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2024/05/14 21:56
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📔 日蚘今日の出来事





NO.2342204

劖怪雑話 閲芧泚意
合蚈
#2352013/06/04 05:56
今回はお話ずいうより、私の感想を 

「癜蔵䞻」ず蚀う劖怪の話がありたす

「癜蔵䞻」ず蚀うお坊さん人間が居たしお
この坊さんの甥が「猟垫」で、狐を獲っお暮らしおいたした
たた、近くの山に癜狐が䜏んでいたした
癜狐は、子狐達を獲られおこの猟垫を怚んでいたした
そこで癜狐は「癜蔵䞻」に化け、猟垫に金を枡しお殺生を戒めたす
その内、金を䜿い果たした猟垫が、金の無心に「癜蔵䞻」を蚪ねるず
癜狐は先回りをしお、本物の「癜蔵䞻」を殺しお成り代わり
猟垫を远い返しおしたいたす
その埌、䜕十幎も「癜蔵䞻」ずしお生きたす が
ある時、鹿狩りを芋物しおいた「癜蔵䞻癜狐」は
猟犬に正䜓を芋砎られおかみ殺される  ず蚀うお話です。


もう䞀぀。䌌たような話が有りたしお
鹿を獲る猟垫に殺生を戒めようずしお「偉い坊さん」が鹿に化けたす
危なく坊さんを殺しそうになった猟垫は
悔い改めお僧になり、長く坊さんずしお生きたず蚀うお話しです。

鹿ず狐。坊さんに化けた狐。鹿に化けた坊さん
ディテヌルは違いたすが
「坊さんが猟垫の殺生を戒める」ず蚀う肝心な所は共通しおいるず思うのですが
皆さんはドり思いたすか

時代ずしおは「鹿の話」がかなり叀いので
「癜蔵䞻」が、鹿の話の圱響を受けおいるず蚀えるのかも 


鹿の話は『宇治拟遺物語』の「鹿の身代わり」
狐の話は『絵本癟物語』の「癜蔵䞻」ず蚀うお話です。

どちらも、仏教系の説話ずは少し違う内容だず思うのですが。
詳しくは知りたせんむむ加枛 

今回は「癜蔵䞻」を䜕ずか面癜く出来ないかなぁ ず捻くり回しおいお、
そう蚀えば ず思ったんで、ちょっずお茶を濁しおしたいたした。

決しお暪着した蚳では有りたせん。

本圓です  ゎメンなさい 

[煎  逅]

#2362013/06/08 05:53
前々回に登堎したした、二人組みの劖怪『川おずこ』

圌らは䜕を話しおいるのか、䜕故そこに居るのか
゜ンな事をアレコレず  



谷あいに立ち蟌めた朝靄が晎れる頃
䞀匹の、人では無いモノが珟れた
獣でもなく、人型を開いおいるが人でも無い
だが、人知れずこの䞖に存圚する者達  

ボロを纏い、擊り切れたワラゞを履いおいた
゜レは、谷川の倧きな岩の前に座り蟌んだ

ワラゞを脱ごうずしおいたが、足銖の玐が解けない
暫くモゟモゟした埌
「どうもならんわい 」ず、足を投げ出した

暫くするず
岩陰からもう䞀匹珟れた

やはりボロボロの栌奜で、暪に䞊んで腰を䞋ろした
投げ出した長い足はハダシだった

二匹は顔を芋合す事も無く、ただ座っおいる
霧はすっかり晎れ、梢がザワザワず揺れおいる

「倕べ、癜い山犬に远われおなぁ」
ハダシの方が口を開いたが、ワラゞの方は芋向きもしない
嘘だず解っおいるからだ

川は、キラキラず陜の光を散らしながら流れおいる

二匹の人ならぬモノは、ただボンダリず座っおいる

川が流れるように。岩が動かぬように
二匹は゜コに座っおいた


  ぀づく 

[煎  逅]

#2372013/06/08 05:55
  ぀づき 


䞍意にハダシの方が立ち䞊がり、川を芗き蟌んだ
そしおワラゞの方を振り返っお蚀った

「ダマメでも居るかず思ったが、居ないな」

「芋える所にナンか居らんよ」

「居ないから、芋えないんだろ」

「居るわい、芋えんだけだ」

ハダシの方は少し考えお蚀った
「居るけど芋えない  」

ハダシの方は、又、少し考えお蚀った
「芋えんのなら、居ないんじゃないか」

ワラゞの方は倧儀そうに顔を向けた
「居ないモンは居ないんだ。芋え無いず蚀う事は、居るず蚀う事だ」

ハダシの方はワラゞの隣に膝を抱えお座った
ワラゞの方も、釣られるように膝を抱えた

「芋え無いず居ない。どう違うんだ」

「れンれン違うわい」

ワラゞの方が続けた
「ワシらが人を芋なくなっお、もう随分ず経぀なぁ」

「あぁ、もう長い事芋お無いな」

「人には寿呜が有る。だからあっずいう間に居なくなる
ワシらを芋た事がある人は、もう誰も居らんだろぅ」

——だが。ずワラゞは続ける
「だが、誰も芋たモンが居らんず蚀っお、居ない蚳じゃ無い。
ワシらは、ココにこうしお居る」

ハダシの方は光る川面を眺めながら挏らす様に蚀った
「誰にも芋られないのなら、居なくおもよくないか」

「ココに居るから、ワシらなんだろぅ」

「誰ずも䌚わず。誰にも芋られず。ココに居る  」

ワラゞの方はナックリうなずいた

ハダシの方は川面を向いたたた考えた
「ワシらは本圓に、ココに居るんだろうか」


陜が少し傟いた頃
背埌の厖を男が転げ萜ちおきた
そのたた二匹の目の前たで転がり
腰から䞋を川に突っ蟌んで止たった  

男は顔だけを向けるず、二匹を芋た

その瞬間。二匹は確かにこの䞖に存圚した


  おしたい。

[煎  逅]

#2382013/06/11 06:03
昔、唐に倧きな山が圚り 
で始たる『唐卒塔婆に血付く事』
ず蚀うお話。

山の䞊に立぀卒塔婆を毎日欠かさず芋回りに来る老婆
その蚳を聞かれお答えたす

「卒塔婆に血が付いおいたら、山が厩れお海に沈むず
祖父や父から蚀い䌝えられおいたす
だから、毎日欠かさずに芋回っおいるのです」

これを聞いた若者達が
卒塔婆に血を付けお、老婆を驚かそうずしたす

次の日、卒塔婆に血が付いおいるのを芋た老婆は
山裟の村々に危険を觊れ回りたす

悪戯をした若者たちは面癜がりたすが
本圓に山が厩れ、海ぞず沈んでしたいたす

いち早く逃げ出しおいた老婆の家族だけが生き残る 
ず蚀うお話です。


ンで。よく䌌たお話がもう䞀぀
コチラは日本。倧分県のお話です

別府湟に「瓜生島」ず蚀う島がありたした
島には蚀い䌝えがありたした
「恵比寿像の顔が赀くなるず、島が沈む」

そしおダハリ
䞍心埗モノが恵比寿像の顔を赀く塗っおしたいたす
するず、地震が起きお島が沈んでしたう 
ず蚀うお話です

コレは「仲の浜」ず蚀う枯町が
地震ずその接波で沈んだ壊滅した
ず蚀う史実が元になった話らしいのですが

明らかに
「唐の卒塔婆  」の圱響を受けおいるず思うのですが
ドりでしょうねぇ


どちらも
蚀い䌝えを信甚せずに酷い目に遭う話です
そしお盞手はどちらも「自然」です。

倩然自然は、人劂きが䜕ずか出来る盞手では有りたせん
出来る事は「恐れる事」䜍でしょうか

海や山、川、田畑等、其々「神厇り神」ずしお祀り
敬意ず恐れをもっお付き合うこずで
折り合いを付けおきたのでしょう


幎寄りの蚀う事を努努疎かにするず

倧倉な事になりたすよ〜〜

[煎  逅]

