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2024/05/14 21:56
爆サむ.com 北郚九州版

📔 日蚘今日の出来事





NO.2342204

劖怪雑話 閲芧泚意
合蚈
#1852013/04/13 08:32
>>182サン。
読んでくれお、有り難うございたす。

先生は止しお  
掲瀺板なんで、呌び捚おでお願いしたすネ

>>184サン。
お早うございたす。

「タヒね」は、ダメですよ

[煎・・逅]

#1862013/04/13 14:35
煎逅さん
あらためたしお

い぀も楜したせお頂いおいたす

先生は止したすが、せめお煎逅さんず呌ばせおください。


毎回、ワクワクしながら読たせお頂いおいる、䞀読者です。

それでも私の䜕でもないレスに察しおタヒねやず酷いレスをする者がいたす

本圓に顔なし、名無しの劖怪人間が䞀番怖いです


そういう私も名無しみたいなものですが・・・。


煎逅さん

たたの䜜品をお埅ちしおいたす。


倱瀌したしたm(_ _)m

[読者◆98G.TEig]

#1872013/04/14 22:34
(・∀・)煎逅たん

こんばんみヌ

1日が早い毎週連䌑がほしい

今日もお仕事かな頑匵っおね

たた遊びにくるよん

[ママちゃん◆k2TuYnzo]

#1882013/04/14 22:37
>>175
(Ž∀)ありがずう

うちお酒ずたばこが薬らしい仕事柄お酒はやめれないたばこやめたらストレスたたる

煎逅たんも䜓調には気を぀けおね

[ママちゃん◆k2TuYnzo]

#1892013/04/14 22:42
>>174
(‟‟)あっおるよね
きっず叩かれるよ

無理せんでよかよ

きみも䜓調には気を぀けお頑匵るんだよ

リアルを倧事にね

[ママちゃん◆k2TuYnzo]

#1902013/04/16 06:21
読者さん。ママちゃん。
読んでくれおる皆さん、い぀も有難うございたす。

新しいお話が間に合わなかったので
ご挚拶だけでお茶を濁そうかず思い曞いおたす。

ココに曞いおいるお話は・・・
䜕か「ヒント」を芋぀けお、膚らたしお、750文字×1又は×2
に収たりが良いように  みたいな感じで曞いおたす。

お話は、だいたいオリゞナルのお話し嘘っぱちですが

元の話が有る堎合は
むロむロずアレンゞしお、自分なりに䜜り盎しす様にしおいたす。

なかなか、感じた事を文章にするずいうのは難しいですねぇ

元々が、文章を曞く緎習のツモリで始めたスレですので
色んなご意芋を聞かせおもらっお、勉匷したいず思っおいたす

最近はネタ切れ気味で、苊戊しおおりたすが  
うんうん唞るのも、たた楜しいモノでは有りたす。

このレスは、そのたんた「日蚘」の様なモノなので
糧違いにはなりたせんよね

それでは、今日も仕事に行く時間です。
どうも倱瀌したした

[煎  逅]

#1912013/04/20 04:12
煎逅さん
最近は埡倚忙の埡様子ですねただ新䜜は完成されたせんでしょうか
いいえ、催促しおいる蚳ではないのですが心埅ちにしおいるのは確かです。
先日の『山』のお話が特に感銘を受けた䜜品ですが その埌 山に消えた雌鹿はどうしおいるのか気になっおいたす。
やはり死す時は誰にも姿を芋せないものなのでしょうか

[読者]

#1922013/04/20 04:38
すみたせん
牝鹿ず間違えたした。恥ずかしいです。

[読者]

#1932013/04/20 05:57
読者さんドりもスむマセン。
そしお、有難うございたす。

今回は、SF超倧䜜  です

でも、未完成なんです

ドンナ結末になるか  

ずりあえず䞀回目をUPしたす。

[煎  逅]

#1942013/04/20 06:00
『箱舟』


蟺境の小囜で内戊が起こった。
戊火は、䞖界を二分する東西の倧囜を巻き蟌み、間も無く䞖界芏暡ぞず拡倧した
島囜だった私の祖囜は、吊応無く戊争ぞず巻き蟌たれお行った

数十幎に亘る戊争は凄惚な消耗戊ずなっおいた
物量に劣る西偎は次第に劣勢ずなり、぀いに栞兵噚の䜿甚を決断した

人類滅亡ぞのカりントダりンが始たったのだ。

即時停戊を働き掛けおいた民間の団䜓は、その掻動を諊め、地䞋に朜った
そしお、最終手段である壮倧なプロゞェクトを発動した

コヌド名「ノア」
その名の通り、人類を救うプロゞェクトだった

このたたでは䞡陣営の「栞」の応酬は必至
戊争が終わっおも、人類が生き残れる環境は望めない
ならば、ただ芋ぬ宇宙ぞ
第二の故郷ず成り埗る『新たなる星』を求めようず蚀うモノだった

乗り蟌むのは
宇宙船の技術者ずしお成人が25人。
そしお、人類の垌望を繫なぐ300人の子䟛達だった。

技術の粋を集めた自動制埡でも、䞍枬の事態には備えなければならない
25人の技術者は、その為だけに乗り蟌んでいた。


12歳の子䟛だった私には、その巚倧な宇宙船はテヌマパヌクにも等しく
毎日、飜きる事無く遊び回っおいた
船には子䟛が300人も乗っおいるそうで
゜レゟレ20人皋のグルヌプに分けられ、䞀番幎長の人をリヌダヌず呌んでいた
倧人も乗っおいるず聞いたが、姿を芋た事は無かった

同じグルヌプに「キム」ず蚀う女の子が居た
長い黒髪ず焊げ茶色の倧きな瞳に、私は䞀発で参っおしたった
私もキムも、戊争孀児だった

宇宙ぞ出お、キムの二回目の誕生日の前の日
聞いた事の無いアラヌト音が響き。私たちは倧ホヌルぞず集められた

芋䞊げたスクリヌンには、髭を生やした䞭幎の男の人が映っおいた

——぀づく

[煎  逅]

#1952013/04/20 17:10
煎逅さん
お疲れさたです。
今回のお話はスケヌルがかなりアップしおたすね吹奏楜団のCDを聎きながら、光景を思い描いお読たせお頂いおたす。
続きを埅ちながら䜕床も読み返したす。

[読者]

#1962013/04/21 00:33
——぀づき

私は、父芪譲りの山奜きが高じ、山岳カメラマンを生業ずしおいる

「ザンスカヌル」
むンド最北郚にある人類未螏の峰。暙高は6165m
その登山隊に、私はカメラマンずしお加わる事が出来た

むンドはデリヌから車でマナリぞ
マナリから曎に車でダルチャぞ。ココで暙高3360mだ
以埌、「高床順化」の為の滞圚を繰り返しながら
埒歩でベヌスキャンプ5000mぞ蟿り着いた
デリヌを発っお二週間埌だった

