📖 創作･携帯小説

〜偶然〜

玲奈「ふぅ…。」

私は文化祭に向けて準備をしていた。

玲奈「あとは…この絵を運ぶだけ…。」

いくら一枚一枚は軽いとはいえ…十枚持つと重い…。

玲奈「よっ…と…あ!?」

ドサッ

私はなにかにぶつかって絵を落としてしまった。

玲奈「あ〜あ…」

「大丈夫？」

後ろから聞きなれた声がする。


玲奈「真一…。大丈夫…。」

真一「俺半分持つから…。」

玲奈「え…あ、ありがとう…。」

真一は無表情のまま絵を持ってあるき続けた。


玲奈「…なんであそこにいたの？」

真一「…偶然。」

なにそれ…。偶然？

玲奈「そっか…あ、ここでいいよ。」

真一「うん…。じゃあね…。」

…この部屋には私ひとりだけ…なはずなんだけど!?

里奈「…いい雰囲気じゃない。」

…なんでいるの!?ずっといたの!?

玲奈「別に…手伝って貰っただけ…だから…」

里奈「…どこで会ったの？」

玲奈「…偶然階段の近くで…」

なんでこんなに聞いてくるの…？

里奈「本当に偶然だと思ってる？」

玲奈「だって…真一がそう言ってたから…。」

里奈「…ま、いいわ。その絵はそこにおいといて。あとは私がやるから。」

玲奈「あ…うん…。」



そう…偶然。それ以外のなにかでもない。

ただの偶然。

なんか里奈ちょっちムカつくなぁ

がんばれ！

〜偶然？〜

玲奈「やっとおわった…」

梨乃「一緒に帰ろー！」

いつもテンション高い梨乃。あんなに大変な作業も笑顔でやってたし…どんだけ体力あるんだ…。

玲奈「うん。はやく帰ろ。」


梨乃「玲奈さ、また真一と一緒にいたよね。」

玲奈「…なんで知ってるの？」

梨乃「里奈から聞いた。」

またか…。ホントいい加減にしてほしい。

梨乃「玲奈はもうちょっと素直になったほうがいいんじゃない？」

玲奈「…十分素直だと思うけど…？」

梨乃「ん〜なんて言うのかな…。」

珍しく梨乃が悩んでる。私ってそんなに素直じゃなかったのかな…。

梨乃「…気付いた時にはもう遅いってこともあるからさ、ちゃんと伝えたい時に伝えたほうがいいよ。」

玲奈「…なに言ってるの…？」

梨乃「いや…だから…あ！私、忘れ物した！先帰ってて！」

玲奈「えぇ!?…もう…。」

梨乃が忘れ物なんて珍しい…。
ん？校門に誰かいる…？

玲奈「…真一…なんで…」

真一「偶然、かな。」

嘘。だって真一はなにも手伝いなんてないし部活もない。

玲奈「待たせてごめんね。」

真一「…別に好きで待ってただけだし…。」

なんか素直じゃないなぁ…。でもそういうとこが好きだったりするんだけど…。
……え？好き？

真一「玲奈どうしたの？」

玲奈「…本当に偶然？」

真一「…運命って言えばいい？」

玲奈「……」

なんだろこの気持ち…。
なんか変…。

梨乃「やっほー！お二人さんラブラブだねぇ！」

玲奈「梨乃！」

梨乃「噂広めちゃおっかな〜。」

玲奈「もう！やめてよ！」

…でも…そんな噂も悪くないって今、ほんの少しだけ思った。

続き、楽しみにしています

〜文化祭〜　−前編−

玲奈「なんでメイド服…。」

葵「似合ってる似合ってる。可愛いよ。」

大翔「うんうん。」

玲奈「もうやめてよ…。」

まさか文化祭の出し物でメイド服を着るとは…。最悪…。こんなの真一にみせらんない。…なんで真一？

梨乃「やっほ〜！」