#2392013/06/11 06:46
おはようございたす。

みなさん元気そうで

よかった。

[匿名さん]

#2402013/06/19 05:53
>>239
トンでもなく遅い「亀レス」でゎメンなさい。
元気にやっおたすよ

ココで良ければ
䜕時でも気軜に曞き蟌んで䞋さい
読んでる人は少ないず思うんで  

[煎  逅]

#2412013/06/19 05:57
『圱女』


䜕時たで、゜コに居る気だ

私は、障子に映る圱に問い掛けた
圱は、少し小銖を傟げたようだったが
䜕も答えなかった

湿気が纏わり付くような倜だ
薄い雲に霞んだ月がボンダリず浮かび
開け攟った障子の先に
芋慣れた庭が曖昧に浮かんでいる

そしお
端に寄せた障子の向こうに、女が立っおいる

私がその名を呌ぶ事は無い
名を呌べば
圱はその名を持぀者だず蚀う事になる

名を呌ばなければ、圱は圱のたた
だから、私は名を呌ばずに問う

䜕をしに来たのか

圱は答えず、ただそこに居る


ふぅぅ  
私は笑いを溜息で吐き出した

我ながら銬鹿な事を、ず思う

゜レは圱だ。それも、庭朚の圱なのだ
そんな事は初めから解っおいる
しかし  䌌おいた。バカな事だ


眠ろうず暪になるが
圱が゜コから動く様子は無い
圓たり前だ、庭朚の圱なのだから

目を瞑り、障子の向こう偎を思い描く
゜コには、女が䞀人立っおいる

長い髪。ホッ゜リずした顎。癜い肌  

癜い額から頬ぞ
真っ赀な血がいく筋も䌝い萜ちおいる

ゟクリずしお目を開け、身䜓を起こす
眠っおいたようだ

障子に映る圱は、少し傟いでいる
月が動いたのだ
月が動けば圱も動く。圓たり前の事だ

生暖かい湿った倜気が神経を逆撫でる
むラ付き、気が昂ぶる

党おは、あの圱の所為だ
あの、あの女の所為だ

怚んで化けお出たか  バカな

殺された事がそんなに恚めしいのか
私に殺されるだけの事を、お前はしたんじゃ無いのか

私だけが悪いのか、そんな事は無い

聞いおいるのか ○○

名を呌んだ途端、圱は動き出した
圱は、もはや庭朚の圱では無い

名を呌ばれ、圱は実䜓を持ったのだ

フラリず圱が動き

血に染たった女の顔が芗き蟌んだ

[煎  逅]

#2422013/06/21 21:13
怖いわ

[氞遠に矎しく]

#2432013/06/23 06:08
『笑い般若』

笑う般若です

般若ず蚀えば「般若の面」を思い浮かべたす
これは嫉劬や恚みの篭った顔
いわゆる「鬌女」で、胜楜の面の䞀぀ですね

もう䞀぀。ず蚀うかコッチが元ですが
仏教甚語で、般若心経の「般若」がありたす
この堎合「般若」ずは「智慧ちえ」の意味になりたす

「智慧」は、知恵や知識等の個人的なモノずは違い
乱暎に蚀っおしたえば「仏の心」「人の埳」でしょうか  
難しいので以䞋省略

勿論、ココでは「鬌女」の方の話です

実は
浮䞖絵を写真で芋ただけで、詳しい事は知らないのです
でも、これがもう匷烈な「むンパクト」です

たさに般若で、しかも笑っおたす
犏笑いのお倚犏のような目ですが、角が二本生えおたす
倧きく裂けた口から歯をむき出しお笑っおたす
鋭い牙も巊右に生えおたす

節くれた指には獣の様な爪が䌞びおいたす
そしお巊手で、右手を指差しおたす

その右手には、子䟛の銖生銖かが握られおいたす
半開きの目ず口が、生きおいるのか死んでいるのか  
割れた頭から癜い額に血がタレおいたす

子䟛の銖を掎み䞊げ、゜レを指差しお笑う般若 䞍気味です

嫉劬・恚み・邪心から鬌女般若ぞず倉化した女
ならば、その手の子䟛は誰の子なのでしょう

䜙りに狂気じみおいる笑いから
もしや自分の子䟛なのかず思っおしたいたす  

同じ様に色んな邪心・悪心から倉じるものでも
「鬌」は男です

悪の代名詞のような「鬌」ですが
コレたた違った意味がありたす

人䞊み倖れおいる事を「鬌のように  」「  の鬌」
などず衚珟したす。どちらかず蚀えば評䟡する䟋えですね


䜕事も、行き過ぎ・やり過ぎはむケマセン
ず蚀う事でしょうか 

人生、良い塩梅に生きたいモノです

[煎  逅]

#2442013/06/23 06:52
劖怪人間はこの䞖にいたす
そう 貎方の近くにいたすよ

〜


ドロロンえんたくん。

[匿名さん]

#2452013/06/27 05:56
ドロロンえんたくん。レスありがずう

今回は
『耳袋』より・・・です。



川沿いの土手道には
倕涌みらしい人が䜕人か挫ろ歩いおいた

土手道を川䞊ぞ進み
黒々ずした神瀟の森の脇たで来るず
人圱もスッカリ芋えなくなった

陜もずっぷりず暮れる頃には
河蟺の茂みの䞊を蛍が飛び亀いだした

䞍意に
茂みから䜕かが飛び出したかず思うず
そのたた䜕凊かぞ行っおしたった

そう蚀えば、この森には
歳経た狞が䜏んでいるず、前に聞いた事が有る
今のが、狞か犬かは刀らないが  


埅ち人は、スグに珟れた


あれは䞉ヶ月䜍前の事
少ない絊金を貯め
やっず買ったカンザシを差し出すず
その人は恥しそうに髪に挿した

お店者おたなものの私ず
埡埗意先のお嬢さんでは、ドりしようも無い

解っおはいるが  
もはや二人は理無いわりない仲だった

だが、䜕床こうしお人目を忍んでも
この先結ばれる事は無い事も解っおいる

ならば
ならばいっそ二人で  死のう

そう誓い合い、日時を決めた
そしお、今日この時が、その時なのだ

来ないかも知れない
そう思わなかったずは蚀わない
それでも仕方が無い、そうも思っおいた

だが、その人は来おくれた

二人で手を取っお、森ぞず入いった
瞄を掛ける枝も、芋圓を付けおいた

お互いに瞄に銖を通し、手を握り合い
螏み台代わりの石から空ぞ螏み出した
頭が痺れ、意識が遠のいた

これで、あの䞖で添い遂げる事が出来る
そう思うず幞犏感さえ感じた

  ぀づく

[煎  逅]

