福島県、大学合格者数から考える
・東京大学、京都大学の合格者数で福島県は東大、京大とも、全国最下位。
・福島県に必要なのは、高校生が進学したいと憧れる大学だ。
人材育成は教育だ。
我が国の問題は、初等教育と比べ、高等教育を受ける機会に著しい国内格差が存在することだ。
今春の主要大学の合格者数が出揃った。 本稿では、福島県の教育力を論じたい。
図1は、東京大学、京都大学の合格者数の都道府県別の比較だ。 合格者の居住地ではなく、出身高校の所在地で代用し、18才人口1万人あたりの数字を示している。
残念ながら、福島県は東大、京大とも、全国最下位だ。
東大は0.04人、京大は0.01人である。 福島県の高校生の約2,500人に1人が東大、約1万人に1人が京大に進学していることになる。
一方、東大、京大の何れに対しても、合格者数が多いのは、奈良県、兵庫県、石川県、福井県、岡山県、愛知県などの西日本勢だ。公立、私立を問わず、有名進学校が存在し、福井県を除き、戦前からの名門大学が存在する地域だ。
ただ、福島県は地元の東北大学に多くが進学しているため、東大・京大の合格者が少ない可能性がある。
東北大学の合格者数はどうなっているだろうか。
東北6県の東北大学の合格者数は、高い順に宮城県1.78人、山形県1.38人、青森県1.20人、秋田県0.81人、岩手県0.74人、福島県0.66人と、福島県はここでも最下位である。
つまり、大学受験に関し、福島県は東北地方で最もレベルが低いと言われても仕方ない。これは由々しき事態だ。
・東京大学、京都大学の合格者数で福島県は東大、京大とも、全国最下位。
・福島県に必要なのは、高校生が進学したいと憧れる大学だ。
人材育成は教育だ。
我が国の問題は、初等教育と比べ、高等教育を受ける機会に著しい国内格差が存在することだ。
今春の主要大学の合格者数が出揃った。 本稿では、福島県の教育力を論じたい。
図1は、東京大学、京都大学の合格者数の都道府県別の比較だ。 合格者の居住地ではなく、出身高校の所在地で代用し、18才人口1万人あたりの数字を示している。
残念ながら、福島県は東大、京大とも、全国最下位だ。
東大は0.04人、京大は0.01人である。 福島県の高校生の約2,500人に1人が東大、約1万人に1人が京大に進学していることになる。
一方、東大、京大の何れに対しても、合格者数が多いのは、奈良県、兵庫県、石川県、福井県、岡山県、愛知県などの西日本勢だ。公立、私立を問わず、有名進学校が存在し、福井県を除き、戦前からの名門大学が存在する地域だ。
ただ、福島県は地元の東北大学に多くが進学しているため、東大・京大の合格者が少ない可能性がある。
東北大学の合格者数はどうなっているだろうか。
東北6県の東北大学の合格者数は、高い順に宮城県1.78人、山形県1.38人、青森県1.20人、秋田県0.81人、岩手県0.74人、福島県0.66人と、福島県はここでも最下位である。
つまり、大学受験に関し、福島県は東北地方で最もレベルが低いと言われても仕方ない。これは由々しき事態だ。