合い、誰もの苊心を救い続けた少幎の末路にはあたりにも䞍遇。
 だからこそ、誰もが平静を保おない。
 救われながら救えなかったず、そう懺悔するこずすらもどかしい。
「あ ゃ、嘘。嘘よぉ こんなの、こんなのっおないよぉ」
 瞋り、泣く。そうしなければ壊れおしたう。
 昚晩、クラスメむトの女子ず街ぞ出かけおいった志貎に、秋葉自身䜕ず蚀ったのか。
 そんな圌が、今日が誕生日である自分ぞのプレれントを吟味するために女子の意芋を参考にしお。
 そしお、死んだ。
 秋葉を護るように琥珀が抱き締め、その胞元が濡れる。
 その手に握られた小さなオルゎヌルが、僅かに軋みをあげる。
 翡翠は䞻人の無蚀の垰宅を前に、ただ心を虚ろに䜕も蚀わず。
「アルクェむド、どう思いたすか」
 そんな惚状を前に、握り締めた拳から血を滎らせお、シ゚ルが蚀った。
 ただ䞀人雚に打たれる立ち䜍眮で、幜鬌のように。
「どう ん、どうっお」
 察したアルクェむドも、決しお平穏ずは蚀い難い。
 あくたで装った声で、姫が問い盎す。
 分かっおいるだろう、ず刺すような芖線でシ゚ルはアルクェむドをたっすぐに芋据え、
「誰が遠野君を殺したのか、です」
 そこにあるのは、あるたじき殺意。
 代行者、噚、䞍死の暩化。普通でないモノで固めた圌女の型すら揺るがしお、殺意は前面に抌し出される。
「 それは、愚問でなくっお」
 それに正面から立ち向かったアルクェむドの心の内に、気付いた者はいただろうか。
 こんな状況に際し、最も怒り狂っおいるのは本来誰であり、誰であるべきなのか。
「殺せるモノが、殺したのよ」
 圓たり前のこずを圓たり前に蚀っお、圌女は螵を返す。
 どこぞ ず問う誰かを無芖しお、生い茂る森の䞀端を睚む。
「いい床胞ね」
 ほんの少し、向けられなければ気付かないような小さな小さな思念に察しおそう率盎に述べる。
 隠れるのは真の悪魔か、殺戮者か。
 アルクェむドは、歩き出した。

駄文倱瀌したす 汗

[匿名さん]

#532007/06/01 03:41
「なんで出お来ないのよヌ!」

路地裏でひずり地団駄を螏む少女がいた。
圌女は、力を䜿っお圌癜銬の王子を呌び出し
自分に盞応しい操り人圢マスタヌずしお契玄をする぀もりだった。
理由に぀いおは、

「この私に盞応しい、高貎で秀麗な操り人圢
 それが貎方ず私の、決定的な差だったのよ」

ず、もう䞀人の自分に啖呵を切っおしたったこずもあるが、
もう぀の理由の方が割を占めおいた。
時間ほど経ったが出お来る気配は䞀向に感じられなかった。
䞀日千秋の思いで埅ち続けた圌女にずっおは時間は長く、それ以䞊に感じられた。

「・・・もういいわ、別に貎方以倖にも候補はいるんだから」

無論、圌女は圌以倖ずは契玄をする気はさらさら無かった。
そうでなければ、わざわざ路地裏たで来ないで、道端で出䌚っおから契玄をすればいいのである。
気持ちずは裏腹に蚀葉が出おしたう困った性栌の持ち䞻であった。
某ネコ曰く「心の底では癜銬の王子様を倢芋おるツンデレ」ずか
顔は怒りながら、心は寂しいたた出口のほうに䜓を向けた。
最埌に床振り返っお誰も居ないこずを確認しおから走り去った。

——数分埌——

「・・・・・眠い・・・たったく、死人をおいそれず起こすなずいう。
 せっかく最䜎な亡者生掻を満喫しおたっおいうのに、目が芚めればしがらみだらけの肉の檻か。
 たあ・・・誰かは知らないが、俺を起こしたっおコトは“殺せ”っおコトだよな」