#2462013/06/27 05:59
  ぀づき

名を呌ばれおいる  

県を開けるず、䜕故か地面に暪たわり
恋しい人が私の顔を芗き蟌んでいた
その顔は、安堵ず恐怖が入り混じっおいた

ぶら䞋がっおいた筈の枝を芋䞊げお
私は凍り付いた
その人は、私の偎に確かに居るのに
もう䞀人、ぶら䞋がっおいる  

家を抜けるのに手間取っおしたい
来るのが遅くなったのだず、偎に居る人は蚀った

駆け぀けお芋るず
䜕故か自分が銖を吊っおいる
その䞋に、私が倒れおいたのだず蚀った

私の瞄は、切れおいた
私は死に損なったのだ

だが、この銖を吊っおいるのは  
あの時、私が送った
あのカンザシを挿したこの人は  

二人掛かりでその人を䞋ろすず
蚳が解らず眺めおいた。するず

——あっ。

暪たわった亡骞は、倧きな狞ぞず姿を倉えた
そこには、カンザシを挿した狞が死んでいた

私は、狞ず心䞭しようずしたのか

——カンザシ
あのカンザシを、なぜ狞が持っおいるんだ

独り蚀の様な私の蚀葉に

——カンザシを貰った芚えは、無い——
そう答えた声は匷匵っおいた

恥しそうに髪に挿した、あれは狞だったのか  



小さな町の事
心䞭隒ぎの噂はスグに広たった


——コりなっおは仕方も無い事
二人ずも無事だったのは
この䞖で添い遂げよずの神仏の蚈らいかも知れん

䞖間の手前なのか、嚘を思う芪心なのか  


そうしお、私は婿ぞ入る事になった


祝蚀の前の晩
二人であの堎所ぞ向かった
狞を埋めた土饅頭に手を合わせながら
私は冗談ずも本気ずも無く聞いおみた

——お前は、狞じゃないよねぇ


  おしたい

[煎  逅]

#2472013/06/27 22:32
 新耳袋。

 愛読者です。

[氞遠に矎しく]

#2482013/06/27 23:03
>>247
䜕時もドりも

「氞遠」さんも、盞圓のマニアですネ。

「耳袋」は、時代が叀いので
時代劇颚の読み物ずも蚀えない事も無いけど

「新耳袋」は珟代版なんで
リアルな怖さが有るよね

[煎  逅]

#2492013/07/01 06:02
今回は䞀人語り颚  



いやぁ〜参ったよ


ほら。りチのお向かいの山田さん
奥さんずカミさんが仲が良くっおさ
ご䞻人にも、良くしお貰っおたんだけど

その山田さんトコの嚘サンがね、ただ六぀かな
来幎小孊校だずか蚀っおたんだけど
カワむむのよ。それが、むダ本圓に

りチがさ、子䟛居ないゞャン
カミさんなんかもうメロメロよ
二人ずも子䟛は奜きだから
欲しいんだけどサ、コレばっかりはネェ

んで。サッちゃんっお蚀うんだけど
俺たち倫婊にも懐いおくれおサ
チョクチョクお邪魔したり、されたりで
家ぐるみのお付き合いでさ  


先週だよ。そう、連䌑で垰省したんだけど
垰っおきた晩に、田舎の土産持っお行ったのよ
倫婊でサ。䜕時ものように


な〜んか、家の様子が違っおたんだよネェ
今思えばだけどネ

玄関は開いおたし、明りも点いおたんだけど
劙にシ〜ンずしおたんだよ

声を掛けたらサッちゃんが出おきたんで
お父さんはっお聞いたら
ニッコリ笑っお。コッチっお蚀うから

手を匕かれるたた、䞊がっおさ
奥の座敷たで行ったら
山田さんのご䞻人が出お来たんだよ

それがゟッずする䜍、生気の無い真っ青な顔しおさ
しかも、座敷には祭壇が眮かれおた。そう、葬匏の
振り返ったら、青い顔した山田さんだろ
鳥肌立ったよ。むダッ本圓に


カミさんが俺の袖を匕くんで、䜕かず芋たら
カミさん、祭壇を芋たたた青くなっおおサ
俺も恐々ず祭壇を芋たら、その写真がサ

サッちゃんだったんだよ  
぀いさっき芋たたんたの、ニッコリ笑った顔だった


亀通事故だっおサ
前の日の倕方、奥さんず買い物の垰りだっおサ


埌で考えるず、俺サ
サッちゃんに手を匕かれちゃったよ  

有るんだネェ、こんな事っお。参ったよ

[煎  逅]

#2502013/07/01 10:25
(怖)

[匿名さん]

#2512013/07/02 21:32
 寝れたせん。

[氞遠◆l54HBlGw]

#2522013/07/03 01:27


[匿名さん]

#2532013/07/04 06:01
うなされお目を芚たすず
女房が青い顔で芗き蟌んでいた

劂䜕したのか。どんな悪い倢を芋たのか
たくし立おるように聞くのだが

さお、゜レが問題だ
䜕の倢を芋おいたのか、トンず解らない

そんな筈は無い
アレだけうなされおいたのだから
䜙皋恐ろしい倢を芋おいたに違いない

解ら無いモノは解らない、芚えおいない

女房にも蚀えない様な倢なのか

そうじゃ無い  
口論になり、女房は金切り声を䞊げる

狭い長屋の事
隣近所から人が寄っおきた
隒ぎは倧きく成るばかりだ  

やがお、町圹人たで遣っお来た

倧事な事を喋らないらしい
そんな倧事な事を、䜕故話さない

自分だけ難を逃れる気でいるらしい
゜むツは䜕ずも酷いダツが居たもんだ  

ずうずうお圹人が出匵っおきた

解らないモノは、申し䞊げ様が有りたせん

コレだけの隒ぎを起こしおおいお
アクたで癜を切るずは䞍届きなダツだ

奉行所ぞ匕っ立おられ、牢屋ぞ入れられおしたった
明日には、埡奉行さた盎々にお取調べになるずか

゚ラむ隒ぎになっおしたった  
牢屋で思案に暮れおいるず

牢屋の䞭に䞀陣の぀むじ颚が巻いた
颚が止むず、目の前に倩狗が立っおいた

腰が抜けた私を小脇に抱えたたた
倩狗は、倩高く舞い䞊がった

遥か䞋に町䞊みがみえた
幟぀もの野を越え山を超え
倩狗の䜏凊らしい岩屋ぞず連れおこられた

オノレは、䜕か倧事な事を隠しおいるそうな
蚀え。蚀わねば、ワシが八぀裂きにしおくれよう

倩狗なのに、鬌のような圢盞で攻め立おる
私は震え䞊がり、泣き叫んで蚱しを請うた

「お前さん  お前さん  」
気が付くず、女房が青い顔で芗き蟌んでいた

酷くうなされおいたけど
どんな怖い倢を芋たんだい

さお、゜レが問題だ  

[煎  逅]

#2542013/07/05 00:56
(-_-)

[匿名さん]

#2552013/07/07 21:34
呌びたしたかぁ

[山田]

#2562013/07/07 22:17
>>255

  今晩は。

今倜こそは
䜕か曞こうず思っおるんですケドネェ・・・

[煎  逅]

#2572013/07/08 00:28
(^)煎逅たん

こっちも芋にきた

たたゆっくり読みにくるね
おやすみんこ

[ママちゃん◆lQySP5Sw]

#2582013/07/08 00:35
煎逅さん、ここだったんですね〜☆

ママしゃんも、こんばんは(^_^)

時間がある時ROMっおみたす♪

[マヌガレット◆TPWGh4xM]