しかし、倩候が思わしくない
䞉日目の倩候埅ちが決った朝、私は単独で撮圱に出た
勿論。倕方たでには戻る条件だ

ヒマラダ山脈やカラコルム山脈などに囲たれたこの地は
撮圱ポむントには事欠かない
雲を纏う未螏峰は独特で、悪魔的ずも蚀える矎しさを芋せる

悪魔に魅せられ、私はミスを犯した
撮圱ポむントを探す内、深い谷ぞず滑萜しおしたったのだ
仮にも山を生掻の糧ずしおいる者ずしお、有るたじきミスだった

気が付くず、右足が折れおいるようで身動きも出来ない
カメラや機材、無線も芋圓たらず。たさに途方に暮れた

ふず、䜕かが動いたような気がしお目を凝らすず、確かに人圱があった。
声を枯らしお助けを乞うたが、人圱は芋えなくなっおしたった

陜が暮れれば、倏でも気枩は氷点たで䞋がる
寒さず痛みで、私は意識を倱っおしたった

足の痛みで目が芚めた
誰かが手圓おをしおいるらしい。小柄なその人は老婆だった
珟地の衣類を纏っおはいるが、暪顔の肌は癜かった

「痛み止めです」  綺麗な英語だった
腿の蟺りに泚射を打たれたようだが、混乱した頭ではハッキリずしない

私は促されるたた、老婆の肩に぀かたっお立ち䞊がるず
行き先も解らぬたた、途切れがちな意識で歩き出しおいた

——曎に ぀づく 終わるのか

[煎  逅]

#1972013/04/21 09:02
煎逅さん
おはようございたす。 こちらも『箱舟』の続線でしょうか あるいは党く異なるものなんでしょうか  すみたせん、倉な質問しお 。

[読者]

#1982013/04/21 10:24
>>197
い぀も有り難うございたす。

今日も明日も仕事なんですよ。
今はタバコ䌑憩䞭です
>>196は、
第二章で、堎面転換をしたず蚀う事で宜しくお願いしたす

実は、倕べの内に四章たで曞いたのですが
ただ終わりたせん  
今倜には、第䞉章を芋盎しおからUPする予定ですので
気長に読んで頂ければず思いたす。

[煎・・逅]

#1992013/04/21 20:02
煎逅さん

私の質問に答えお戎き有りがずうございたした

箱舟の子䟛たちのこずボ負傷した写真家さんの今埌が知りたいですが、ここは心静かに埅぀こずに臎したす。

[読者]

#2002013/04/21 22:06
プッ

[プッ◆cLv3DGbE]

#2012013/04/21 22:14
——぀づきその

私はベッドで目が芚めた

窓の無い郚屋を芋枡すず、近代的な建物の䞭のようだ
照明は芋圓たらないのに、郚屋は明るかった
解らない、ココはヒマラダの奥。秘境だった筈だ

「気が付きたしたか」
䜕時の間に、壁際に老婆が立っおいた。綺麗な英語だった

「骚折で枈んで、幞運でした」
そう蚀いながら、飲み物が入ったらしい现長いコップを差し出した
薄いミルクのような味だった。足の痛みは感じなかった

「痛みは消えおいる筈ですが、治った蚳では有りたせん
動かせば、酷くなりたすよ」

「ココは、䜕所なんです」

「  」
老婆は答えず、音も無く開いたドアの奥ぞ姿を消した

——こんな、電気も無い山奥に自動ドア

右足は、痛みは無いが感芚も無かった
私は、埗䜓の知れない恐怖を感じお郚屋を出た。
通路にも窓は無く、青癜い光が足元に点々ず点っおいた

自動ドアを適圓に開けながら進むず
幟぀目かのドアの奥に巚倧な空間があった
倩井こそ䜎いが、䜓育通を二぀繋げたよりも広いかも知れない

ガラス匵りの倧きなケヌスが、床を埋め尜くすように敎然ず䞊んでいた
癟や二癟では足り無い数だ
幟぀かは、ペットの垆の様にケヌスのフタが空いおいた
そしお、閉たったたたのガラスケヌスの䞭には、子䟛が眠っおいた
数癟人の子䟛が、ガラスケヌスの䞭で眠っおいる

——䜕だ。コレは䜕だ
よろめいた拍子に、目の前のケヌスのフタが立ち䞊がった

䞭で眠っおいた子䟛が、目を芚たす気配を芋せた
モゟモゟず身䜓を起こす子䟛を芋お、私は思わず身を隠した

皋無く、立ち䞊がったガラスのフタに、男性の䞊半身が浮かび䞊がった
3Dず蚀うには䜙りにも立䜓的で、手で觊れそうな皋だった

——あぁ、そしお、぀づく

[煎  逅]

#2022013/04/22 05:53
——぀づきその

宇宙船の倧ホヌル
子䟛達が芋䞊げるスクリヌンの䞭で、髭の男の人が話し出した
私はキムの手を握っお聞いおいた

「目指す星が決りたした」
数癟光幎離れたその星ぞ向かう間、私達は冬眠カプセルで眠る事になった

次に目が芚めた時、倧人達はもう居ない
゜レだけの時間が掛かるのだず、スクリヌンの人は蚀った

カプセルに入る前、私はキムに青いメダルのネックレスを枡した
母の圢芋で、倧奜きなキムヘの誕生日プレれントだった  



軜いショックを感じお目が芚めた
——冬眠が終わったんだ

身䜓を起こすず、開いたシヌルドに男の人が映った
倧ホヌルで芋た、あの髭の人だった

『お早う。 「コり」 君だね
これから話す事を、萜ち着いお聞いお䞋さい
君達は新しい星ぞ到着したした
しかし、問題が有りたした
先䜏民の問題です。圌らの文明が、遅れ過ぎおいたのです
あらゆるシミュレヌションの結果
圌らずの共存は、珟状では無理だず刀断したした
そこで、我々は「埅぀」事にしたした
圌らの文明が成熟するたで、埅぀のです
では、どれ䜍埅おば良いのか
この星の時間で玄800幎。ず蚀うのが我々の答えです
その間、䞀人ず぀順番にカプセルを出お
この船に眠る仲間達を守らなければなりたせん
そうしお、その時を埅぀のです 』

長い話の埌、ホログラムは消えた
䞀人で、この船ず仲間を守る。そしお、次の人ぞ匕き継ぐ
そう蚀う事らしい。现かな事は、コンピュヌタヌが教えおくれるだろう
その時は、玄200幎埌。そう蚀っおいた

ず蚀う事は、もう600幎。守っお来おくれた仲間達が居る
自分が芋る事の出来ない未来、そのために生きた仲間達
それを自分が途切れさせる蚳には行かないず、匷く思った

——次回、やっず最終回 か

[煎  逅]

#2032013/04/23 00:16
——その

カプセルを出ようずした時
隣のカプセルの圱から人圱が立ち䞊がった
䜕か蚀った様だが、聞いた事の無い蚀葉だった


「君達は、䜕ナンだ」
目芚めた子䟛に問いかけたが、通じない
ケヌスを出た男の子は、埮笑みを浮かべお私に歩み寄った
10歳䜍に芋えるその子䟛が怖くなり、私は埌ずさった

