香川県さぬき市の養鶏場で相次いで食肉用のニワトリが死亡した問題で、県は11日夜、二度目の遺伝子検査の結果、感染力が高い高病原性鳥インフルエンザのH5亜型のウイルスが検出されたと発表した。
確定検査の結果を受けて、県は昨夜23時45分、この農場で飼育されているニワトリの殺処分を開始。
今朝6時までに7000羽が殺処分されたが、防疫作業の迅速化を測るため、自衛隊を中心に作業員を増やす方針だという。
この農場では11日までに、15棟ある鶏舎のうち、1棟で50羽以上が相次いで死亡。
ふだんは、1棟に約6000羽いるニワトリのうち、10羽程度が自然していたが、11日の時点で死亡数は100羽を超えていた。
簡易検査の結果、鳥インフルエンザだと確認されたが、その後、病原性を調べるために県の家畜衛生保健所と農研機構で2種類の遺伝子検査を実施したが、陽性かどうか判断できず、11日に再検査となった。
この農場では約5万1000羽を飼育しているが、殺処分の対象は、系列の養鶏場の4万羽と合わせて9万1000羽となる。
今シーズンは、昨年11月以降、韓国で野鳥から高病原性鳥インフルエンザの感染が報告されていて、国内でも島根県で野鳥が相次いで死亡している。
政府は香川県での発生を受けて緊急閣僚会議を開き、政府一丸となって感染拡大防止に取り組む方針を確認した。
香川県ではこの養鶏場を中心に、半径3キロ以内の卵やニワトリの移動を禁じ、10キロ以内で圏外への搬出を制限した。
【日時】2018年01月12日(金) 11:54
【提供】ハザードラボ