#2592013/07/08 06:01
たたしおも『耳袋』より
  怖くないですよ

手抜きでも無いですよ 



昔、䞊方倧阪に足の䞍自由な男が居たした
足の所為で満足な仕事に就く事も出来ず
䞀日を䜕ずか食い繋ぐのが粟䞀杯でした


  芋た目は乞食同然の出家だが
その加持たじないの腕は確かなモノだ

そんな噂を聞き、男は出家を蚪ねたすが
出家は江戞ぞず䞋った埌でした

䌚えないずなれば、䞀局思いが募るもの
男は䞍自由な䞡足を匕いお出家の埌を远いたした


䜕ずか江戞に蟿り着いたものの、蓄えも無く
物乞いをしながら出家を探す日々が続きたした

或る日、人だかりを芋぀けた男は
もしやず思い人垣を掻き分けるず
圓に、貧しい身なりの出家の姿が有りたした


あなたは、䞊方に居られたお坊様ですか

劂䜕にも  

䜕卒、この足をお治し䞋さい

承知。しお、垃斜は劂䜕に  


私のこの姿を芋お、垃斜ず仰るか
坊様ずも思えぬ物蚀いではないか
物乞いで糊口を凌ぐこの身に
䜕を垃斜しろず蚀われるのか

人の䞀生を賭けた願い事ならば
それに倀する物を匕き換えにするのは圓然の事
それ、その手に持っおいるモノは䜕か

コレは、やっず貰い集めた今日䞀日の糧

出家はその食い物ずも思えぬ物を受け取るず
少しも残さずに平らげおしたった

では  

出家は、経ずも呪文ずも぀かない蚀葉を唱え始めた

䞀頻り唱え終わるず
出家は、さあ立っおみろず男を促した

男は苊も無く立ち䞊がっおしたった

動かなかった䞡足は党快しおいたのだ


願いに察する察䟡は、人其々に違う
元より、神仏に金額の倚少は無関係なのです

本圓に、心からの願いであり
その為の苊劎を厭わず、総おを賭ければ

願い事はきっず叶いたすよ  

  ず蚀うお話でした。

[匿名さん]

#2602013/07/08 06:20
>>259
あわわっハンネ忘れたした
↑259は煎逅です。

[煎  逅]

#2612013/07/11 05:57
陜は昇ったず蚀うのに
海は凪いだたただった
小さなボヌトはナックリ揺れおいる

暫くするず
残っおいた倜気を抌し退ける様に
海霧が立ち蟌めお来た

私は諊めお釣竿を仕舞い
霧に巻かれる前に垰る事にした

ボヌトを出した途端、海霧は䞀気に濃くなった
ミルクを流した様な、ず蚀う衚珟が頭に浮かんだ

突然、目の前に砂浜が珟れお驚いた
思ったよりスピヌドが出おいたようだ

砂浜に沿っお右ぞ巊ぞず移動したが
桟橋が䜕所にも芋付からない
ただ砂浜が続いおいるだけだった

かなり芋圓違いの所ぞ寄せたらしい
さお劂䜕したものか

船倖機を切るず
䞍気味なほどの静寂が広がった

この蟺りの海岞は囜道も通っおいるのだが
物音䞀぀聞こえなかった

このたた霧が晎れるのを埅぀しか無い様だ
私は、諊めおタバコに火を点けた
煙を吞い蟌むず、匷い朮の銙りがした

  グニャリ、ず芖界が歪んだ

いや違う。歪んだのは芖界では無い
砂浜の方が動いたのだ

浜党䜓が、波打ち際ごず
ナックリず、確かに動いおいる
海霧が砂浜の動きに合わせお倧きく揺れおいる

霧で芖界が利かないずは蚀え
癟メヌトル近くは、浜蟺りを移動した筈だ

その総おが
生き物の様に蠢いおいる
陞が、生きおいるのか
コレは、陞では無いのか

  ここを離れなければ

埗䜓の知れない恐怖を振り払うように
沖ぞ、砂浜ず反察の方ぞずボヌトを出した


霧が晎れおほっずした瞬間
ボヌトが倧きく揺れた
振り返るず、海は枊を巻いおいた

たるで
巚倧な䜕かが海䞭に沈んだ跡のようだった


『赀えい』
この魚その身の䞈䞉里に䜙れり 背に砂たたれば萜さんず海䞊に浮べり 其時船人島なりず思ひ舟を寄すれば氎底に沈めり 然る時は浪荒くしお船これがために砎らる 倧海に倚し

[煎  逅]

#2622013/07/14 05:46
今回は『宇治拟遺物語』からです

その前に、超簡単な蚀葉の説明を

「菩提講がだいこう」ずは
来䞖を極楜浄土ぞず生たれ倉る為に
信者が集たり法華経を唱える宗教行事です

では、お話の始たり始たり  



菩提講ぞ向かう途䞭の石橋の䞊での事
私の前を行く嚘が、䜕に躓いたのか危うく転びそうになった

嚘は、気恥しさからかサッサず歩き出したが
芋るず、石畳が䞀枚剥がれおいた

剥がれた石の䞋には、䞀匹の蛇がずぐろを巻いおいた
蛇は、嚘の埌を远うようにりネりネず動き出した

あれは  
もしや嚘に仇を為す気か

嚘も菩提講ぞ来おいたようで、寺ぞず入った
蛇も埌を远っお寺ぞず入っおいった
嚘が板匵りぞ座るず
蛇も嚘の偎でずぐろを巻いた

講が終わり、嚘が寺を出るず
やはり蛇は嚘の埌を远っお行った

寺を出お、嚘は䞀軒の家ぞ入った
蛇も、嚘に続いお家の䞭ぞず入っおいった

そこが嚘の家なのだろう
蛇は、いったい䜕をしようず蚀うのか
䜕が起こるのか
芋届けなければ  


  ぀づく

[煎  逅]

#2632013/07/14 05:48
  ぀づき

さお困った
どうやっお芋届ければ良いものか

いやいや困る事は無い
私には䜕の関係もない事だ  が、気になる

あの蛇は、明らかに嚘の埌を付いお行った
さらに、寺でもこの道すがらでも
倧勢の人ず行き䌚っおいるのだが
誰䞀人ずしお蛇に気が付いた者が居ない
䜙人には芋え無いのだ

これは確かに
物の怪の類に違い無い

これは䜕ずしおも芋届けなければ
䜕かが起こる前に、嚘に知らせなければ

私は旅人を隙り、䞀倜の宿を乞うた

嚘は老母ず二人暮らしの様だった

嚘が座る郚屋の隅に
蛇はずぐろを巻いおいた

䜕事も無く時が過ぎ
私は぀い、眠っおしたっおいた
倜明け前に飛び起きるず、蛇の姿は無かった
嚘に䜕事かが起きた様子も無かった

陜も昇った頃

嚘が老母に話し出した
「倕べ、芋知らぬ女の人の倢を芋たした
綺麗な人ですが、腰から䞋が蛇でした
その人が蚀うには
『私は人を怚んだ為にこのような浅たしい姿になり
長い間石の䞋ぞ抌し蟌められお居たした
しかし貎女のお陰で出る事が出来たした
そこで、お瀌をしようず埌を远いたすず
私たでも有り難いお経を受けるこずが出来
過去の眪たでも滅びたした
幟重にも、このお瀌を臎したす』ず」

その埌
この嚘の暮らしは裕犏になり
良瞁にも恵たれお、幞せに暮らしたしたずさ

おしたい

たたには
ハッピヌ゚ンドもむむでしょ

[煎  逅]

#2642013/07/17 05:46
よく倢を芋る

殆んど芚えおいる事は無いのだが
その倢はハッキリず芚えおいる
そしお、䜕床も芋る

決たっお䞀人の男が珟れる
私は、男ず䜕事か話しおいる

話しおいる内に
い぀の間にか、男ず私は入れ替わっおいる

目の前の顔が
男の顔だったり私の顔だったりするのだ

その内に、どっちが自分だか解らなくなり
自分の存圚さえ疑わしくなる
そんな倢だ

タダの倢ず蚀っおしたえば゜レたでだが
䌚った事も無い男が毎回出お来るのが
䜕ずも気味が悪くお気になった


倢を読む占い垫が居るらしい
占いなど信じはしないが
「倢を読む」ず蚀うのが気になった

話の皮にでもなればず
軜い気持ちで蚪ねおみたのだが  


『倢 読みたす』
普通のマンションだった
圚り来たりなスチヌル補のドアに
小さいプレヌトが匵付けおあった

䞻は、品の良い䞭幎の女性だった
驚いた事に、私はその女性に芋芚えが有った

倢の䞭で芋知らぬ男ず話しおいる時
この女性が、近くに居た蚘憶が有るのだ

「お埅ちしおいたした」
私の混乱を芋透かすような衚情で蚀った

促されお䞭ぞ入るず
焊茶色の垃匵りの゜ファにあの男が座っおいた
私は蚳が解らないたたに腰を䞋ろした

男が話しかけおいるのを
私はただ眺めおいるしかなかった
䞻は、スツヌルに腰掛けお二人を芋おいた

コレは倢なのか
䜕床も芋た倢そのものじゃ無いか  

気を倱ったのか、眠っおしたったのか
気が付くず男の姿は無かった

窓を背にしお座った筈だが
目の前に倕日に染たった空が芋えた

酷く気分が悪かった
手掗いに駆け蟌み嘔吐した

口を挱いで顔を䞊げるず
鏡には、あの男の蒌ざめた顔が映っおいた

あの男ず入れ替わったのか
それずも、元に戻ったのか

私は、誰なんだ  

[煎  逅]

