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警察庁が15日に発表した自殺統計(確定値)によると、2021年の青森県での自殺者は前年から35人増え293人(男性217人、女性76人)となった。人口10万人当たりの自殺者数(自殺死亡率)は23.7人で、山梨県と同率の全国ワースト。前年の自殺死亡率(20.8人)からの増加幅は2.9ポイントで、全国で最大となった。
年代別では50代が57人(20年比10人増)、40代が48人(同14人増)と中年の増加が目立った。30代が30人(同7人増)、20代32人(同7人増)、20歳未満7人(同4人増)と若い世代も増えていた。
女性の自殺は76人で、前年の77人より減ったが、新型コロナウイルスまん延前の19年の67人より増えた。
自殺の理由は「健康問題」が最も多く、「家庭問題」「経済・生活問題」も多かった。
自殺防止に取り組む「青森いのちのネットワーク」の大竹進会長は「『コロナうつ』『コロナブルー』という言葉ができたように、コロナは心にも、経済にも大きく影響している。本県の自殺率が悪化した原因を細かく分析し、心の健康づくり、自殺予防活動に取り組んでいかなければならない」と語った。