ず、ようやく埅ち人が珟れた。圌はすぐに状況を確認し

「぀い先ほどたで魔がいたのか・・・」

自分の知らない魔の気配を確認した。

「さお、俺は俺のすべきこずをするずしよう」

䞃倜ず曞かれた短刀を握りなおし出口ぞず歩いおいった。


久しぶりに癜レンをメむンに䜿っおる人ず戊えたので曞きたくなった。
今は反省しおいる、続きは読みたい人がいたら曞かせおいただきたす。

[匿名さん]

#542007/06/01 08:21
>>53
た の む 曞 い お く れ

癜レンず䞃倜は䞀番奜きなカプなんだよ

[匿名さん]

#552007/06/01 08:28
さあペンを持ちなさい


曞いおよ

早く
>>53

[匿名さん]

#562007/06/01 21:36
>>53
さあどうしたただゲヌム序章に絡たせただけだぞ。曞いお来い。
ネタを出せ脳を倉色させろ
物語を再構築しお纏め盎せ萌えをふるっお掗脳しろ
さあ話はこれからだお楜しみはこれからだ
早く・・・早く 早く
ハリヌハリヌハリヌ  Hurry



蚭定倧倉そうだけど頑匵っお぀かぁさい。

[匿名さん]

#572007/06/02 03:02
「殺人鬌ずしお呌び出されたからには
 それらしいこずをしようず思うんだが・・・・参ったねどうも」

誰もいないのに誰を殺せずいうのか、圌は困惑しおいた。
それずも自分は別の目的で呌ばれたのだろうか、圌にはわからなかった。
静かな街は䞃倜の森を思い出させ圌の思考を停止させた。
黄理のこず、自分をかばっお死んだ母のこず、そしお・・・

無意識のたた圌はどれほど歩いただろうか、
遠野志貎にずっお最も思い出深いずころたで来おしたった。

「・・・・血の臭い・・この気配は・・・・」

意識が急に醒め、気配の元ぞず駆けた。
たさかいきなり圓たりを匕けるずは思わず心が躍った。
圌にずっおは間違えられないものがそこにはあった。

「よう兄匟、いいずころで出䌚っちたったな」

鏡に映ったようにそっくりな自分がいた。

「おたえは———俺、か・・・」

短刀を突き刺し、途䞭たで行っおいた䜜業をやめお
遠野志貎はゆっくりず振り返った。
その顔は圌の想像した顔ずは違い、笑いを堪えたものだった。

「おたえもアレなんだろ我慢できなくお出おきちたった
 そうだよなあ、人を殺すにはいい月だ——でもな、殺人鬌は人もいらないんだよ」

そういっお遠野志貎は短刀を匕き抜き、身構えた。

「・・・」

圌の知る遠野志貎は殺人ずは

[53]

#582007/06/02 03:04
「舐めるなそら」

遠野志貎の足払いが圌の脚を盎撃した。なんずか

[53]

#592007/06/02 12:32
そこにいたのは、そこにいるはずのないモノだった。
「貎女 」
 森に入っお10分。アルクェむドは埮现な気配を蟿り続けた先で、ようやくその姿を芖認する。
 雑草ず衚珟できるほどに散乱する朚々の合間に、その少女は立っおいた。
 艶のある黒の長髪に、県鏡の奥で存圚を誇瀺する同色の瞳。
 東掋人にしお色癜の顔は矎ず衚するに盞応しく、だがあくたで無衚情。
 志貎の通う高校の孊生服に身を包み、雚にあっおなお隠しきれない血の匂いに揺れおいる。
 劖艶な矎。圌女を蚀葉で衚珟するなら、他に候補がない。
「やっぱり、気付いたのはアルクェむドだけだったね」
 少女は雚宿りに利甚しおいた朚から離れ、やっお来た真祖の姫君に平然ず話し

[52]

#602007/06/02 13:02
えヌ、感想をば。


パヌフェクトだ玠晎らしいな、この小説は

おなわけでお二人共シナリオ考えるのずか色々倧倉だず思いたすが、頑匵っお䞋さい

[匿名さん]

#612007/06/02 13:27
——癜レンサむド

「なんで出お来ないのよなにか理由でもあるわけ」

圌女はただ噚甚な怒り方をしおいた。
自分ならば圌を絶察に呌び出せるず思っおいたからである。
しかし圌は䞀向に珟われない、だからずいっお他の誰かず契玄するわけにはいかない。
ずいうこずからむラむラがピヌクに達しおいた。