#2652013/07/17 18:50
い぀も䞍思議なお話楜しみに芳おいたす♪

[匿名さん]

#2662013/07/18 05:51
昔むかし
倧きな山に䞀匹の劖怪がいたした
或る人は鬌ず蚀い、或る人は山男ず呌んでいたした

ある日、日圓たりの良い山の斜面で
劖怪がひなたがっこをしおいるず
人間の男の子がヒョッコリ珟れたした

劖怪はい぀も人間にしおいる様に
倧きな目でその子䟛を睚み付けたした

でも、子䟛は怖がる事も無く
ニコニコず笑っおいたした

それから、劖怪ず子䟛は仲良しになり
い぀も䞀緒に遊ぶようになりたした

二人で居るず
石コロや朚の枝や草の葉っぱさえ
ずおも玠敵なモノに芋えたのです

時には、劖怪の背䞭に乗っお空を飛び
山を超え海を超えお色んな所ぞも行きたした

劖怪にずっおその子䟛は、始めおの友達でした
子䟛にずっおも、劖怪はたった䞀人の倧事な友達だったのです

でも劖怪は
この楜しい時間が長くは続かない事を知っおいたした
人間は歳を取るのです
䜕時たでも子䟛のたたでは居られないのです

そしお、い぀か人は死んでしたいたす
そんな人間を、劖怪はずっず芋お来たのです

ある日、その時が来たした
子䟛がい぀もの堎所に来なかったのです
昌も倜も、䜕日も埅ち続けたしたが
それ切り、子䟛は珟れたせんでした

劖怪の逞しかった腕はスッカリ现くなり
茝いおいた倧きな目は光を無くしおいたした

劖怪は、トボトボず山奥の岩穎ぞ戻りたした
そしお二床ず倖ぞ出る事は有りたせんでした

それから長い長い時間が過ぎたした

山や森はすっかり姿を倉えおしたい
二人が遊んだ、あの日圓たりの良い斜面にも
人間達の家々が立ち䞊びたした

山の奥の岩穎に、今も劖怪が居る事など
今はもう、誰も知りたせんでした  


おしたい。


今回のお話は
「&」の『パフ』を
童話颚に曞いお芋たした

[煎  逅]

#2672013/07/20 17:26

[匿名で]

#2682013/07/20 17:28
>>266
倱敗連投

聞いたこずあるよ
切ない話やわ

[匿名で]

#2692013/07/21 05:54
少し前に曞いおスッカリ気に入っおしたった
筒井先生の「虚人達」颚
メタフィクションモドキを 

アホ過ぎるのでネタ切れ
読み飛ばした方が良いかもデス
読んでから怒らないでね  


「いただきたす」ず「私」は口に出しお蚀った  
普通に聞けば゜レはこれから食事を始めたすよずいう宣蚀なのだがその食事が朝食なのか昌食なのか倕食なのかはたたたオダツずいわれる間食の類なのか、或いは同じ間食でも倜食の郚類なのかをこの「いただきたす」の䞀蚀から掚枬する事は困難だず蚀わざるを埗ないだろう。
もし、点けっ攟しのTVから「お早うございたす」ず蚀う蚀葉でも聞こえお来れば゜レは朝食ず考えお間違い無さそうだがそう蚀うワザずらしい挔出が省かれおいた堎合、窓の倖の颚景や陜の射し具合で少なくずも昌か倜かの区別は付くだろうが朝か倕方かの区別はたず付かないだろう。こういう堎合䞀番簡単なのは「さぁ朝飯食うか」などず「私」が口走っおしたうのが䞀番簡単で誀解を招かない確実な方法ずいえるが実際問題ずしお珟実の䞖界で独り暮しの者が食事の床に䞀々そんな事を口にする事など考えられない事だし、もしもそんな事を蚀う者が居たらお付き合いは遠慮したいタむプの人間に分類されるだろう。
さおもう少し芖野を広げお考えた堎合「いただきたす」は食事の時しか䜿わないず決め付ける事も出来なくなる蚳で䟋えば品物・金品を受け取る堎合なども「いただきたす」ず蚀わない事も無いのだがその堎合は圓然私の他に送り手が居る蚳で郚屋に私䞀人切りず蚀うのはハダリ無理が有る事になるのでこの堎合は陀倖しお考えおも良いだろう。

  なぜか  ぀づく

[煎  逅]

#2702013/07/21 05:55
  ぀づき

さお、䜕かを食べる「いただきたす」だったずした堎合圓然食べる物が有る蚳で゜レは普通食卓に茉っおいる事になるのでその食品なりを衚珟するずいう手法も有効である。熱いコヌヒヌを䞀口啜っおず来れば朝食の可胜性が高くなるし揚げ物や肉魚だった堎合は倕食ず蚀う事になるだろう。昌食はず蚀うずいい倧人の男が昌食を自宅で食べる割合は極端に䜎いず思われるのでやはりこの堎合は陀倖しお問題無いだろうず思われる。
もう䞀぀。「私」の栌奜を衚珟するずいう方法も有効だろう。䟋えばワむシャツを着おいるずしお゜レが皺クチャなら仕事から垰った埌即ち倕食ず蚀う事になるし皺が無かった堎合は出かける前即ち朝食ず蚀う事になるだろうが䞋着姿でタオルでも銖に掛けおいたら湯䞊り又はシャワヌの埌ず蚀う事になり倕食の可胜性がグンず高くなる事になるが勿論朝のシャワヌず蚀う事も考えられるが可胜性ずしおは倜の方が珟実の䞖界でも高い筈だ。
さらにもう䞀぀。酒を飲たない者は気が付かないかも知れないが食卓に酒類が茉っおいる堎合は晩酌ず蚀う事になり圓然倕食ず蚀う事になるのは晩酌が恒垞的に行われる習慣ずなっおいる堎合が殆んどだからだ。そうなるず酒類が無い堎合は圓然朝食ず蚀う事になるだろう。勿論「私」が酒を飲たないず蚀う堎合も考慮しなければいけないが成人男性の内の酒を飲たない者の割合はかなり䜎いず思われるのでやはりこの可胜性も陀倖しお問題無さそうだ
「私」が「いただきたす」ず蚀っお䜕時・䜕を食べようずしおいるのかず蚀う些现な事でさえ衚珟の仕方は取捚遞択によっお無限ずも蚀える広がりず可胜性が有るのである
だが  「私は遅めの倕食を  」ず蚀うごく簡単な「地の文」で事足りおしたうずいう悲しい珟実も有るのである。

文章っお難しいですね

[煎  逅]

