自粛を余儀なくされたのは大阪桐蔭に限ったことではないが、大きな武器を手に入れられなかったことは大きな痛手となった。
[匿名さん]
さらに、代替大会では仲三河優太と吉安遼哉の主軸ふたりを故障で欠いた(仲三河は大会不出場、吉安は準決勝のみ出場)。
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過去の夏の直接対決を振り返るとき、履正社の岡田龍生監督はこんなことを語っていた。
[匿名さん]
「もうひとり投手がいたら、あとひとり打てる選手がいたら......いつも何かひとつ、足りない時が多かった。桐蔭はそうしたものがあると勝てない相手なんです」
[匿名さん]
だが今回、戦力面で不安を抱えていたのは大阪桐蔭だった。
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だからこそ今年の夏は、いろんな要素を加味したうえで履正社が連敗にピリオドを打つのではないかという思いが強くなっていった。
[匿名さん]
しかし、そんな思いを見事にかき消したのが、4回戦のあとに聞いた大阪桐蔭の主将・藪井駿之裕(しゅんのすけ)の言葉だった。
[匿名さん]
履正社の選手たちの"打倒・大阪桐蔭"への意気込みをそれとなく伝え、つづけて「履正社をどう見ているのか?」「甲子園がなくなり、昨年の覇者を倒すことがモチベーションになっているのか?」と聞いた時だ。
[匿名さん]
「履正社はたしかに強い相手だとわかっています。でも、自分たちは日本一になりたくて大阪桐蔭に来たわけで、大阪で勝つためにここに来たわけじゃない。相手がどこだからとか、どこに負けたくないとかというのはないです」
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常に日本一を求め、高校球界をリードしてきたチームで戦ってきた者の思いが詰まった言葉だった。
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ただ、目標である日本一を果たせない状況で、代替大会を戦い抜くための理由をほかに見つけるのは難しいのではないか。
[匿名さん]
そのことについて藪井に聞くと、少し考えてからこう言った。
[匿名さん]
「甲子園にも日本一にもつながりませんが、一人ひとりが試合のなかで成長して、日本一を求めてやってきた僕たちの野球をやり切りたい」
[匿名さん]
はたして、2強対決の結果は......
結論からいうと、履正社が積年の思いを一気に晴らしたかのような戦いで9対3と勝利。
[匿名さん]
履正社の先発・岩崎峻典は再三のピンチを迎えるも、6回3失点ときっちり試合をつくった。
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4番の関本も中押しとなる貴重なタイムリーを放ち、大会中14打席連続出塁を記録した1番の池田凛も3出塁。
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昨年夏の日本一を知る男たちが中心となり、ついに悲願を達成したのだった。
[匿名さん]
試合後、すっかり陽が落ち、照明灯の光が注ぐグラウンドで両チームの取材が続いていた。
[匿名さん]
「子どもらが大阪桐蔭に勝つぞと、とくに昨年秋に負けてからやってきました。今日は、僕は何もしていません。子どもたちの力です。しっかり力を出してやってくれました」
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そう語る声には、大きな壁を越えた喜びと安堵感が伝わってきた。
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一方、一塁側ベンチ前では自身の監督デビューでもあった1999年夏以来、履正社に敗れた西谷監督が淡々と敗戦の弁を語っていた。
[匿名さん]
「守りはどこまで粘り強くできるか、攻撃ではチャンスでどれだけ一本が出せるか。目指してきた野球ができませんでした。(相手が履正社ということは)僕たちはあまり考えてないですけど、負けるとやっぱり気持ちよくない。夏、秋、春を含め、これからも戦っていかないといけない相手なので、次に当たった時は今日負けた悔しさをしっかりぶつけていきたい」
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あらためてイレギュラーな夏であることは、両監督のインタビューからも伝わってきた。
[匿名さん]
21年ぶりの結果に沸き立つなか、記者たちからの話題は「甲子園交流試合」へと移っていった。
[匿名さん]
履正社は15日に昨年夏の甲子園で戦った星稜(石川)と対戦して、大阪桐蔭は17日に東海大相模(神奈川)と戦った。
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西谷監督はぼんやりと視線をグラウンドに向けたまま言った。
[匿名さん]
「これまで甲子園は勝って行くところだと思っていたので、今年は不思議な感じです」
[匿名さん]
呪縛から解き放たれ、新たな手応えを胸に進む履正社と、スコア的には完敗に終わったが2年生に逸材が揃う大阪桐蔭。
[匿名さん]
イレギュラーな夏に動いた2強物語は、ここからどんなセカンドステージを迎えるのだろうか。
[匿名さん]
毎年、夏になるとメディアによってクローズアップされるのが、高校野球界の「2世選手」の存在だ。
[匿名さん]
とりたてて騒ぎ立てる必要はなく、当人にとってみれば困惑の種になっていることだろう。
[匿名さん]
だが、「あの選手の子ども」と聞くだけで不思議な愛着が湧くのも人情というものだ。
[匿名さん]
縁戚や知人の高校球児を自然に応援してしまうのと近い感覚で、つい注目してしまう。
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今夏は、2世選手のなかにも有力なドラフト候補が存在した。
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高校球界屈指の強豪である履正社の4番・捕手を務めた関本勇輔は、阪神で活躍した関本賢太郎を父に持つ。
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現役時代はバットを短く持ち、対応力に優れた打者だった父に対し、勇輔は今のところ体の強さを生かした強打者である。
[匿名さん]
尽誠と言えば手堅い作戦で送りバントを多様してたイメージだけど西村監督に変わってエンドランが増えてそれがことごとく決まるイケイケな今の尽誠野球もいいよね
今後の尽誠が楽しみだ。西村さんなら何かやってくれるんじゃないかな
[匿名さん]
前の監督(松井さんだっけ?)から今の監督に代わった頃をよく覚えているが、こんな有能風情になるとは思わなかったわ。
とにかく試合運びはダメだったし、選手からは信頼されてなかったような話も聞いたし、すぐ変わるんだろうなという印象だった。
[匿名さん]
智辯和歌山といえば、強力打線で打ち勝つ野球を想像されるのではないだろうか。
[匿名さん]
今年は旧チームから経験する細川 凌平主将、綾原 創太。
[匿名さん]
そして2年生4番・徳丸 天晴といったスラッガーを揃えて、昨秋はチーム打率.366を記録した。
[匿名さん]
しかし、尽誠学園との交流試合はヒット9本放つものの、残塁10で得点は1点のみ。
[匿名さん]