「志貎以倖に契玄なんおしたくないなあ・・・」

どうやら圌女はマッチョなどには県䞭にないらしい。県鏡を

[53]

#622007/06/02 13:29
『たずえ同じ声であっおも圌の声ではないならば芁らない』

圌女には正真正銘圌の声が聞こえた。

「䞃倜・・・志貎・・・」

私のマスタヌは珟れた。
圌女は出䌚えたこず嬉しくお、
早く契玄を結ぶこずのみを考えおいたため重芁な事を忘れおいた。

「・・・極死———䞃倜」

遠野志貎が消える。䞃倜志貎はゆっくりずたた他の堎所ぞ行くべく歩みを
進めた。
圌女はあわおお圌の埌を远いかけようずしたが䜕者かに銖筋を匕っ匵られた。

「ぐぇ」

圌には絶察に聞かせるこずができない声であった。

「誰よいきなり銖筋を匕っ匵るのは芚悟はできおるんでしょうね」

圌女が振り返るずそこにはもう䞀人の自分であるレンがいた。

「レンいきなりなにするのよ
 私が高貎で秀麗なマスタヌず契玄するのを邪魔する気
 ・・・え、なに契玄できないどうしおよ・・・・倧元の契玄を断っおない
 あ・・・そういえば・・・」

そう圌女はただ倧元の契玄を断っおいなかった。圌ず契玄するこずしか考えおいなかったので
すっかり忘れおいたのである。

「で、でも今志貎を远わないず次に䌚えるずは限らないわ、
 もしかしたら䌚えないかも・・・えっ居堎所は逐次䌝えるっお
 さすが私ね人が良くできおるわ・・・・・予め蚀っおおくけど志貎に
 手を出したら酷い目に遭わせるわよ・・・䜕志貎のこずが奜きなのかですっおぇ
 べべべ、別にし、し、志貎のこずなんかすす、奜きじゃないんだから
 操り人圢ずしお優秀なだけよそうそれだけ解ったかしら
 レンも早く行きなさい逐次報告はしなさいよ」

顔を真っ赀に染めた圌女は
銖を傟げおいるレンを無芖しお倧いなる野望のために駆けお行った。
その堎に残されたレンであったが玍埗したように頷き急いで圌の埌を远いかけおいった。

凝った衚珟ずかできないんで勘匁しおくださいず感想ありがずうございたす。

[53]

#632007/06/02 20:29
この倧奜き

[匿名さん]

#642007/06/02 21:07
>>62
これはひどい

どうしお俺の期埅通りの話を曞きやがる

[匿名さん]

#652007/06/02 22:27
>>62
いいんでない俺はもうちょっずツンツンだけど、我慢できずにデレな感じの癜レンが奜きだけど
俺はね。

[匿名さん]

#662007/06/03 09:20
ずの仲良し䜜品超

[匿名さん]

#672007/06/03 15:42
——番倖線——

その日は人間が飛べる䜍に颚が匷く倧雚が降っおいた。
そんな日には倖に出るものは、圓然いない。
しかし路地裏に䞀人の珍しい来客が珟われた。

——コン、コン

ドアを叩いた音がした。

「誰かしらこんな日に歀凊に来るなんおよほどの倉人ね」

歀凊にはシオン、さ぀き、癜レンだけが䜏み着いおおり、
誰も倖出はしおいなかった——ず、いうよりできなかった。
蚳はいたっお簡単である。服が濡れるし、着替えはないからだ。

「倢魔、誰なのか確認しおきお䞋さい」

シオンぱヌテラむトを䜿っお噚具を取りながら蚀った。

「いやよ、あなたが確認すればいいじゃない。
 それず私のこずはレンず呌びなさい」

暪に寝転がりながら癜レンは面

[53]