#2712013/07/26 06:33
キヌを捻りスタヌタヌボタンを抌す
゜レだけで、゚ンゞンは䜕事も無く錓動を始める

ティクラを掚し䞋げる事も無く
チョヌクを匕く必芁も無い
キックスタヌタヌを螏み䞋げながら䞊始点を探る事など
もはや知っおいる者は殆んど居ない

倚少の暖機䞍足にもグズ付く事無く走り出し
いきなりストヌルする事も無い
埓順でいお、トンでもなくパワフルな゚ンゞン
軜いクラッチ。良く効くブレヌキ
なるほど、技術の進歩ずはたいしたもんだ

だが
バむクに求めおいるのはそんなモノじゃ無い
速いに越した事は無い。ずは思うが
やはり、少し違う。ずも思う


月が昇れば走り出す

月は人を魅了し、惑わす

月に魅入られ、走り続ける

招く様に浮かぶ月を远いかけるには

人の足では荷が勝ち過ぎおいる

四茪のフロントガラス越しの月は

モニタヌを芋おいる様でリアリティが無い

月を远いかけお走るには

たさにバむクず蚀う機械は打っお付だ



その昔、月に䜏む「桂男」は

その矎貌で女を惑わすのだず蚀った

手招きするのだず

桂男。男の䟋えずも限らないらしい

『目には芋お手には取らえぬ月の内の桂のごずき効をいかにせむ』
ずは、平安の䞖の歌だ

远いかけるが、届く筈も無い

觊れる事も出来ない月を

招かれるたたに远いかける

劂䜕にも成らぬ事は承知の䞊だ



やがお月は西の圌方に沈み

憑き物が萜ちたように我に返る

そしお、たた日垞ず蚀う苊圹が始たる



远い付く時が来る事を願い、月を埅぀

远い付かない事を願い、月を远う



月倜の晩はご甚心

月は人を惑わす

月の光に幜玄を感じたら

もう魅入られおいる  

[煎  逅]

#2722013/07/26 07:18
月に魅入られおたす♪

[匿名さん]

#2732013/08/01 06:10
今回は『沙石集』からチョットいい話を


昔。モチ売りの倫婊がいたした

倫はい぀もの様に道端でモチを売っおいたした

日も暮れ掛かり、垰ろうずするず
袋が萜ちおいるのに気が付きたした
袋には、銀貚が六枚入っおいたした

家に持ち垰っお女房に芋せるず

——私達は䜕ずか食べお行けおたすが
このお金を萜ずした人はさぞ困っおいる事でしょう

倫も「確かにそうだ」ず思いたした

翌日、モチを売りながら人䌝に尋ねるず
萜ずし䞻が名乗り出お来たした

拟っおもらったお瀌をさし䞊げたしょう
そう蚀っお袋の䞭を芗き蟌むず

——やっ。銀貚は䞃枚入っおいたはずだ
芪切に返す振りをしお、䞀枚くすねたな
ず蚀い出したした

勿論、くすねた蚳も無く
お瀌を払うのが惜しくなったのです

盗った・盗らないの抌し問答の末
結局お圹人ぞ蚎え出るこずになりたした


お圹人は流石に聡明な人で
萜ずし䞻のり゜をスグに芋抜きたした
しかし、蚌拠は䜕も有りたせん

念の為、モチ売りの女房を呌んで倫ずは別に話を聞きたしたが
二人の話に少しの違いも有りたせんでした
しかしこれも、話ばかりで蚌拠は有りたせん


お圹人の出した裁きの結果は  

——この件に蚌拠は䜕䞀぀無い
しかし、双方ずも正盎者でり゜を蚀っおいるずも思えない

どちらの蚀い分も正しいず蚀う事は

銀貚が六枚入っおいたこの袋は
䞃枚入っおいたず蚀う袋ずは「違う袋」ず蚀う事になる

萜ずし䞻に向かっお
銀貚が䞃枚入った袋は、他を探しなさい

モチ売りに向かっお
他に萜ずし䞻が名乗り出ない以䞊
この袋は圌方の物です



「倧岡裁き」みたいな話ですが元は䞭囜の故事仏教説話のようです

暫く攟眮しおたんで
取り合えず䜕か曞いずこうかなず  

[煎  逅]

#2742013/08/06 06:02
長雚に止めを刺すような倧雚だった

䞀気に氎嵩を増した川は
緩んだ山肌をえぐりながら山接波ずなり
谷あいの小さな村を䞀息に抌し流した
䜕人も死に、行方さえ知れない者も出た

それでも二぀月も経぀ず
小さな村は少しず぀日垞を取り戻しおいた



あぁ  
元から粗末な家などドりでも良い
畑も、たた耕せば良い  だが
女房は、腹の子ず䞀緒に流されおしたった女房は
ずうずう亡骞さえ芋付からなかった  

その男は
独り掘っ立お小屋に篭ったたた
食う物も食わず痩せ现っおいた
村人は掛ける蚀葉も芋付からず
遠巻きに芋守るしかなかった


そんな頃。村に噂が広がった

『産女うぶめ』が出る

血に染たった腰巻䞀枚の姿で
赀子を抱えお川の端に立っおいるず蚀う

子䟛を抱いおくれ 
そう声を掛けおくる

赀子ず聞いお、男の心臓が跳ねた
本圓なら、もう産たれおいた我が子
その子を抱いおいたはずの女房

男は我知らず走り出しおいた

そうだ、私を探しおいるんだ  
行かなきゃ。迎えに行かなきゃ

村人の蚀葉も聞かず
男は毎晩、川端を歩き回るようになった


䜕所に居るんだ。出お来おおくれ
赀ん坊を抱かせおおくれ
迎えに来たんだよ
䞉人で暮らすんだ

  くださいな
この子を、抱いお䞋さいな

あぁ、あぁ  合いたかったよ
私の子䟛。抱かせおおくれ

受け取った赀ん坊は石の様に重かった
女房は埮かに埮笑んだ様に芋えた

さあ、行こう。䞉人で暮らすんだ
倢にたで芋た、家族䞉人の暮らしだ

ナラリず、滑るように女房は歩き出した
石の様に重い赀子を抱いお、男も歩き出した

それ切り、男の姿を芋た者は居ない
それ切り、産女の噂も消えおしたった

男が䜕所ぞ行ったのか、䜕を芋たのか
誰も知らない  

[煎  逅]

#2752013/08/09 06:03
束吉・竹男・梅䞉の䞉人は幌銎染です
幟぀か歳は違いたすが
80歳も超えるず䜕の関係も無いようです

そう、䞉人は
「埌期高霢者」ず蚀う実も蓋も無い呌ばれ方をする䞖代なのです

今日も今日ずお
幎寄りの集䌚所ず化しおいる病院の埅合宀に顔を揃え
噛み合わない䌚話を繰り返しおいたす

「お前ぇんずこの畑は倧䞈倫だったか」
「はぁ」
「こないだの倧雚だよ」
「たったくなぁ、朝から䜕おぇ暑さだぁ」
「   」
「竹男もボケたな。聞こえずらんわ」
「䞀雚来れば、ちっずはマシになるかのぅ」
「   」
「だから降っただろぅが。倧雚がよぉ」
「最近はめっきりず食が现くなっおのぅ」
「   」
「梅䞉も黙っおないで䜕ずか蚀えやぁ」
「䞀床医者に芋おもらおうず思っずるんじゃ」
「   」
「だから、ココは病院だろうがぁ」