里奈「わあ…似合ってる…。」

玲奈「凄い…さすが梨乃…。」

梨乃「そうかな〜。」

モデル体系の梨乃は可愛くメイド服を着こなしていた。

綾真「そろそろ時間だぞ。準備はいいか？」

あーもー最悪…。人数足りないからってなんで私なの…。

真利亜「玲奈、真一も可愛いって言ってくれるかもだよ。」

玲奈「え!?」

思わず反応してしまった。

里奈「どうしたの〜顔赤いよ？」

玲奈「別になんでもない！」

なんで真一なのよ…。ただの幼なじみなんだからッ。

大翔「それでは、開店時間で〜す。」

大翔君の言葉で沢山の人が動き出した。

玲奈「うぅ…。」

私も嫌々動き出した。

こうゆう恋っていいですよねー

早く続きがよみたいです

〜文化祭〜 −中編−

玲奈「いらっしゃいませ〜。」

私はもう完全に吹っ切れていた。微妙に楽しさも感じてきたし。

真利亜「玲奈、真一が呼んでるよ。」

玲奈「真一が？」

そういえば今日は一回もあってない。
どこにいたんだろ…。

真一「玲奈、一緒にどこか行かない？」

玲奈「え?」

真一「…行こう。はやく｡」

私は腕を引っ張られながら教室をでた。


玲奈「真一！どうしたの？」

無言で私を引っ張る真一。その力は凄く強くてドキドキした。

真一「あのさ。」

玲奈「ん？」

真一「もう仕事しないで…。」

玲奈「え……？」

真一が言ってることが一瞬理解出来なかった。

真一「…お願い……。」

なんか可愛い真一。…こんな真一を知ってるのは私だけっていうのも悪くない。
…なんか今日、真一のことばっかり考えてる…。
なんだろ…この気持ち…。

〜文化祭〜 −後編−

玲奈「どうして駄目なの？」

真一「……から。」

玲奈「え？」

真一「玲奈のそんな格好、他の奴らにみせたくないから！」

玲奈「!?」

真一…？

真一「あ…ごめん…。」

真一がそう思ってくれてたなんて…。
嬉しい…。
…こんな感情、今までなかった。

ああ、そっか。

好きになるってこういうことだったんだね。

真一「玲奈。これから学校まわらない？」

玲奈「え？」

真一「はやく服着替えて。いろんなお店行ってみようよ。」

玲奈「…うん。」

真一と繋いだ手。

昔は普通に繋いでたのに…今はドキドキする。

他の人にどう言われたって構わない。

私は真一が好き…。
だって気付いちゃったんだもん。

真一「どうしたの？」

玲奈「ん？なんでもない！」

真一、この気持ち教えてくれてありがとう…。


こうして幸せな気持ちのまま、文化祭はおわった。

そして恐怖の扉が開き始めた…。

age

age

〜手伝い〜

玲奈「ふぅ…。」

文化祭が終わった次の日、私はいつものように教室にいた。
梨乃「玲奈ー。」

玲奈「梨乃…どうしたの？」

梨乃「ぬふふ〜。」

ニヤニヤしてる梨乃。…嫌な予感がする。

梨乃「玲奈ってやっぱり真一のことが好きなんだね。」

玲奈「!?」

やっぱり…。流石梨乃。誰も知らないと思ったのになぁ…。

梨乃「私が手伝ってあげる。」

玲奈「え？」

梨乃「玲奈ってそういうことわかんないでしょ？だから、私が手伝ってあげる。」

やる気満々な梨乃。
たしかに私は恋愛とかよくわからない。
だからといっていろんな人に聞くのもねぇ…。

そうなると梨乃が一番都合がいい。

玲奈「うん。お願い。手伝って。」