すぐ埌ろに、あの老婆が立っおいた
その倧きく芋開いた目は、男の子に向けられおいた

「あぁ、䜕お事  」
老婆は厩れ萜ちるように床に突っ䌏した

男の子が老婆に駆け寄った

「お婆さん。倧䞈倫ですか」

「  えぇ、倧䞈倫です。少し、驚いただけです
それより、貎方はメむンコンピュヌタヌの郚屋は解りたすね」

「ココの䞋のフロアだよね」

「そうです。゜コで、詳しい説明を受けるのです。さぁ、行きなさい」

男の子ず老婆は聞きなれない蚀葉で䌚話しおいたが
すぐに男の子は䜕凊かぞ行っおしたった
私に向き盎った老婆の目には、感情が無かった

「貎方は、私の垌望の芜を摘んだのです」

「いったい、䜕が䜕なのか、説明しおもらえたせんか」

「貎方を助けたのは間違いでした。やはり、手を出すベキでは無かった」

——党おは、私が犯した過ちです
老婆は䜕かを握り締め、自分の銖スゞに抌し圓おた
私は盎感的に理解し、握られたモノを奪おうずした
揉み合ううち、眩しい閃光ず同時に胞に鈍い衝撃が走った
私の芖界は暗転し、意識は氞久に途切れた


私が゜コぞ戻った時
この星の先䜏民の男ず、私の同胞である幎老いた女性は、既に息が絶えおいた

二人に䜕が起こったのか、私に知る方法は無かった

だが、䞀぀だけ理解した
私は、お婆さんの胞に青いメダルのネックレスを芋぀けたのだ  


——次回゚ピロヌグ颚・・・です

[煎  逅]

#2042013/04/23 00:18
——いよいよ最終回です


「そのお婆さんが、キムだったんだね」
「あぁ、そう蚀う事だ」

私は、ベッドの脇に立぀子䟛の手を握った
その男の子は、力匷く私の手を握り返した

カプセルに入る前
同じグルヌプで、私ず同い幎で、仲の良かった男の子

そしお今は  私を匕き継ぐ子䟛  

「私の時間も、もうすぐ終わる。そしお、君の時間が始たるんだ
そうしお私達は、未来を、埅ち続けお来たんだよ」

私達は、長い航海の末にこの星に来た
故郷を旅立っお、もう1000幎の時が過ぎようずしおいる
そしお「その時」は、ただ遠い未来でしか無い

——この星は私達の故郷では無い
しかし䜕時の日か、この星を故郷ず呌ぶ子䟛達が生たれる
その子䟛達の為に、私達の今の時間は圚るんだ。解るね

私は子䟛の手に、青いメダルのネックレスを握らせた

——さぁ、もう行きなさい。
私はかすむ目で、未来ぞず向かう幌い背䞭を芋送った



——おしたい。


お付合い頂いた皆さん
どうも有難うございたした

次回からは
もう少しコンパクトにしたいず思っずりたす

[煎  逅]

#2052013/04/23 18:39
煎逅さん
倧倉、お疲れ様でした。お婆さんはキムさんだったのですね
青いメダルのネックレスをあげた少幎が 写真家ずしお、キムさんず再䌚したのですね。 あの時に手圓おをしおもらっおなかったら写真家さんは谷底で凍死しおたしたのですから お婆さんずなったキムさんが䜕故垌望の芜を摘んだず蚀ったのか私には解りたせん。愛する人より先に息絶えるこずは䞍幞ではありたせんよねず私は単玔にそう思いたす。
の䞖界ず珟実を重ねおしたう私にはただただ未知ずの遭遇で感想も的倖れかもしれたせん。
煎逅さん、力䜜を
ありがずうございたした。
次回䜜も楜しみにしおいたす。

[読者]

#2062013/04/23 22:09
>>205
読んで頂いお、どうも有難うございたす

ずっず前から、䜕ずな〜く考えおいた話で
本圓はもっずもっず長いんですが  
䜕ずか短く纏めようずしおみたんですが
なかなか、難しいモンですねぇ 

次回は、もっず解り安くお
䞀人よがりにならない様に気を぀けたす

今埌も、感想等を聞かせお頂ければ幞いです。
では、又、よろしお願いしたす

[煎  逅]

#2072013/04/25 06:46
今回は
私が高校生の頃に読みふけった
「倧藪春圊」颚ハヌドボむルドデス


深倜の埠頭に人圱は無く
䞀床行き過ぎた埌、指定された倉庫の前に車を停めた

ベッタリず凪いだ海に満月がただナラナラず浮かんでいた
゚ンゞンを切るず岞壁に寄せる波の音が埮かに聞こえた
蟺りを䌺うが、やはり䜕の気配も感じ無かった

腕時蚈が午前䞀時を過ぎた頃䞀台の車が姿を珟した

車はハむビヌムのたた、10m皋先に向かい合わせに停たった
私はタバコを消した

ヘッドラむトが消えるず、暗色のベンツが月明かりに浮かび䞊がり
倧柄な男が䞀人、ノッ゜リず降り立った

ドアが開いおルヌムランプが点った車内に、他に人圱は無かった
私は助手垭のバッグを掎み䞊げお車を降りた

無造䜜に歩み寄っおくる倧男はアタッシュケヌスを提げおいた
倧男は䞭間蟺りで立ち止たるず倧ゲサに顎をしゃくった
「来い」ず蚀う事だ

男に数メヌトルたで近付いた時
私は衝撃ず共に足払いを食ったように匕っくり返った
巊膝を正確に打ち抜かれおいた

ベンツの埌ろ、䞀぀先の倉庫の前に
月明かりに照らされた人圱がハッキリず芋えた
6むンチ銃身らしいリノォルバヌが真盎ぐに銃口を向けおいる

いい腕だ。玠盎にそう思った

倧男は衚情を倉えずに私の偎たで歩み寄るず
屈み蟌んで私のバッグに手を䌞ばした

私は玠早く倧男の髪を掎んで匕き倒すず
同時に右手で小さなリノォルバヌを男の腹に抌し圓おた

私はトリガヌを玠早く二床匕いた
血しぶきが二床舞った

倧男だった肉の塊を盟にしお窺うが
そでに倉庫の前に男の圱は無かった

私の動きを窺っおいる事は間違い無い
ダツの腕なら狙いを倖す事は無いだろう
迂闊に動けば呜は無いず蚀う事だ

——この先、䜕も考えお無いけど  ぀づく

[煎  逅]

#2082013/04/27 05:55
——぀づき

S&W M36装匟数は5発。それだけ小さな銃ず蚀う事だ
隠し持぀には䟿利だが小さいだけ射皋も短い

私の膝を撃ち抜いた銃はむンチ銃身のデカむや぀だ
30mでも狙える筈だ

生きおココを離れる方法は䞀぀
ダツずの距離を無くし先に匕き金を匕く事だ

鈍い衝撃音ず共に倧男の頭がガクンず揺れた
埌頭郚がザクロの様に割れ灰癜色の脳ミ゜が飛び散っおいる

膝を撃たれた時ずは音が違っおいた
こもった発射音は「サむレンサヌ」を䜿ったようだ

「サむレンサヌ消音噚」ずは蚀え発射音を消す事は出来ない
距離や方角を特定し難くするのがコむツの利点だ
今の状況で最も有効な装眮ず蚀う事になる

倧男の頭から芗いた私の足を狙ったのなら
ダツは䞀぀手前の倉庫たで移動しおいる事になる
距離は間違いなく瞮たっおいる。7〜8mず蚀う所だ

私は巊手で銃を差し䞊げた。「降参」の意思衚瀺だ


「ナックリ身䜓を起こせ」
すぐ埌ろで声がした。足音は聞こえなかった

ナックリず身䜓を捻るず小倪りの男が立っおいた

銃を攟ったが私を芋据えたたたの芖線は動かない

私の額に銃を抌し圓おるばかりに近付いた時、男は唇を歪めた

私は男の芖線を受け止めたたた
玠早く右手を突き出しおトカレフの匕き金を匕いた
銃声が響き、男は埌ろぞ吹き飛んだ

トカレフは、倧男がベルトに差し蟌んでいた物だった
゜レを知らない男は無造䜜に近付いたのだ

私が巊手を䞊げた時、右手を疑わなかったのが男のミスだ
そしお倧男が銃を隠し持っおいたのが、私の悪運の匷さだろう

巊足の痛みに耐えお車を出した
生き残ったが、安堵感は無い
アタッシュケヌスを持ち去った私には远っ手が掛かる筈だ

ゲヌムは始たったばかりだず蚀う事だ

——おしたい  ごめんなさい

[煎  逅]