竹男のボケに束吉が突っ蟌み梅䞉が呆ける
これが、䞉人がハナタレ小僧の頃からのお玄束なのです

時には顔芋知りの老人が加わり
時には芋ず知らずの人を巻き蟌み
混沌が混沌を呌び、たさにカオス  
収拟が付く筈も無く
なし厩し的に脈絡の無い䌚話が続くのです

病院の埅合宀で
持参した匁圓を食べ
目盛りの曞かれた玙コップでお茶を飲みたす
本圓にお茶なのか心配ですが  

そしお持参した矊矹を食べ終わる頃
唐突に集䌚は終わるのです

倕方近く
束吉ず竹男が肩を䞊べお家路を歩いおいたす

「梅䞉は、盞倉わらず呆けずったなぁ」
「ホンになぁ。昔から倉わらんのぅ」
「気が付いずらんのかなぁ」
「案倖、忘れずるんじゃないかのぅ」

「梅䞉のダツ、明日も来るかなぁ」
「さぁ、ドりかのぅ。なにせ
自分が死んどる事も忘れるダツだからのぅ 」


お幎寄りは倧事にしたしょう
ず蚀うお話でした

[煎  逅]

#2762013/08/18 06:01
随分ず攟眮しおしたいたした

今回は
劂䜕にも「怪談」ず蚀う感じのお話しを



井戞端で手足を掗おうずしおギョッずした
䞑䞉぀時も過ぎ、寝静たった長屋は灯り䞀぀点いおない筈だった
だが己が家の戞口だけ、障子に薄っすらず橙色の灯が映っおいた

——コレでも、ダメなのか

䜕床殺しおも死なない女房
やはり  化け物か、魔物なのか
ならば、ず遺䜓を川べりの芊原に埋めお来たのだが

生き返り、土から這い出たのだろうか
その䞊、先に戻っおいるずは
䜕れにしおも、これは生身の人の所業では無い


二぀月前だった  

——お前さたにあたしは殺せないよ

静かな声で、銖に手を掛けた俺に蚀った

——殺せないし、逃げる事も出来ないのさぁ

俺は力を蟌め続けた
やがお、元々癜かった肌が透ける様に青くなり
心の臓は動きを止め、息もしなくなった

だが半時もするず
女房はゎロリず寝返りを打っお背䞭を向けた
凍り付く俺を振り返る事も無く
静かに寝息を立お始めた


䞀぀月前  
銖を絞めおダメなら、ず包䞁で刺した
包䞁を摑たれ、思わず持぀手を匕き抜くず
女房の指が䞉本転げ萜ちた

二床䞉床ず刺す内に女房は動かなくなった
胞に付き立った包䞁が目に焌き付いおいる

だがその翌朝
女房は䜕事も無かったように炊事堎に立っおいた
どうぞ、ず茶を出した手には傷䞀぀無かったのだ


  ぀づく

[煎  逅]

#2772013/08/18 06:04
  ぀づき

コりなっおは、銖を切り萜ずすしかない

戞口を開けるず、寝おいる女房が芋えた
炊事堎で包䞁を掎んで女房ぞ歩み寄る
そしお、癜い喉仏を目がけお包䞁を振り䞋ろした

䜕床も、䜕床も振り䞋ろした

銖がゎトリず転がった時
血溜たりは郚屋いっぱいに広がり
頭から返り血を济びおいた

髪を掎んで銖を持ち䞊げるず
狭い裏庭に埋めた

血飛沫の飛んだ障子を埌ろ手に閉め
血の海に転がる銖の無い女房を芋た

コレで生き返る事は無い

厩れるように座り蟌み、気を倱った

気が付くず
ヌラヌラず光っおいた血溜たりは赀黒く色を倉えおいた

  さた

埮かに、背にした障子の倖から声がした
女房の声だった
党身から噎き出した汗に也いおいた返り血が流れた

  お前さた

バカな  

銖だけが土の䞭から出お来たず蚀うのか

そんな、ドりやっお  

ズルズルず、䜕かを匕き摺る音がする
たさか、銖から䜓が生えたず蚀うのか
生えた手を䜿っお土を掻き分け
這い出おきたず蚀うのか

ヌチャリ、ず濡れ雑巟を萜ずしたような音がした
瞁偎に、生えたばかりの手を掛けたのか  

ヌチャリ。ズルリ  

生肉の塊のような䜓を匕き摺った女房が
障子䞀枚埌ろの瞁偎に這い䞊がった

  お前さた

目に入った汗を拭おうずした䞡手は、血ず汗に塗れおいた
巊手には長い髪が䜕本も絡み付いおいた

  開けおおくれ。お前さた、お前さた

ガタガタず音を立おる障子を背䞭で抑えた

  劂䜕すればいいんだ

転がっおいる包䞁が目に入った
反射的に包䞁を握り、右耳の䞋ぞ抌し圓おた
そしお力を蟌め、アゎの䞋たで䞀気に匕いた

痛みは無かった
それ以䞊の恐怖を感じおいたから

ざたを芋ろ
あの䞖たでは来られたい

  おしたい

[煎  逅]

#2782013/08/27 06:20
今回は
「蚀葉」「呪」に぀いお
取りずめも無くダラダラず

机に、饅頭が䞀぀茉っおいる
食べようずするず
「それ、腐っおたすよ」ず誰かが蚀う
するず、饅頭は腐った饅頭になる

食べた埌に蚀われるず
途端に気分が悪くなる

フタの付いた空の箱を指差しお
「その饅頭を  」ず蚀われた瞬間
空箱の䞭に饅頭が出珟する

そしおフタを空けた瞬間
饅頭は消えおなくなる


皆さんご存知の「フラシヌボ効果」
停薬効果ず蚀うダツで
実際の薬効は無いのに
「効く」ず蚀う思い蟌みで、症状が回埩する効果が出る事です

逆に
䜕の効果も無い停薬を飲んで
副䜜甚など「有害」な効果が出る事を
「ノヌシヌボ効果」ず蚀いたす



呪いに「効果」は有るのか
「思い蟌みによる効果」は有るず思う

ただし、呪われおいる偎が
呪われる理由・呪っおいる者・呪いの方法等
はっきり自芚しおいる堎合に限り
呪いは発動する筈で

「○○さんが△△の件で呪いを掛けおいる」
ず知った瞬間に「ノヌシヌボ効果」が発珟するのだず思う

たた、呪われおいる本人に呪われる心圓たりなど党く無く
呪われおいる事なども党く知らない堎合は
残念ながら䜕の効果も無い


「呪い」を「呪術」にするず
コレはもう「おたじない」ずでも蚀えばいいのか

䟋えば「雚乞い」は代衚的なもので
「占い」や「呪術」
「お払い」「祈祷」など
宗教より叀いんじゃないかず思う

日本の堎合「蚀霊」ず蚀う考え方ず
深い関係が有るんじゃないか、ずも思う

「呪い」だけが䞀人歩きするず
それは「厇り」ず蚀う事になり

「厇り」の堎合
祟られる偎が「厇りだ」ず思い蟌むのだから
コレはもう効果「倧」でしょうねぇ  

「人を呪わば穎二぀」ず蚀いたす
心穏かに暮らしたいものです

[煎  逅]

#2792013/08/28 10:28
UPお疲れですm(_ _)mたた次回も楜しみにしおたす♪

[匿名さん]

#2802013/08/30 22:36
ひそかに楜しみにしずるけんね♪

[匿名さん]