梨乃「おっ。珍しくやる気があるねぇ。じゃ、私に任せて！」

バタバタと教室を出ていった梨乃。

私はまた、秋の空を見上げた。


この時の私はまだ気づいてなかった。
人を好きになるのと同時に、自分が嫉妬深くなっていたことに…。

〜少しずつ…〜

玲奈「真一。なに読んでるの？」

真一「ん…。小説…。」

真一はいつも図書室にいる。独りが好きらしい。
でも本を読んでると真一のことを好きな人達が寄ってくる。
真一は興味ないから無視してるらしいけど…。

真一「玲奈がここに来るなんて珍しいね。どうしたの？」

真一に会いたかったから…なんて言えるわけがないッ！

真一「玲奈？」

玲奈「ちょっと見たい本があったから…すぐ戻るけどね。」

なんとか誤魔化した。真一は疑いの眼差しでこっちをみてきた。がすぐ本に目を向けた。

真一「あのさ…「玲奈ちゃん！」

真一の声が誰かの声とか重なった。
…大翔君だ。

大翔「プリントまだだしてないよね？」

玲奈「あ！忘れてた！ごめん。真一。じゃあね。」

もうちょっといたかったなぁ…。
ま、仕方ないか。

真一「玲奈…。」

玲奈「ん？」

真一「見たい本が見つからないときは探してあげるから言って。」

玲奈「……うん。」

ヤバい…。どうしよう…。ドキドキが止まらない…。

大翔「玲奈ちゃんはやく！」

玲奈「あ、待って！」

私は教室へと戻った。

…少しずつ…少しずつ近づければいいな、と私は思っていた。
……その時の私は…。

age

〜大翔〜

大翔「玲奈ちゃんおはよー。」

玲奈「あ、おはよー。」

いつも明るい大翔君。顔も結構格好いい。

大翔「玲奈ちゃんはさー好きな人とかいる？」

玲奈「え…？」

大翔「好きな人、いる？」

私は教室を見渡した。真一はいない。
…別に言う必要ないよね？

玲奈「…いないよ。」

大翔「ふーん…。」

わかって聞いてるのかな…。
なんか大翔君ってなに考えてるのかわからない…。

大翔「ねぇ。今日一緒に帰ろ？」

玲奈「…な、なんで？」

大翔「一緒に帰りたいから。」

そういえば大翔君って女垂らしだっけ…。気を付けないと…。
私は真一と帰りたいんだから。

玲奈「私、他の人と帰るから…。」

大翔「最近真一と帰ってるけど別に好きじゃないんでしょ？なら俺と一緒に帰ろ？」

やっぱりわかってからかってる…？
ってかなんで一緒に帰ってることしってるの？

ガラッ

教室のドアが開く音。音のした方をみると真一と…梨乃がいた。

玲奈「なんで二人一緒に…？」

思わず口に出してしまった言葉。
…聞かれて…ないよね？
でも大翔君はその言葉をしっかり聞いていた。

大翔「あの二人、最近一緒にいるよね。」

大翔「もしかしたら付き合ってるのかも。」

玲奈「!?」

大翔君の言葉が胸に突き刺さる。
私は思わず叫んだ。

玲奈「そんなのありえない!」

叫んで我にかえる。
大翔君はニヤニヤしながら私をみてる。

大翔「あの二人お似合いだよねー。」

大翔「玲奈ちゃんもそう思うよね？」

やめて、やめて…。
そんなはずない…。
そう思わない…。

大翔「どうしたの？玲奈ちゃ…「私、トイレに行ってくる！」

私は大翔君から逃げた。

そんなわけない、違うと自分に言い聞かせながら。

ああああ！
この小説って恋菜さんが書いてたんですね！

これ前から愛読させてもらってますた(^o^)