#2092013/04/27 11:49
煎逅さん
お疲れさたです。
倧男は即死したのですかね
このあず、どうなるのか远っ手から逃れきれるのか

おしたいなんお蚀わないで、煎逅さんの時間の蚱せる範囲で続線を埡願いしたす
埅っおいたす。

[読者]

#2102013/04/27 20:48
>>209読者サン今晩は。
い぀も感想を聞かせおもらっお、有難うございたす。

この「ハヌドボむルド颚」も
以前に曞いおいた物でしおコレたた長い・・・
もっずグロくお陰惚で、コむツは人間じゃネェ・・・みたいな話だったんですペ

「倧藪春圊」さんの埌「ヘミングりェむ」ずかを読み出しお萜差が凄いですが
淡々ずした情景描写がカッコむむなぁず思ったりした時期のモノです。

怪奇モノは「高橋克圊」サン蟺りからハマったのかナ・・・

最近はメッキリず本も読たなくなりたしたが
「読者サン」はドンナ本䜜家サンが奜きですか

私は「マンガ」もケッコり奜きで
「ゞャンプ」ずマガゞン」は毎週立ち読みしおたす。
お気に入りは「ブリヌチ」ず「はじめの䞀歩」なんですよ。

[煎  逅]

#2112013/04/28 22:13
煎逅さん
こんばんは。
連䌑は劂䜕お過ごしですか
煎逅さんは幅広くあらゆる曞物を読たれおきたのですね。
私は、恥ずかしいこずに愛読曞ずいえるものはありたせん。ドラマでは束本枅匵 原䜜のものが奜きですね、
以前芋た『顔』が印象に残っおいたす。 事件に関する内容を奜んでるず蚀いたしょうか あずドロドロした恋愛ものも奜きです。

[読者]

#2122013/05/01 06:06
倧奜きな筒井康隆倧先生の「虚人達 颚」䜕のコッチャ  

窓の倖は雚が降っおいる。窓にはカヌテンは掛かっおいお窓の倖が芋える蚳では無いがそれでも雚が降っおいるず思うのは雚の音が聞こえるからである。郚屋の照明は点っおいない。窓のカヌテンは芋るからに安物でずおも遮光性が有るずも思えない。実際にカヌテンを透かしお倖の明るさが解る。ず蚀う事は宀内より戞倖の方が明るいず蚀う事になる。雚の音が聞こえおいるからには空は厚い雚雲に芆われおいる蚳だがそれでも宀内より明るいずいう事はどう蚀う事だろうず思う。コノ状況を文章で説明するずカヌテンを閉め切り灯りも点けず薄暗くただ雚の音だけが聞こえる郚屋に私は䞀人で座っおいるずいう事になる。
私の目の前には昭和の時代を象城する「ちゃぶ台」が鎮座しおいおその䞊には新聞玙が䜕かを隠すように広げられおいる。䞍自然に凞凹した新聞玙の䞋に䜕かが有るのは間違い無いだろうが゜レが甚意された食事である可胜性は非情に高い。仮に゜レが食事なのだずしお手䜜りのモノなのか所謂店屋物なのかは芋えない以䞊刀断のし様が無いが店屋物には䜕かしらのフタが付いおいるものでは無いかずも思う。䞌モノならフタは付き物だしそうで無いモノでも店から出前先たでの移動を考えるずせめおラップ䜍は掛けるのでは無いだろうか。そうなるず新聞玙の䞋の食事ず思われる物は誰かの手䜜りだず考えた方が間違い無さそうだがもし゜りならコノ郚屋には私以倖にも人が居るず蚀う事になる。䜕故なら私は料理はおろかご飯さえ炊いた事が無いからだ。その時  

ガラリ。ずむカにも匕き戞が開きたしたず蚀う音に振り返るず良く肥えた䞭幎の女が立っおいた。
「アラ、起きおたのかい、母さん垰るからね。ご飯、チャンず食べるんだよ」

「は〜い」

[煎  逅]

#2132013/05/01 06:17
ありがずう

[匿名さん]

#2142013/05/04 00:33
今回は、GWなので 
「もしも、ハヌドボむルドなお坊さんが居たら 」



連䌑の倜だった
降り出した雚を避けお、俺は䞀軒の小さなバヌに入った

些现な事で居合わせたチンピラず口論になり、路地裏ぞず堎所を移した
酔った勢いずは怖いもので、3人盞手に勝おる気になっおいた
俺は圓然の様にタコ殎りにされた
調子に乗ったチンピラが刃物をチラ぀かせた時だった

「その蟺りでお止めなさい」
匵りの有る、良く通る声の方を芋るず、街灯の䞋に坊さんが立っおいた

砎れた網代笠に雚がはじけおバラバラず音を立おおいた
色あせた黒い法衣は、長い袖が雚に濡れお挆黒に光っおいる
胞の前で合掌した手には垢汚れた手っ甲を付け
玠足にワラゞを履き、擊り切れた脚絆が法衣の裟から芗いおいた

街灯の䞋だけ時代が違った様なその光景を
チンピラも俺も、文字通りポカンず口を開けお芋おいた

䞀気に毒気を抜かれたチンピラ達が去るず
俺は雚の路地裏に胡坐を掻いお座り蟌んだ
口の䞭には鉄の味が広がっおいた
顎がキシミ、わき腹が匕き攣るように痛んだ

顔を䞊げるず、坊さんず目が合った。意倖な皋ゞゞむだった
眉間ず目じりに深いシワがいく筋も刻たれおいた
萜ち窪んだ目には䜕の感情も無く、ただ真盎ぐに俺を芋おいた

坊さんは衚情を倉えず、クルリず背䞭を向けお歩き出した

——あのっ。

坊さんは足を止め、巊の肩越しに顔を向けた
蚀葉は発せず、無衚情に俺を芋ただけだった

——どうも。有難う埡座いたした。

坊さんが䌚釈をしたように芋えたが
だた、向こうぞ向き盎っただけなのかも知れない

黒衣の埌姿が街灯の明かりの向こうぞ出お行く
網代笠にハゞケル雚の音を、俺に降りかかる雚音が消しお行く
やがお黒衣は闇に解け、消え倱せた。

[煎  逅]

#2152013/05/04 15:01
(Ž∀)煎逅たヌん

こんにちわんこ

ゎヌルデンりィヌクいかがお過ごし

うちは今日たで仕事だすヌ明日も仕事だったんだけど

こどもの日だし䜓調悪いから䌑みにしおくれた

月曜から効分に䌚いに倧阪行っおくる

煎逅たんもよい䌑日を

[ママちゃん◆k2TuYnzo]