#682007/06/03 15:47
「では改めお䞊がらせおもらう」

䞃倜志貎の芖界に入っおきたものは本を読んでいるさ぀きの姿だった。
さ぀きは䞃倜志貎の芖線に気付き、
「わずず、遠野く・・・あ〜なんだ殺人鬌さんの方か〜」
䞃倜志貎を芋お急に驚いた埌、なぜかほっず䞀息぀いた。
「では私は研究䞭ですので、これで・・・」
シオンは奥くの方に行っおしたった。
残った䞉人はずいうず・・・

「さお吟は眠らせおもらうずしよう・・・」
「ここで寝るんじゃないもっずあっちで寝なさい」
「・・・やっぱり遠野君に䌌おるなヌ・・・・」

䞉者䞉様であった。
そうやり取りなどが続き、長い時間が経ち突然——

「カットカットカット」

奥で突然叫び声が聞こえた。

「なんだ」

䞃倜志貎が疑問に思っおいるず、
「あ〜たたか〜」
「はぁ、たたね」
それに慣れおしたった者が苊笑ず溜息を぀いおいた。
「シオンね、研究に行き詰るずああなっお暎れるの」
「ほんず困ったものだわ・・・」
䞃倜志貎は疑問に思い、
「・・・止めないのか」
「台颚が来たず思っおやり過ごすのが䞀番だよ」
「面

[53]

#692007/06/03 19:28
>>67-68
超GJ䞃倜最高だね、䞃倜www
考えるには時間がかかるからごゆっくりどうぞ


しかしここに埅ち人がいるこずも念頭においおくれたらうれしいな

[匿名さん]

#702007/06/03 19:36
>>66
喧嘩するほど仲が良い、でもお
぀かアルクずシ゚ルで仲良しっおキツクね

[匿名さん]

#712007/06/03 19:53
>>70
なら良いです
お願いしたす(._.)

[匿名さん]

#722007/06/04 10:01
ただかただか! 小説はただか・・・ 〆切近いず心に刻め

[匿名さん]

#732007/06/04 18:11
お呌びじゃない子が、投䞋っ 

「朱い 月」
 アルクェむドにすら予想倖のその名は、容赊ない衝撃をもたらした。
 降り泚ぐ雚は埐々にその勢いを増し、あるはずの無い邂逅を静寂から拭い去る。
 か぀おれルレッチず勝利を確信した末の戊いに敗れ、今や空垭に陥った最たる長。
 吞血鬌の䞭でその芇暩を思うがたたに、䞖界を敵に回しおすら勝利が䞍可胜でなかった固䜓。
 そんなものが、䜕故䞀介の殺人鬌を狙い䞖界を跚ぐずいうのか。
「たあ、実際は朱い月の割に酷い出来損ないなのよ」
 志姫はそう、アルクェむドに切り出した。
「平行䞖界を行き来できるお爺さん、れルレッチね。あの人が唯䞀殺し損ねた成れの果お」
 あたり話すこずが奜きでないのか、手持ちぶさたに柄を匄りながら志姫は説明を続ける。
「で、どういうわけかお爺さんでは殺せない固䜓になっおたの、゜むツ」
 玍埗。アルクェむドはどこたでも奇異な説明から、ようやく論点の䞻題を把握した。
「だから、盎死持ちの志貎が

[匿名さん]

#742007/06/04 18:37
GJ!
よ君^^

[匿名さん]

#752007/06/05 00:50
>>73
畜生、なんお先の気になる展開だおたけに䞃倜志姫の元キャラが誰か分からん駄目な俺
お呌びでないわけないじゃろがむしろ今か今かずお埅ちしおおりたした

[匿名さん]

#762007/06/05 01:51
>>74
有り難うございたす〜m(_ _)m
 䜕気に長線なんで、飜きのこない小説に出来るよう頑匵りたすい぀需芁なくなっおもおかしくない汗
 志姫は、もうたんた䞃倜志貎の女verお感じですね。遠野志貎が女っおいう䞖界での、䞃倜verになっおたす。

[匿名さん]

#772007/06/05 02:02
アンカミス、バカス俺  。
>>75
有り難うございたす、そしお倱瀌したしたm(_ _)m

[匿名さん]

#782007/06/05 02:12
>>77
ご䞁寧にどうもありがずうございたす。こんな颚に小説を曞くのは倧倉ず思いたすが、煮詰たらないように頑匵っお䞋さい♪日だろうが䞀週間だろうが気長に埅ちたすよ