〜心〜

玲奈「はぁ…。」

部活が終わった私は酷く疲れていた。
今日一日中、大翔君と一緒にいたからだ。

玲奈「あの人絶対私のことからかってるよね…。」

大翔「誰がからかってるって？」

玲奈「ギャーーー!?」

曲がり角からいきなりでてきた大翔君。
思わず叫んでしまった。
でも大翔君はそんな私を無視して質問する。

大翔「今日一緒に帰るよね？」

玲奈「……。」

嫌って言えない…。だって理由を言えないから。
…だから私が今できることは…

玲奈「ごめん。大翔君！」

大翔「うわっ!?」

私は大翔君を突き飛ばして逃げた。

はやく…はやく真一と帰りたい…。
帰らなきゃ…。

昇降口を出たところに真一らしき姿をみつけた。

玲奈「あ！真一…？」

真一の隣には梨乃がいた。
……なんで？なんで梨乃と一緒なの？

私はその場から動けなかった。

大翔「玲奈ちゃん。」

後ろから大翔君が話しかける。

大翔「ほら、一緒に帰ろ？」

玲奈「……」

私は優しくされるのに弱い。
流されるまま大翔君と一緒に帰った…。
私の心は段々闇に染まっていった。

ちょ、玲奈ちゃんが
切なすぎて
心臓がどっきゅんどっきゅんする！

締め付けられます

真一君どういうつもりだああああああああ

真一君ただの天然ですよwたぶんw

〜噂〜 -前編-

私は教室に入るのが嫌だった。
絶対大翔君いるよ…。
ガラッ

勇気をだしてドアをあけると大翔君はいなかった。

玲奈「はぁ…。」

里奈「ねぇねぇ！昨日、大翔と帰ったんでしょ？」

玲奈「え？」

真利亜「付き合ってるの？」

意味わかんない。
なんで一緒に帰っただけで付き合ってるって言われなきゃいけないの？

玲奈「…なにその噂…。」

真利亜「もうみんな知ってるよ。」

玲奈「みんな…？」

里奈「でもまだ知らない人もいるよー｡」

私は少しホッとした。
真一はみんなが知っている噂とかに興味を持たない。というより噂を知らない。
だからこの噂を知っている可能性は低い。

真利亜「それで！付き合ってるの？」

だからなんでそうなるのよ!?