#2162013/05/05 05:52
ママちゃん、どうも有難う埡座いたす
気を぀けお行っおらっしゃい。
どうぞ、よい䌑日を


『このたたで 』その①

ふずした時に女性が芋える事がある
助けを求める様に手を䌞ばしおいる若い女だ
幻芚でも、たしお霊のたぐいでも無い
目に焌き付いた蚘憶のような感じなのだが、私にその蚘憶は無い
蚘憶。そう、私には蚘憶が無いのだ
私には、病院のベッドから始たる数幎分の蚘憶しか無い
それ以前の、玄30幎近いず思われる蚘憶が無いのだ

救呜胎衣を付けお挂流しおいるずころを持船に拟われたらしい
酷い怪我も負っおいたのだが、その蚘憶も無い

怪我が癒え、幎霢も姓名も解らぬたた
私は幞運にも仕事を埗お自立する事ができた
だが自分が䜕者なのかず蚀う䞍安感は消えようが無かった

ある日、突然海が頭に浮かんだ。高い堎所から芋䞋ろす海だった
小さなバルコニヌからの颚景だ
癜い壁ず癜いバルコニヌ、碧い海は青い空ぞず続き
千切った様な癜い雲がナックリ流れおいる

初めお脳裏に浮かんだ光景に、酷く心が隒いだ
自分に関係の有る堎所だず蚀う確信めいたものが有った

その堎所を探し出すのに3幎掛かった
小さな持村を芋䞋ろす山の䞭腹に、その癜い小さな家は圚った

私は持村でバスを降り、あの家ぞ続く道を登りだした
少し登っただけで銖筋を汗が䌝った
梅雚の切れ間の日差しは倏の様に容赊が無い
朚々の隙間から芗く海は、陜の光を䞀面に受けおいた

あの家ぞず向かう䞉叉路たで来るず䞀気に芖界が開けた
県䞋には、確かにあの海が広がっおいた

スグにも蚪ねたい思いを暗い䞍安が抌し留めた
助けを求める若い女。その悲しみに満ちた県の意味は 
悪い予感が心臓を締め付ける
倏のような日差しの䞭、冷たい汗が脇の䞋を䌝った

——その②ぞ

[煎  逅]

#2172013/05/06 06:34
——その②

——もしかするず
あの女性はもう生きお無いのではないか
助けを求めるように差し䌞べられた手
あの悲しみに満ちた県が、死の間際の光景だずしたら

——たさか、私が
県䞋に広がった海に、あの女性が重なった
匷い日差しず海からの照り返しに目眩がした
フラフラず、癜い家に吞い寄せられるように足が動き
気が付けば玄関の前だった

ドアの奥に人の気配がした
躊躇する間も無く開いたドアの䞭に、その女性は居た
私ず県が合った瞬間、女性は凍り付いた
眉が吊り䞊がり、敎った顔が歪んだ
その衚情は、驚きずも悲しみずも違う、恐怖の衚情だった



私は、持村ぞず䞋る道を歩いおいる
陜は山陰に隠れ、海からの颚は肌寒い䜍だった
二床ず来る事の無い家の方を振り返ったが
癜い小さな家はもう芋えなかった


——ごめんなさい、蚱しお䞋さい
泣くばかりで芁領を埗ないたた
それでも、蚀葉を搟り出す様に話し出した

蚘憶の無い私は
本圓の他人事の様に、そしお自分でも驚くほど冷静に聞いおいた

私は、クズ同様の男だったのだ。生きる䟡倀も無いような
女が思い䜙っお「殺そう」ず思う皋に  

䜕の確蚌も無いが、あの女性が嘘を付いおいるずは思えない
蚘憶を倱った私を、誰䞀人探す者が居なかった事実が
女性の蚀葉の正しさを裏付けおいるだろう

圌女は、私を殺そうずした

だが、意識の無い私に救呜胎衣を着せたのも圌女だ
そしお私の脳裏に焌き付いたあの県は、確かに悲しみに満ちおいた

私が蚘憶を取り戻せば、きっずたた二人ずも䞍幞になる
そんな蚘憶なら、芁らない

今のたたで居る方が良いのだず思った
圌女も私も、もう充分に償ったのだから

倱った蚘憶はそのたたに、私は過去ぞの旅を終えた

——おしたい。

[煎  逅]

#2182013/05/06 07:42
䜓隓談ですか


うゎ〜〜ん
うわ〜〜ん


   こわいよう(/_;)

[蘭]

#2192013/05/08 06:01
>>218 コラコラッ


で、今回はもダッツケ仕事です
先に謝っずきたす。ゎメンなさい


「珟堎」

倜明け前。携垯の着信音で目が芚めた
時刻は5時8分だった

他殺䜓が発芋された。他殺、぀たり「殺し」だ
珟堎は垂の䞭心郚を南北に走る䞀玚河川の河川敷だ

遺䜓は「若い男」だった
身なりはむカにもダクザ颚。ご䞁寧に和圫りの刺青たで背負っおいた
しかも先に到着しおいた○暎の刑事によっお男の玠性は割れおいた
譊察偎から蚀えば情報提䟛者。向こう偎からすれば裏切り者だ

○暎では、近じか芚せい剀の倧きな取匕が有る事を掎んでおり
その情報の提䟛を求めお、仏さんず頻繁に接觊を蚈っおいたらしい
取匕を前に、譊察の狗を始末したず蚀う事だろう
ダクザらしい、浅はかで単玔な行動だ

死因は腹郚の刺し傷による出血死。刺し傷は耇数だ
珟堎の詳现な怜蚌の結果、刺されたのは川の䞊流で
ココたで流れお来た時にはただ息が有った様だ
氎際から遺䜓たで、這いずった跡がハッキリず残っおいた
逃げようずしお自ら川に飛び蟌んだず蚀う所だろう

既に、仏さんの所属しおいた組事務所や組長宅
䞻な幹郚連䞭の自宅などぞ、盞圓数の刑事や譊官が向かっおいる筈だ
私は完党に出遅れたず蚀う事だ

眲ぞ戻ろうずした時、顔芋知りの鑑識課員が手招きをした
コむツがこう蚀う玠振りを芋せる時は、重芁なナニカを芋付けた時だ
倧抵の堎合、話をダダコシクするダケなのだが

「芋お䞋さい。コレでたた、話がコゞレそうですナ」
そう蚀っお、゚ロ本を拟った䞭孊生の様な顔で差し出したのは
仏さんのズボンの尻ポケットに入っおいたず蚀う玙切れだった
玙切れには、䞀蚀だけ走り曞きされおいた

「  続きはWEBで  」


——本圓にくだらなくおゎメンなさい。

[煎  逅]

#2202013/05/10 06:05
『狐火』

それは小孊校3幎の倏䌑みだった
ひずりっ子の僕は、母ず共に母の実家ぞ身を寄せおいた
父ず母の間に䜕が有ったのかは解らない

——少しの間よ。ず母は蚀った

昔ながらの蟲家だった家は叀くお倧きかった
家のすぐ裏たで山が迫り、前には田んがが広がっおいた
田んがの先には川が流れおいた
川の先にも、その向こうの山の裟たで田んがが広がっおいた

倕飯が終わった頃
開け攟った瞁偎からヒンダリした颚が入っお来た
田んがずその向こうの山は、薄暗い䞀塊になっおいた
山の向こうの空はただ少し明るく、山の皜線だけがクッキリず浮かんでいた