[匿名さん]

#792007/06/05 08:37
緑の人、頌むからここのスレは進行でお願いしたい

[匿名さん]

#802007/06/05 13:22
>>79
時々お入れれば良いんですよねあたり仕組みを良く知らなくお。ごめんなさい。

[匿名さん]

#812007/06/05 17:12
時々喧嘩売りすぎ

[匿名さん]

#822007/06/05 17:41
ageおるず皆の目に留たっお、荒らされるこずがある。
 っお俺は認識しお毎回おるんですが、合っおたすか

[匿名さん]

#832007/06/05 23:14
ある感情をかたちに、の䜜者さんもう居ないのかな
確かこのスレたった初期から皌働圓初から
曞いおるみたいだけど、有名な人なの
誰か詳现知っおいる人教えお欲しい

続き曞かないのかな〜

[匿名さん]

#842007/06/05 23:18
投䞋。

 銀色の閃光が飛び亀う。
 今宵は新月——本来あるべき月は無く、倜を照らすのは僅かに点圚する街灯のみ。
 芖界が利かないこの闇の䞭で、文字通り四方八方から飛来するその殺意を振り払う、ナむフのような爪。
「この皋床 気合、足りないんじゃない」
 この戊堎に䌌぀かわしくない、明るい声が響く。
 飛び亀う銀閃の枊䞭にいる声の䞻は、金髪ず赀き瞳の矎女——アルクェむド・ブリュンスタッド。ただし本質は“真祖”ずいう類の化け物。その化け物は、新月ずいう䞍利な状況䞋であっおも尚、教䌚の代行者を圧

[70]

#852007/06/05 23:18
「  解りたしたか、遠野君」
「いや、だ」
「  あなたはそう蚀うず思っおいたした」
「先茩はアルクェむドの事を䜕も知らないじゃないか  それなのに、“魔王”に成り果おる、なんお  蚀っお欲しくない」
「可胜性の話ですよ、遠野君。圌女がどんな存圚であったずしおも、“真祖”足り埗る以䞊——」

「違う」

 倜の静寂を突き砎る悲痛な叫び。
 予想倖の倧声にシ゚ルは面くらい、アルクェむドさえも䞀瞬呆けた。
「そういう事じゃなくお   俺は、俺は  二人に仲良くしおもらいたいだけなんだ  」
「仲良く」
 䞍意に二人——アルクェむドずシ゚ルの声が重なる。圌の性栌からすれば理解は出来るが、あたりに予想倖にしお無謀。
 今たで殺しあっおいた二人が仲良くなどず、考えられる事態ではない。シ゚ルずアルクェむドは䞀瞬目を合わせるが、すぐに顔を背けた。
「志貎、それは無理な話よ。だっおこい぀、人の  あ、吞血鬌か。吞血鬌の顔を芋ただけで襲い

[70]

#862007/06/05 23:43
俺のが!?実珟しおいるだず!?GJGJGJGJ超Gj!!貎方は神様ですm(__)m

[匿名さん]

#872007/06/06 00:59
え〜ずりあえず

マ ゞ G J!!!!!!
ここの小説はどれも面癜いですね〜〜♪
続きは楜しみに埅っおたすが、ゆっくりやっおください♪

[匿名さん]

#882007/06/06 00:59

[匿名さん]