玲奈「付き合ってないよ…。」

里奈「えー!?あんなに楽しそうにしてたのに!?」

お前らの目は節穴か。
大翔君が一方的に話しかけてきただけで私はずっと無表情だった。

真利亜「大翔君と玲奈ってお似合いだよねー。」

玲奈「は!?」

里奈「私もそう思うー。」

なんなのよ…。前まであんなに真一をすすめてたのに…。
ふざけないでよ…。

ガラッ

教室のドアが開くそこには3人の姿があった。

ってか大翔君Ｓやなぁ
格好いい☆
しかも切ねぇ！
相変わらず面白いわ

age

がんばれ

毎回あげてくれるのは嬉しいんですが誰だか気になるww

age

早くかいてー

〜噂〜　−後編−

玲奈「・・・なんで・・・また・・・。」

梨乃と真一が一緒にいる・・・。そしてその後ろには大翔君がいる。

どうして・・・？

真利亜「あ、真一は知らないよね。おしえに行こう！」

玲奈「は？ふざけないでよ！？」

私を無視して真利亜と里奈は真一のほうへ向かう。

私は二人を追いかけた。

里奈「ねぇねぇ。真i「やめて！」

私は今まで出したことがないくらいの大声をだした。

・・・いろんな人の視線がこっちにくる。

真利亜「ね・・・どうしたの・・・？」

いつも強気な真利亜や里奈でさえびっくりしている。

・・・というよりも怖がっている。

真一「玲奈？」

梨乃「玲奈、どうしたの？」

どうしたの？じゃないよ。もう意味わかんないよ・・・。


玲奈「・・・ごめん。」

私はそういって走って逃げようとした。が、誰かに腕を掴まれた。

玲奈「！？・・・大翔君・・・？」

なんでまた・・・。

そのままグイッと引き寄せられた。

大翔「・・・俺と玲奈ちゃん、お似合いだって。よかったね。」

耳元でそう呟かれた。

玲奈「・・・・・・。」

私は怖くなって逃げた。

走った。誰もいないところを捜して。

・・・噂なんか大嫌い。

ａｇｅ

面白いっ
これからも頑張ってね
恋菜の小説大好き
早くかいて〜

コメントとかいろいろありがとうございますｗ

〜嫌い〜　−前編−

玲奈「・・・・・」

私はずっと屋上にいた。
授業も午前は全部サボった。

玲奈「海・・・綺麗・・・。」

屋上からは海がみえる。

私はこの景色が好きだ。

玲奈「はぁ・・・・」

景色をみて忘れようとするけど・・・無理だった。

４時間目終了のチャイムがなる。

玲奈「あ、お昼・・・。」

しまった・・・お弁当、教室だ・・・。

どうしよう・・。教室にもどったらまた・・・。

玲奈「もういい！寝る！」

私は無理矢理寝ようとした。

目を瞑ると色んな記憶がでてくる。

・・・今日のこと、友達のこと、・・・真一のこと。

そんなことを考えてるうちに私は完全に眠ってしまった。



冷たい風が頬にあたる。それと逆に日差しは暖かい。

玲奈「ん・・・・？」

・　・　・

玲奈「あ！寝ちゃってた！」

時計をみると2時半。結構寝ていたようだ。

玲奈「お腹すいたなぁ・・・お弁当・・・ん？」

右手になにかがあたる。
・・・私のお弁当だ。

玲奈「え・・・誰が・・・？」

一枚の紙が置いてあった。

【大丈夫？元気だして】

そう書いてあった。そして右端には綺麗な字で真一とかかれてあった。

玲奈「・・・ありがとう、真一。」

私は泣きながら弁当を食べた。

さっきとは違う涙が頬をつたった。

面白いよぉ〜
続きが気になる！

〜嫌い〜 -後編-

私は全ての授業をサボりいつもの時間に帰ろうとした。

…普通に帰りたかったのに…。

大翔「待ってたよ。」

玲奈「……。」


なんでいるのよ…。
なんで私の邪魔ばかり…。

大翔「帰ろっか。」

玲奈「なんで貴方なんかと…「あ、いたー。」

会いたくない人の声。

里奈「またラブラブしてんの〜？」

大翔「あはは。」

…ほんッとにムカつく。
なんなのよ…。

私で遊ばないでよ。

里奈「やっぱり付き合ってるんだ〜。」

違うに決まってるでしょ。

玲奈「もう！いい加減に…!?」

反論しようと思ったら口を塞がれた。

…誰かと私の唇が重なっている…。

真一「玲奈…？」

玲奈「!?」

一番逢いたくない人の声が聞こえた。

私は即座に目の前の人間を突き飛ばした。

玲奈「…大翔君…なんで…？」

私とキスしていたのは大翔君だった。
…わかってたけど信じたくない！

玲奈「なんで!?」

大翔君はニコッと笑っている。

…怖い…。周りに沢山人がいて怖い…。

真一「れ、玲奈…？」

玲奈「!?イヤッ！」

私は真一の声を聞いて逃げた。

なんで!?なんでこんなことになるの!?

もう嫌…。

…皆…この世界も全部…全部…

『大ッ嫌い！』

がんばれぃ

〜梨乃〜

玲奈「……」

教室のドアに手をかける。

大きく深呼吸する。

そして開ける…。


ガラッ

視線がこっちにくる。

…怖い…。

皆なにか言ってる…。

聞きたくないのに聞こえてくる。

梨乃「玲奈…おはよ…。」

玲奈「……」

なんで話しかけるのよ…。
気を使ってくれてるの？
なら真一から離れてよ。

梨乃「真一ね、昨日のコトなんとも思ってないって。」

なんとも思ってないってどういう意味よ。

それって私の存在が真一にとってどうでもいいってこと？

梨乃「えっと…その…」

…真一が私から離れていったのって…コイツのせい…？

手伝ってあげるとかなんとか言ってたけど結局なにもしてないじゃない。

真一とずっと一緒にいて…。なんなのよ!?

