>>539
わざわざありがとう。遅れてすみません。
>サンスクリット原本が見つからないだけで
>偽経との判断には至っていません
なるほど。
100%偽経だとは言い切れないが、
現時点では、やはり中国編纂の経典である
と言うのが定説と思われる。
なぜなら、文体の・訳語不統一・内容、
道教との思想的な類似が認められる。
ただ、サンスクリット版がもし本当に存在すれば、
この説も覆えるだろうけどね。
>法華経の序品第一に無量義教菩薩法仏所護念
その前文に、
『爲諸菩薩説大乘經』名無量義教菩薩法仏所護念ってあるでしょ?
忠実に訳せば、『最も勝れた無限の教説という広大な大乗経典』
という意味と思えば分かりやすいと思う。
ただ「無量義」と言う言葉は自体はサンスクリットには存在する。
→マハーニルデーシャの意義「無量に分別せられるもの」
だけど「無量義経」と言う、一つの経典になっている物は存在しない。
さっき言ったけど原本が見つかっていない以上、今では中国編纂の
確率が非常に高いでしょう。
>法華経にはサンスクリット版がある
法華経はあるよ。Saddharmapuṇḍarīka-sūtra
ただしサンスクリット版は19世紀に発見された。
近代までは、その存在が疑問視されてたけど。
意味は鳩摩羅什訳とは大分違うみたいだけどね。
鎌倉や平安の上人さん達は鳩摩羅什訳を元に考察した
みたいだね。元々中国天台の影響だけど。
>その序品に無量義経が書かれている
無量義「経」→×
無量義「教」→○
「無限の教説や、無量に分別せられるもの」
と言う教えの意義であって、一つの経典として存在すると
した意味ではない。
最近は仏教をあまり勉強してなかったから
これくらいで許してね。