#892007/06/06 01:43
志貎ずは、決しお遠野だけを衚さない。
「そらっ 」
 朧月の䞋で、空を裂く鋭利な颚音。
 山林の奥深く、たさに獣道ず呌ばれる堎所での攻防戊。
 突き、払い、薙ぐ。攻防においお揃えられた攻撃は尋垞な完成床でなく、盞察する者に䞎えるのは必䞭の予感。
 敵の嘲笑に歪んだ衚情に死のむメヌゞがだぶり、たたらを螏む。
 回避を僥倖ずずれるほどに研がれた䞀撃は、それぞれが瞬殺で必殺。
 態勢を立お盎した矢先には次の必殺が瞬時をもっお迫り、それがもう䞀床態勢を厩す芁因ずなる。
 䞍意打ちから責めあぐねた挙げ句の初撃はたんたず回避され、延々な反撃に転じられるほどの愚行ず展開。
 䞃倜志貎は、匷い。
 䞀方的な攻防は、刹那の切り返しによっお危険ず刀断したのか、䞃倜の埌方跳躍で停止。
「は っ。たさかここたで凌ぐずはな」
 化け物め、なんお付け足しお䞃倜が短刀を握り盎す。
 その挙動にすら芋぀からない隙に、朱い月は嘆息。
 圌にずっお、厄介なのは遠野より䞃倜なのだ。
 元より玔床の䜎い志貎から盎死を受け付けない圌は、だが玔粋な戊闘に関しおずば抜けおいるわけではない。
 なら、盎死無くずも身䜓で魔に匹敵する䞃倜は出来損ないにはたさに倩敵。
 故に、戊闘はどこたでも慎重にならざるをえない。
 結果的に慎重になりすぎ、あっさりず䞍意打ちは回避されたわけだが。
  ず。
 跳ねた。
 䞀足で10メヌトル近くは跳躍しただろうか、䞃倜が突劂闇に姿を消した。呚囲には朚々ず闇、陰湿な蜘蛛には絶奜の状況䞋である。
 朱い月の居堎所は間違いなく、巣の䞭心。逃げ堎のない、補色されるだけの蝶。
 そしお、飛来するのは 。
「」
 迎撃した。
 そう確信した。
 だが気付く、匟け宙に舞うそれが。
「極死」
 ただの短刀に、過ぎないずいうこずに。
 颚切り音を頌っおようやく捉えた芖線の先に、身䜓を空䞭で捻りながら超高速で迫る䞃倜の姿。
 そしお匟く方向性すら予枬されおいたのか、党力で迎撃したはずの短刀はただ銖元蟺りを舞っおいる。
 線は無くずも、生きおいるなら傷付くのは道理。
 それが人間の圢なら狙うのは銖だず、䞃倜は刀断したのだろう。
 これぞ、䞃倜志貎による最匷の倚段攻撃。䞀で必殺を決め、二で完遂するための技。
「䞃倜 」
 早い、速い。
 だが、遅い。
 吊、遅すぎる。
「 」
 墜ちた。
「ぐ ぁ」
 激突。
 突劂空䞭での勢いを倱い、䞃倜が雑音を塗れさせながら地を滑る。
 零れるのは苊悶。鮮明なのは痛芚。
 受け身も取れずに厩れた䞃倜は、態勢を立お盎す動䜜に吐血を亀え、無様に䜓躯を散らす。
 必殺などではない、決殺の䞀撃はその党おを倱墜し、完党に法則を無芖した圢で倱われた。
「きさ た」
 䜕を、ずいう前に螏み付けられるその腹郚。
 䜙分な吐瀉をしながら咳き蟌む䞃倜の芖界に、映るのはその姿。
 朱い月は、䜕か信じられないものを芋るような䞃倜にトランプを向けお。
 差した。
 刺すではなく、差す。
 理解䞍胜な䞀撃は、だが決殺。
 動かなくなった䞃倜を暪目に、朱い月はその小さな身䜓を奮い立たせる。
 急がないず、远い぀かれる。
 蚀葉に出せば、それは確かな圢ずなる。
 そう、だから殺さなくおはならない。
 先皋の䞍可解な胜力も、その他党おを総動員しお逃げなくおはならない。
 芋䞊げた月は、青く爛々ず。
 20人目を䞃倜の森に

[匿名さん]

#902007/06/06 09:21
Gj!玠晎らしすぎる(ToT)

[匿名さん]

#912007/06/06 23:42
89>>GJすぎる。マゞでこれからも楜しみに埅぀わ。

[匿名さん]

#922007/06/07 00:10
>>91
有り難うございたす〜m(_ _)m䜜家気取りのヘタレ文章ですが、楜しんでいただけたら幞いです。
 リクでもない自己満足䜜で申し蚳ないです。もし誰かリク思い぀けば、是非曞かせお䞋さい

[89]

#932007/06/07 22:11
しばらく芋ないうちに人が戻っおる
リアルが忙しすぎお、バレンタむンを投䞋し損ねた俺が通りたすよ
職人ガン(∀)ガレ

[匿名さん]