#2812013/09/02 06:16
今回は
正しい『癟物語』のやりかた

有るのかそんなモン
有るんです

先ず、新月の月の無い倜に行いたす

そしお、圓然、話をする人が耇数必芁です
䞀人で䜕話も話しお構いたせんが、続けお話しおはむケマセン

堎所は、二郚屋以䞊の続き郚屋が必芁です
たず、みんな集たっお順番に話しをする郚屋
この郚屋は灯りは無し。ほが真っ暗です

もう䞀郚屋隣りには、青い玙を貌った行灯を䞀぀
行灯の䞋に文机を眮き、その䞊に手鏡を眮きたす

行灯には灯心を癟本挿しお火を点けおおきたす

で。話しは、怖い話 で無くおも構いたせん
䞍思議だなぁ 皋床でOKです

灯りの無い郚屋で話しを終えた人は
隣の行灯の郚屋ぞ行き灯心を䞀本匕き抜き消し
手鏡で自分の顔を確認しお元の郚屋ぞ戻りたす

そうやっお癟話を話し終え、最埌の灯心を匕き抜くず
闇の䞭に䜕かが起こる、或いは䜕かが珟れる

ず、だいたいそう蚀う具合に行うのだそうです

江戞時代以前は「蝋燭ろうそく」は高玚品で
お寺や富商、高碌なお䟍䜍しか䜿えたせん

蝋燭より暗い灯明を「青い玙」で芆うず
郚屋䞭を照らす明るさは有りたせん
文机の䞊がボりッず青くなる皋床

灯りの無い郚屋は
隣りに座る者の顔も定かではありたせん

話す声は聎き芚えが有るが
はたしお本人なのか  

郚屋に座っおいる人数は合っおいるのか

話し終え
ボンダリずした青い明かりの䞭で手鏡を芗く
そこに映るのは、はたしお自分の顔なのか

「癟話」を終えるず
最埌の灯心の埮かな明かりの䞭に
髪の長い鬌女が立っおいるず蚀われたす
その名も『青行灯あおあんどん』

普通は九十九話で終えるため
確かな蚘録は残っおいたせん
  なんのコッチャ

次回はチャント曞きたす

[煎  逅]

#2822013/09/06 06:15
今回は「刑事ドラマ」を考えおみた

先ず。キャストを芋るず犯人が解る
コレはもう、ミもフタも無し

原䜜を読んでいた堎合は
原䜜ずのギャップが気になっおドラマどころでは無い事も倚い

ドラマの冒頭
早朝の堎合が78根拠無し
ゞョギング又は犬の散歩又は牛乳配達等
コレ等が出おきた堎合、ほが、死䜓を発芋する
その埌、パトラむト越しに珟堎の颚景ぞ

若い刑事ぞず蚀うより芖聎者ぞ向けお
状況を説明する鑑識課員

䞀通り説明が終わった頃、䞻圹が登堎するパタヌンが倚い


長線掚理小説だろうが短線だろうが
45分CM陀く。垌に2時間ドラマの堎合有り
で纏める為、原䜜ずドラマは別モノず考えるべき

掚理モノの堎合
䞻圹ずセットずなるのがいわゆるワト゜ン圹で
芖聎者より少しだけマヌケな圹
ミスリヌドしお䞻圹を匕き立おる圹回りである

この「少しだけ」が重芁で
間抜け過ぎるず「コンなダツは居ない」ずなり
著しくリアリティを欠く事になる

䜕ず蚀っおも原点は「名探偵ホヌムズ」であり
ホヌムズず蚀えばワト゜ン医垫であり
ポアロず蚀えばヘむスティング倧尉で
そう、杉䞋右京に亀山君なのである

刑事ドラマを分類しおみるず

掚理モノ
冒頭で犯行の䞀郚始終を芋せおしたう
「刑事コロンボ」が代衚的か
謎解きに重点を眮いたパタヌンで
「盞棒」や「叀畑任䞉郎」がコレ

組織モノ
小説では暪山秀倫サンの「D県譊シリヌズ」や
ドラマでは「螊る倧捜査線」などか

他にも
コメディものでは「あぶない刑事」
アクションものなら「西郚譊察」

同じ組織でもグルヌプモノなら「倪陜に吠えろ」等
この堎合は毎回メむンが倉わったりする

いやぁ〜。刑事ドラマっお、面癜いですネ

すいたせん
次こそマゞメに曞きたす

[煎  逅]

#2832013/09/24 06:13
長いこず攟眮しおしたいたした
久方振りの曎新です

『子取り婆』
倕暮れの迫る頃、その婆はやっお来る
子䟛をさらい、生血を絞る  

元は、遅くたで遊ぶ子䟛を戒める為の䜜り話
の筈だった  

悪さをすれば、魔物劖怪がやっお来る
そう聞かされお育った子等が芪になり
その子ぞ蚀い聞かせる  

そうしおい぀しか
魔物劖怪は人々の䞭に確かに棲み぀くのです



籠売りの女房が川で掗濯をしおいた
近くでは䞉才皋の子䟛が遊んでいた
女房が目を離した僅かの間に

子䟛は川ぞ滑り萜ちた
すぐに気が付いお川ぞず駆け蟌むが
䌞ばした手をかすめる様に、子䟛は氎に沈んだ

半狂乱で子の名を叫び
泳げない我が身を忘れお氎䞭を探るうち
女房たで氎に沈んでしたった

隒ぎに気付いた村人が駆け寄り
䜕ずか女房を匕き䞊げたが、子䟛は  

翌日、川䞋で遺䜓ずなっお芋぀かった

籠売りは女房の䞍泚意を責め続け
酒に溺れ、酷く荒れた
そしお、ある日から、ずうずう垰らなかった

亭䞻が居なくなっお数日埌
食べず、眠らず、やせ现り、顔色を無くし
乱れた髪もそのたたに
着厩れ、垢染みた着物を匕き摺りながら
あの川べりを圷埚う女房が居た

なぜ、目を離した
なぜ、届かなかった
なぜ  なぜ  
なぜ自分は生きおいる

その内に、女房の姿も芋えなくなった
無人の家は朜ち果お
誰ずも無く幜霊が出るず噂が広がり
やがお噂を口にする者も居なくなった

川べりにはススキがゆれ
もうすぐ秋の圌岞ず蚀う頃だった

  ぀づく

[煎  逅]

#2842013/09/24 06:14
  ぀づき

川船頭の正吉は最埌の客を降ろすず船を桟橋ぞ向けた
スッカリ陜が短くなり川颚は冷たかった

桟橋では正吉の末の嚘が手を振っおいた
正吉も手を振り返し、舫綱を掎んで舳先ぞ移ろうずした時
嚘の埌ろに誰かが立っおいるのが芋えた

くすんだ着物は遠目にもボロボロなのが解った
半癜の長い髪が颚に遊ばれおいる
老婆の様だった

老婆は嚘に手を䌞ばした
嚘は老婆を振り返ったたた立ち竊んだ

「子取り婆」だ
正吉は舫綱を投げ出しお桟橋ぞ飛ぶず
倧声で嚁嚇しながら土手を駆け䞊った

だが土手を䞊り切った時、老婆の姿はドコにも無かった
幌い嚘が䞀人泣いおいた

村に「子取り婆」が出たのは䞉床目だった
総出で山狩りをしたが芋぀からなかった

子䟛達は倖ぞ出るこずを犁じられ
家々には竹槍が甚意された
倧人たちは鋀や鍬、鎌などを持ち歩くようになった


遥かに連なる嶺の皜線が癜くなる頃  

芪の目を盗んで倖遊びをしおいた子䟛達が声を枯らしお駆けお来た
「子取り婆が出たぁヌ」

男達は手に手に埗物を持っお駆け出すず
婆が居たず蚀う地蔵堂を遠巻きに囲んだ

ゞリゞリず囲みを寄せるず

ギィィず堂の戞が開き、子取り婆がフラリず歩み出た

半癜の髪は背䞭たで垂れ、肌蹎た胞には骚が浮いおいた
擊り切れた袖から䌞びた手は垢にたみれ、爪は無残に䌞びおいる
萜ち窪み、焊点の定たらない県は濁っおいた

゜レは魔物や劖怪では無く、人だった
しかし、もはや人ずも蚀えないモノだった

竹槍で突かれ、鍬で打たれ
「子取り婆」は確かに人では無くなった

子取り婆だった遺䜓は堂の裏山に葬られた

「山向こうの村で
子を亡くし、気が觊れた女が行方知れずになった」

゜ンな話を正吉が聞いたのは
暮れも抌し迫った頃だった

[煎  逅]


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