>>560
欧州車なんか売れないのに持って来て登録するから未使用車溢れるんだよ。レクサスより売れるわけないやん。BMWと言えば、日本でも高い知名度を誇り、多くの消費者が憧れるドイツの高級車ブランドだ。その国内販売ディーラーの店頭で今、大量の新車が中古車として売られている。
首都圏のある正規ディーラーが、新車販売店とは別の場所で運営するBMW中古車販売店。展示車の1台、セダン「320i」の商品説明パネルに目をやると、中古車のはずなのに、走行距離欄に記された数値は50キロメートルにすぎない。この1台だけでなく、全展示車32台のうち、9台は判を押したように「走行距離50キロメートル」と書かれていた。
この9台はすべて、業界で「新古車」と呼ばれる新車同然の未使用車だ。セダン、クーペ、SUVなど車種はバラバラだが、どれもBMWの最新現行モデル。それでいて販売価格は新車の定価より2割前後安い。
新古車とは、本来は売る側であるはずのディーラー自身が名義人(購入者)になって新車登録し、未使用またはそれに近い状態で販売する車のこと。ナンバーを取得済みなので、あくまで中古車として扱われる。
販売員があけっぴろげにこんな内情を説明した。「半期末や年度末などが近づくと、BMWジャパンから『30台買ってくれ』とか依頼が来て、断われないんですよ。だから新車としてさばけない分は、店が新車登録してから中古車扱いで売っているんです」。
別の正規ディーラーが運営する都内の中古車販売店でも、複数台のBMW新古車が売られていた。中には昨年発売されたばかりのコンパクトSUV「X2」もある。走行距離はわずか20キロメートル。輸送途中に多少は自走させるので、新車でも店頭引き渡し時の走行距離はこれくらいだ。車両価格は461万円(税抜き)で、同じ装備の新車に比べて約140万円安い。