#942007/06/07 22:51
>>93貎方のがにいたす
曞いお曞いお曞いお曞いお曞いお曞いお曞いお曞いお曞いお曞いお曞いお曞いお本だしお曞いお曞いお

[匿名さん]

#952007/06/08 00:46
>>92
面癜い䜜品を持っおいそう(曞いおいそう)なので、俺も期埅しお良いですか

[匿名さん]

#962007/06/08 22:12
スレ汚しスマ゜。どうせだからちゃんず終わらせたい気持ちも無いではないから。

「さお」
 アルクェむドは問題ない。奜きでも嫌いでもないずいう「零」の状態は、これからプラスの方向ぞず持っおいきやすい。
 どちらかずいえば、シ゚ル——圌女は吞血鬌を嫌悪しおいた。恐らく、䞀筋瞄では枈たないだろう。
「぀っおも、た、ほっずくわけにもいかないしな」
 先ほど芋せた嚁圧の奥には、僅かに迷いが芋えた気がした。志貎は、それが自分の勘違いでない事を祈る。
 日が昇り぀぀ある頃、アルクェむドを芋送った志貎は街を走る。

——

「  はぁ」
 圌の無謀っぷりにはホトホト呆れ果おる。たさか殺し合いの最䞭に割っお入るなんお、正気の沙汰ではない。
 いや、正気の沙汰じゃないずいう事は、自分の身を危険に晒しおたで止めたかったずいう事なのだろう。
「䜕で  」
 誰に察しおも優しい圌だからこその行動。だけど私は、やらなければならない事がある。
 圌はそんな私を「頑固」ず蚀った。「䞍噚甚」ずも「生真面目すぎる」ずも蚀った。今思えば酷い蚀い様だ。
「く  」
 でも。
 それは吊定できない事なのかもしれない。

 今たで私は、圌女——“真祖”アルクェむド・ブリュンスタッドを芋るず、頭に血が䞊っおしたい、たずもに話し合いを成立させた蚘憶が無いし、かず蚀っお、先に攻撃を仕

[匿名さん]

#972007/06/08 22:14
なんだ、毎回文字数がオヌバヌになるのは、俺がこの板に嫌われおいるずいう事か  



「お茶で良いですよね」
 圌を居間に通し、お茶を入れる。
「先茩」
「慌おない慌おない。話の内容は解っおたすから、少し、心を敎理する時間を䞋さい」
「ぁ  はい」
 真剣に考えおる事が䌝わっおくれたらしい。少しそわそわしおいた圌は、急に倧人しくなった。
 さお。

「で、遠野君。甚件は、さっきの事ですね」
 お茶を出しながら問う。質問ではなく確認の問い。
「はい。先茩、アルクェむドず、仲盎り  っお蚀うず倉かもしれないけど、仲良くなっお䞋さい」
「  私も、色々考えたした」
 玠盎に、今思っおいた事を吐露する。
 圌の前だず玠の自分が出せるから䞍思議だ。これも、誰よりも優しい圌故の才胜だろうか。
「私は——吞血鬌は嫌いです」
「先、茩  」
 俯きかける圌に、私は付け加えた。

「  ですが、こずアルクェむドに関しおは、少々倉わっおきたす」

「え  」
 呆けた声。䞊げた顔は、垌望の光を芋たような衚情。党く持っお、圌はここたで私達の心配をしおいたのか。他にする事でもないのか、ず苊笑しおしたいそうになった。
「他の吞血皮は、倧抂吞血衝動を抑えられず、人間に害を及がしたすが——圌女、アルクェむドは芋事に抑えおいる」
「  」
「ですが、故に私は

[匿名さん]

#982007/06/08 23:14
「GJ」に尜きる
最埌たで曞こうよね?ね? お願いだね?ずは䞀番奜きななんだよ〜 無責任だが頑匵っお䞋さい(..)

[匿名さん]

#992007/06/09 00:08
良いなぁ〜(*^_^*)
お疲れ様です♪続き期埅しおたす

[匿名さん]

#1002007/06/09 00:36
このレベルで曞けるのにそれでも玍埗できないずは、流石職人
続き、期埅しお埅っおたすね♪

[匿名さん]


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