瞁偎で倕涌みをしおいるず、僕の埌ろに祖母が立っおいた
祖母は真盎ぐに山の方を芋おいた
僕は祖母の芖線を蟿り、山か田んがか刀らない薄暗闇を芋た

——あっ

火が、䞀぀。プカリず浮いおいた
電球で無い事は僕にも解った。それは束明の様な「火」だった
火はナラリず揺れ、二぀になった。そしお䞉぀。四぀  
やがお、山裟の半分皋の長さたで暪䞀列に連なった
火の列は、少しの間波を打぀ように揺れた埌、いっぺんに消えた

「狐の嫁入り行列」だず祖母が蚀った
吉兆。良い事が起こる兆しなのだず

——良い事なんか。䜕も無い
父さんずは䌚えなくなったし、田舎の生掻は銎染めなかった
䜕より、仲の良い友達ず䌚えない事が蟛かった

そうじゃ無い、良い事が起こるのはこれからだ。ず祖母は蚀った

倏䌑みも残り少なくなったある日
倕飯が終わっおも母は垰っお来なかった
静かな田舎の倜は長く、時間はちっずも進たなかった

母が垰っおきたのは翌日の昌前だった
玄関から僕の名前を呌ぶ声がした。聞き芚えの有る野倪い声だった

——父さん

僕はゲヌム機を投げ出しお立ち䞊がった



——おわり

[煎  逅]

#2212013/05/14 05:50
『魍魎もうりょう』


蝋燭の灯りが頌り無い
広い和宀に二本の蝋燭だけではむカにも暗い
そしお信じられない皋静かだ
雚戞を打぀雚颚の音だけが聞こえる

祖父の通倜に父の名代で駆け付けた
山奥の小さな村だ
䜕床か連れられお来た蚘憶は有るが
その頃ず殆んど倉わっおいない颚景に驚いた

来る時には土砂振りだった
やがお颚が匷くなり、嵐になった
停電はし方無いずしおも、蝋燭だけずは恐れ入った

䜕幎振りに蝋燭を芋ただろう  
ナラナラず揺れる小さな炎を芋おそう思った

通倜に線銙や蝋燭は付き物だが
それしか無いず蚀うのも劂䜕なものか

祭壇の䞡脇に䞀本ず぀立っおいる切りだ
それでも、暗がりは郚屋の四方に远われおいる

障子の向こうにも蝋燭が点され
数人の人圱が橙色の灯りに照らされおいる
圱は時折グニャリず圢を倉える
蝋燭の火が揺らいでいるのだろう

祭壇の前に䞀人で居るのも退屈この䞊無い
亀代するたでの蟛抱だが、そんな決たりだったかず頭を捻った
地方によっお、色んな颚習が有るのだろう

「番をする者が居ないず『魍魎』が仏さんの肝を食べに来る」
そんな事を真顔で蚀う老人達が居る

遺䜓を奪うのは「火車」ではなかったかずも思うが
こう蚀うモノは、やはり地方によっお倧きく倉わるモノらしい

暇朰しに携垯で「魍魎」をググっお芋る
『眔䞡は状は䞉歳の小児の劂し、色は赀黒し、目は赀く耳は長く、矎しい髪をも぀』

私の乏しい想像力では子䟛の鬌しか思い浮かばない
だが「角」は無いようだ
矎しい髪ずは、長い黒髪なのだろうか

倩井近くたで䌞びた祭壇の圱が、蝋燭が揺れる床に倧きく圢を倉える
埌ろには、私の圱が巊右に二本䌞びおいる
二぀の圱ず二本の蝋燭の亀わる䞭心に、私は座っおいる

——぀づく

[煎  逅]

#2222013/05/14 05:58
——぀づき

私は灰皿を匕き寄せおタバコに火を点けた
蝋燭の灯りの䞭で、ゞッポヌの火がひどく眩しかった

ラむタヌの火で、ナラリず郚屋䞭の圱が揺れる
ギッポヌの蓋を閉じるず、シャコッ、ず軜い金属音が郚屋に響いた

䜕か、䞍思議な感じがしお祭壇を芋た
癜い垃に包たれた棺。䞡脇の蝋燭。菊の花。線銙立お  
そしお棺の頭の方に、取り残されたような䞀塊の黒い圱

䜕時から有ったのか、いや、居たのか
二の腕がゟクリず泡立った
䜕の圱だ  圱ず蝋燭の間には、䜕も無い
小さい圱。そう、小さな子䟛が蹲った皋の倧きさ

圱に䌌た薄墚のような゜レは、少し赀み掛かっおいるようにも芋えた
真ん䞭の、鈍く光りを返しおいる様な黒いのは、髪だ
黒い髪の巊右から突き出おいるモノは、耳なのか
フサリず髪が揺れ、顔がコチラを向いた
私を芋た倧きな䞞い県には䜕の感情も無かった

゜レは私に顔を向けたたた、ゟロリず、棺ににじり寄った

私は力の入らない足でギクシャクず立ち䞊がった
この郚屋を出る為。逃げる為だ

私が立ち䞊がるず、゜レは身を瞮める様に埌ずさった
コレは  たさか。これが「魍魎」なのか

立ち䞊がったは良いが、それ以䞊足が動かない
私は「魍魎」ず目が合ったたた、䞀歩も動けなかった

突然。倩井から吊るされた蛍光灯が瞬き、点った
蛍光灯は、郚屋䞭の暗がりを䞀瞬で消し飛ばした

私は忙しなく芖線を動かしお祭壇を芋回した
だが゜レは、「魍魎」はドコにも居なかった

スラリず障子が開き、祖母が顔を出した
立っおいる私を䞍思議そうに芋䞊げた
私の顔が匷匵っおいたのかも知れない

私は宛がわれた郚屋ぞ戻り、敷かれおいた垃団に転がった
眠りたがったが、灯りを消す気にはならなかった


——おしたい

[煎  逅]

#2232013/05/18 06:02
衚通りぞ出た途端、芖界がグニャリず歪んだ
街灯が倧きく曲がり、ビルも、歩道橋も、街路暹も
波立぀氎面に映した㍉映画の様にグニャグニャず曲がっおいる

堪らずに県を閉じるず、足の䞋の歩道が固さを倱い
りォヌタヌベッドの様にたわんだ
䜓がグラリず傟く、しゃがみ蟌んで歩道に手を付こうずするず
巊手が肘たでアスファルトに飲み蟌たれた

幻芚だ。解っおいる

足を進めるたび、歩道は倧きく沈みこむ
ゆがみが波王の様に広がっお行く
身䜓を支えようず差し出した手が、ビルの壁に入り蟌む

倧䞈倫だ
手銖たで入り蟌んだ手のひらには、壁の感芚が有る
手のひらの感芚に意識を集䞭する
倧䞈倫だ。壁はそこに有る。固いコンクリヌトの壁が有る

少しず぀、心象ず芖界、感芚が重なっお行く
やがお足元の歩道は本来の固さを取り戻す
電柱は真盎ぐに䌞び、ビルの窓は行儀良く䞊んだ
頭の䞭に響いおいたノむズは、街の喧隒ぞず倉わった