コイツさえいなかったら…おかしくならなかったかもしれないのにッ！

梨乃「玲奈…？」

玲奈「黙れよ…。」

梨乃「え？」

玲奈「黙れって言ってるでしょッ！」

…思わずまた大きな声で叫んでしまった。

梨乃「…なんで…？」

玲奈「そんなこともわからないの？…屑。」

私は梨乃を無視して教室を出た。

また授業をサボる。

…最初から梨乃がいなければよかったのに。

イナケレバイイノニ

…一度堕ちてしまったなら最期まで堕ち続ける。

私の心は憎悪でいっぱいだった。

〜惨劇〜 −前編−


玲奈「梨乃…」

梨乃「…ん？玲奈…？」

玲奈「あのね…話があるからついてきて。」

梨乃「え？う、うん…。」

これからなにがはじまるのか…それは誰にもわからない。

これはただの自己満足…。

それでいい…。

それでいいの…。


−屋上−

梨乃「話って…なに？」

怖がってる梨乃。

仕方ないか…。

でもこれからその感情もなくなるよ。よかったね。

玲奈「なんで真一と一緒にいるの？」

梨乃「え…？それは…玲奈の為に…」

玲奈「嘘でしょ。私から真一をとったのは貴方。」

梨乃「…なにがいいたいの？」

そう言うと思った…。

じゃあ遠慮なく言ってあげるね。

玲奈「アンタさえいなければよかったのに…。アンタさえいなければ…。」

梨乃「玲奈？どうしたの？」

玲奈「…アンタなんか死んでしまえばいいのよッ！」

私は予め用意しておいていたバットを梨乃に向けて振り下ろした…。


玲奈「ﾊｧ…ﾊｧ…」

赤い地面、血塗れの人間…

玲奈「…やったぁ…いなくなった…。」

私は嬉しい…筈だった…。

なんかモヤモヤする…。

なんで…？

ガチャ

大翔「玲奈ちゃん…？」

真っ青な顔の大翔君。

コイツもついでに殺そうかな…。

私はバットを持ち上げる。

大翔「ひぃ！やめろ！」

…逃げちゃった。

つまんないの…。

ま、いいわ…。

…どうやってコレをかたずけようかな…。

〜惨劇〜 −後編−


真一「…玲奈どこだろ…」

誰かが階段をおりてくる音がする…。

大翔だ…。

真一「あ、大翔…玲奈みなかっ「ごめん。」

…謎の即答。

なにがあったんだろ…？



玲奈「殺す場所、おかしかったかな…？」

でもココあんまり人来ないから…。

玲奈「…ん？」

ガチャ…

…来なくてよかったのに…。

真一「れ…玲奈…？」

真一っていつもタイミング悪いね…。
私もだけど。

真一「な、なにしてるんだよ…？」

玲奈「知らない…。どうしたの…真一…？」

顔が真っ青な真一。

…今ここで真一を殺したら…一生私のものだよね…？

私はバットを持った。

真一「玲奈…やめて…？」

なんでやめないといけないの…？

私は真一が好きなんだよ…？

私は高くバットを振り上げた。

玲奈「ごめんね…真一…。」

その瞬間、真一の手から手紙が落ちた。

あれ…？なんで私…謝ってるの…？


暖かい風が頬にあたる。

私は寝てたみたい…。

…夢だと思いたかった。

今更なに言ってるんだろ…。

私は手をみた。

あり得ないほど赤い。

だって血だもん…。

なんで血がついてるの…？

だって人を殺したんだもん。

誰を…？

…大切な人を…。

ヤバいよぉ、ドロドロだね〜^ ^
前作とは正反対すぎだね

がんばれ！ｗ

〜秋〜

玲奈「ひっ・・・・」

なに・・？

なにがおきてるの・・・？

なんで殺したの・・？

玲奈「うあ・・・あああ・・・あああああ」

・・・大好きな二人を・・・私は・・・自分の手で・・・

殺してしまった

玲奈「・・・？」

足元に手紙が落ちていた。

・・・みて・・・いいよね・・・？

玲奈「私・・・？」

それは真一から私への手紙だった。

『玲奈へ
　最近元気ないね・・・？大丈夫？なにかあったら俺にいってね
　俺、頼りないかもしれないけど玲奈の為なら頑張るよ・・・？
　玲奈は大翔が好きなのかもしれない。でも・・・』

目の前がぼやけて見えない・・・・。

あ・・・涙だ・・・。

『でも・・・俺は玲奈のことが好きだよ。
　だからもっと俺のこと頼って・・？
　・・・元気だして！
　　　　　　　　　　　　　　　　真一』

ごめん・・・ごめんね・・・。

皆ごめん・・・。

いなきゃよかったのは私のほうだった・・・。

私さえいなければ良かったのに・・・。


私は手紙を握り締めた。

玲奈「ごめんね・・・。また・・・会えるよね・・・？」


もし願いが叶うのなら・・・生まれ変わったら・・・ううん・・。
違う世界の私でもいい。
幸せになってください。
・・・私だけじゃない。
みんな幸せになってください・・・。
それが私の最期の願いです・・・。

…これでこの物語はおしまい。
続き…？さあ…？そんなものあるのかしら…。

さて…この物語は崩壊の音…惨劇の物語だった。
でもこの物語がハジマリ。

…次の物語は冬の物語…。
貴方は覗く勇気があるかしら…？

これは良作

これは駄作

恋愛ものだと思ったらミステリー系な･･･
怖い

あげ★

おお上がったおかげで面白いのに巡り合えたわ

あげ

普通に面白いな