バス停のベンチに座り蟌んだ
倧きく息を吐き出しお呚囲を芋回すず
県に映る有りふれた颚景は、ドコか嘘臭く䜜り物のようだ

ベンチを撫でおみる
青くお固いいプラスチックず指先に感じる感觊
゜レが䞀臎する事で、正しい珟実だず刀断する

だが、本圓に゜りなのか
刀断するのは自分の脳ミ゜だ
時折り暎走するこの脳ミ゜の刀断を、信じおも良いのか

スルリず、指がベンチを通り抜けた
頭の䞭にノむズが広がる
又か  

だが、尻の䞋には固いベンチの感觊がある
県を閉じお尻の䞋のベンチに集䞭する
倧䞈倫だ。倧䞈倫だ。呪文の様に繰り返す

県に映るモノは簡単に厩壊する
芋お、觊れお、感じお、確認する
そうしお䞀぀ず぀、珟実は確定する

確定した珟実䞖界が出来䞊がっおこそ
自己が生たれ、存圚するのだから

[煎  逅]

#2242013/05/23 05:56
  『川赀子』

倜明け前、川ぞ着いた頃には雚もすっかり䞊がっおいた
車を降り、荷物を担いで川岞ぞず䞋りた

甚意しおきた簡単な朝食を枈たせ
魔法瓶に入れおきたコヌヒヌを飲む
こう蚀う所では、むンスタントでも充分に矎味い

パシャンず氎音がした
少し䞋流の、葊の茂みが揺れおいた
氎鳥が魚でも捕たえたのか、ただ魚が跳ねたのか
䜕にしおも、魚が居る事は間違い無いようだ
だが釣果が目的では無い
竿を出しお䞀日過ごせれば、それで気が枈むのだ

川で顔を掗った
少し濁っおはいるが、冷たくお気持ちが良い

思い付いお、氎鳥が居た蟺りを芗いおみた
葊を抌し広げたような隙間に川の氎が流れ蟌み
小さな枊になっおいるのか、葊の葉がクルクルず回っおいた

どうにも䞍思議な感じがしお、葊を螏み分けお枊に近付いた
良く芋るず、ナックリず回っおいる氎の䞭心が盛り䞊がっおいる
葊の間を流れお来た氎が、゜コに集たっおいる。そんな感じだ

䜕かが居るのか  
恐る恐る、濁った氎に手を入れおみた。氎は枩かった
少し深く、枊の䞭心ぞ  
氎はその粘床を増す。トロン、ず䜕かが指に觊れた
魚では無い。それは氎の塊りの様な感觊だった

氎が、固たるのか、固たっお、䜕に成るず蚀うのか

サワサワず川颚が葊を揺らす
氎面に小さな波が立぀、だが、゜コに波は無い
ただナックリず回っおいる

さっきよりも粘床が増したようだ
おがろげだが、確かに圢を成しお来おいた

それは、たるで矊氎の䞭の胎児の様だった

川が子を産もうずしおいるのか  

枊の䞭心だった蟺りが䞀段ず盛り䞊がった。枊は止たっおいる
そしお、氎の色のたたの赀ん坊が頭を䞊げた

川から生たれたその子䟛は
解けかけた氷の様に氎を滎らせながら

私を芋お、笑った  

[煎  逅]

#2252013/05/27 06:06
今回は「匿名掲瀺板」に぀いお少し考えお芋たした

この爆サむの様な匿名掲瀺板では、幎霢は䞍詳、男女の別さえ曖昧です
コテハンで曞き蟌む人、あくたで「匿名」で通す人
耇数のコテを䜿っおいる人、コテず匿名を䜿い分ける人等、様々です
勿論、゜レが赊されない掲瀺板も有りたすが 

匿名掲瀺板の堎合
珟実のしがらみに囚われず、率盎な意芋が蚀える。ず蚀う利点がありたす
事件や事故に぀いお、たた、政治家、有名人、芞胜人に぀いお
思う所が有れば、存分に「批刀し、意芋を発衚できる」堎所です

しかし、行過ぎた批刀は只の「バッシング」になりたす
バッシングの倚くは広い意味で嫉劬心がその動機では無いでしょうか
「目立぀者は叩きたい。或いは、叩くこずで自分の劣等感を解消したい」
どこかで、そんな心理が働いおいるのでは無いかず思うのです

たた、無責任な曞き蟌みが䞀人歩きする事も倚々有りたす、
そうなるず、話に尟ヒレが付いおしたいたす
それが、「根拠の無い思い蟌み」からの曞き蟌みだった堎合
元が実䜓の無い話ですから、面癜おかしく荒唐無皜な話になっお
最埌は、話だけが勝手にアッチコッチ飛び回りたす
コレはもう「珟代の『劖怪』」そのモノだず思うのです

劖怪に化かされない為には
その事に察する充分な知識ず、シッカリずした自分の考えを持぀事が倧事です
同時に、人の意芋を聞く「耳」を持぀事も重芁です

ナヌザヌ個人に察するバッシングも芋られたすが
䞭には、軜はずみな䞀蚀で深く傷付く人も居たす
冗談は、冗談ずしお受け取れる人にしか通じたせん

誰でも参加できる掲瀺板だからこそ
色んな人が居るず蚀う事を忘れずに、少しの思い遣りず優しさが有れば

『掲瀺板はもっず楜しくなる』 ず思うのですが、劂䜕でしょう

[煎  逅]

#2262013/05/29 06:05
実は、初めお開いた「某スレ」で
『わらしべ長者』  っお話が出おたしお
レスの日付は随分前ですが本圓に偶然なんですが
䞁床ネタに詰たっおた事もあり
パクらせお頂きたした。ゎメンなさい
倧孊で叀兞文孊を勉匷されおいた方らしいのですが
私は高卒でしお、本圓にお恥しい限りなのです  
「んなアホなぁ」ず、笑っお流しお頂ければ幞いです


では
『もう䞀぀のわらしべ長者』



「行ったかい」
「今、出るずころです。ダレダレですねぇ」

寺の境内で行き倒れおいる乞食䟍を助けたは良いが
ナンだカンだず蚀いながら、結局二十日も居続けおしたった
このたた居぀かれおは迷惑な話だが
仮にも寺の坊䞻が「迷惑だから出おいけ」ずは蚀えない
そこで  
倕べ、䟍が寝おいる間に「芳音様を隙っお」出お行くように蚀い聞かせたのだ
起きたら忘れおいるかずも思ったが、䜕ずか䞊手く行ったようだ
物陰から窺っおいるず、倧門を出たずころで、䟍はスッ転んだ
モゟモゟず起き䞊がった手には、藁が䞀本握られおいた
たったく。あれで䟍だず蚀うのだから䞖も末だ  



゜レは、虻を藁で朚の枝に぀ないだ珍劙なモノだった
たったく子䟛ず蚀うモノは、䜕にでも興味を持぀ものだ
仕方なく、子䟛の蚀うたたに貰っおやったのだ
代わりに、土産に甚意しおきたミカンを枡したが、䞉぀は倚すぎたかも知れない
子䟛が面癜がっお枝を振り回すず、むキナリ牛車の䞭は倧隒ぎになった
藁が切れ、虻が車の䞭を飛び回りだしたのだ

「蚀わんこっちゃ無い。䜕でも欲しがるんじゃないず、䜕時も蚀っおるでしょ」
「だぁっおぇ。面癜そうだったしぃ」

ブゥ〜〜ン ひゃヌ。キャヌ
狭い車の䞭を逃げ惑い、ずうずう子䟛は牛車から転げ萜ちおしたった  


  ぀づく

[煎  逅]

#2272013/05/29 06:07
  ぀づき

「おぉ、嫌だ嫌だ」
確かに脱氎症状で苊しんでいたわよ、助けおもらったのも事実よ
でもさっ、たかがミカンで恩人顔されおも堪ったモノじゃ無いわよ
しょうが無いから食事をさせたけど、それ䜍じゃ足りないのか
゜コむラをキョロキョロず芋回しおさ
あの物欲しそうな目  ゟッずしたわ
反物を䞉぀枡しお、やっず満足した様なんでホッずしたけど
尀もらしく嘘の䜏所を教えずいたから、二床ず顔を芋る事も無い筈よ
はぁ、ダレダレだわ  


「始末しずけ」だず、簡単に蚀うおくれる
瀕死の銬䞀頭。オレ䞀人でドり始末しろっおんだ
革でも剥げば䞀儲け出来るが、そんな時間は無ぇし
䌑たせお氎でも飲たせりゃ起き䞊がるのは解っちゃいるが
銬は賢い、倒れれば働かなくお枈むず憶えちたう
䞀床憶えるずもうむケナむ、怠け癖が付くず蚀うダツだ
䜕にしおも、この銬はもう䜿い物にはならねぇ
えっ。䜕だっお。この銬を欲しいっお
——バカだねぇコむツ。玠人だな
ぞっ、駄銬が䞊等な反物に換わったよ
䞊手く行ったずはこの事だな  


「いやぁ助かったわい」
銬なら、埀埩でも䞉日四日の道行きだ
家が空になる事が心配だったが
銬を借りた䞊に留守番たで、䞊手く蚀い含める事が出来た
䞉幎経っおも垰らない時は、ココは圌方様のモノ  
わははっ。我ながら倧した方䟿だねぇ
あの䟍。今頃は家屋敷貰った気でいるんだろうナァ
急いで取っお返し、銬を返せば甚無しだ
さお、この峠を越えれば今日䞭に着きそうだ
ほれ。ほれ。なんだいこの銬は、芋掛け倒しだねぇ
おいこら、銬のクセにペタペタするんじゃ無いよ
厖䞋に萜ちたら䞀巻の終りなんだから
おいっ、うっ、うわぁ〜〜〜

䞉幎埌  
貧しい䟍だった若者は
倧そうな分限者に成っおいたしたずさっ

[煎  逅]

#2282013/05/29 06:43
あざっす( ‟▜‟)

[匿名さん]

#2292013/05/29 11:24
こんにちは

もう少し改行したりするず
読みやすくなるよ。

䜙蚈な事かな
でも折角面癜いんで。

[匿名さん]

#2302013/05/29 11:29
あず。空間䜿うず、雰囲気ずか緊匵感ずか
䌝わるよ。

[匿名さん]

#2312013/05/29 13:04
>>230
アドバむスありがずうございたす

色々詊したんですが 䞀レス750文字ず蚀っおも、改行䞀぀で䞀文字ずカりントするんですよねぇ。

文末の。も省いお文字数皌いだりず、现かい努力はシおるんですが、なかなか難しいモンです。

ほが残り0文字から数文字に玍めるず、こんな感じになっおしたいたす。

PCで曞いおいるんで携垯からは少し芋難いかも知れたせんが、コレからも宜しくお願いしたす。

[煎・・逅]

#2322013/06/03 05:49
『川おずこ』
特城
二人組み・背が高い・川の偎に居る  それだけ  



私は今、谷底ぞ転げ萜ちおいる

慣れない事はするモンじゃ無い
そう今、実感しおいる

キャンプなんお孊生の頃以来だったし
元々、アりトドアっおガラじゃない

数合わせに誘われたのは解っおいたけど
気になるあの子も参加するず聞いお
䞍玔な䞋心に負けた  

——たさか、このたた死ぬなんお事は無いよなぁ
転げ萜ちながら、どこか他人事の様に考えおいた


痛みで目が芚めた  
身䜓じゅうが酷く痛い
状況はスグに飲み蟌めたが、゜レだけだった
頭を起こそうずするだけで、䜓䞭に激痛が走る
自力で動けない以䞊、ドりする事も出来ない

だが、痛いず蚀う事はただ死んで無いず蚀う事で
゜レは゜レで喜ばないずむケナむ事なんだろう

それしおも、吐き気がするほどの痛みで
死にそうに痛いずは、たさにこんな痛みの事かず思った

死にそうな痛みを感じるのず
痛みを感じる間も無く死ぬのずでは
ドッチが幞運ず蚀えるのか  

死ぬ皋の痛みを感じながら、死ぬ  
ず蚀う、最悪の事態だけは避けたいものだ

それでも、ドりにかしようず詊みた
䜕ずか動くのは右手䜍なもので、銖さえ回らない
腰たで川に浞かっおいる様だが、芋る事も出来ない
あぁ、巊足は折れおいるのか、吐き気はその所為だろう

いよいよ気が遠くなりかけた時
人の話し声がするのに気が付いた
頭の䞊の方、ホンのすぐ近くに誰か居る  二人だ。


  ぀づく

[煎  逅]

#2332013/06/03 05:51
  ぀づき

䜕にしおも助かった  ず思ったが様子が倉だ

ボ゜ボ゜ず、話し声らしいモノが確かに聞こえるから
誰かが居る事は間違い無いのだが  

私はムリダリに銖を捻り、声の方を芋た
が、埌悔した。芋なきゃ良かった  
埌悔したが、銖は元に戻らない

絶察に、コむツ等は人間じゃ無い

二人人じゃ無いけどは、ナれか䜓育座りだった
姿圢は人間、いや、人間に良く䌌おいる
座っおいおも、背が異様に高いのがわかる

ただ陜も高いから幜霊ずも思えない、䜕せ足が䞞芋えだ
それに、二人二匹で話し蟌む幜霊なんか聞いた事も無い

顔は  怖くない。ず蚀うか間抜けな顔だ
間抜けな顔した二人二匹が
倧怪我で動けない私の暪でボ゜ボ゜ず話し蟌んでいる

だんだん腹が立っおきた  

䜕を話しおいるのか物凄く気になるが
目の前に居るのに聞き取れない
人間の蚀葉では無いのかも知れない

気を倱う皋の痛みに包たれお居おも
コむツ等二人二匹が気になっお目を閉じる事も出来ない

どれ䜍の時間が経ったか
事態には䜕の倉化も無い
盞倉らず党身が酷く痛いし、二匹は止め凊なくボ゜ボ゜話続けおいる

遠くから、人の声が聞こえお来た
私の名前を呌んでいる。聞き芚えの有る声だ
やっず探しに来たようだ、呌ぶ声は確実に近付いおいる

助かった  

゜り思った瞬間、目の前に居た二人二匹は消えた
立ち去ったのでは無く、消えたのだ
二人二匹が消えた瞬間、初めおゟッずした

姿が芋えおいる時は
腹が立぀ほど間抜けで、恐怖感も緊匵感も無かったのに

自分の眮かれた状況を考えるず
幻芚を芋たのだず思えば玍埗  出来ない
確かに芋たし、゜コに居たのだ

だが人に話しおも、信じる人は居ないだろうなぁ


  おしたい

[煎  逅]

#2342013/06/03 12:50
面癜かった
読みやすくなった気もしたよ

[匿名さん]


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