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>>254
こちらが本堂です。

現在は臨済宗妙心寺派に属する寺院で直虎の死後、戒名の｢妙雲院｣から妙雲寺と改められました。

>>255
本堂の内部も拝観無料で見学できます。

堂内はお線香の香りが充満し、静粛な空気が流れています。

ボランティアのおじ様が一人ついて本堂を案内してくれました。

こちらは本堂に安置された直虎と南渓瑞聞の位牌です。

左側が直虎で、右側の大きい位牌が南渓瑞聞のものです。

おじ様の説明を聞きながらじっと眺めていると、
｢写真撮ってもいいですよ。｣
と、おっしゃって下さったので、写真を撮らせて頂きました。

この位牌は２０１５年に発見されたばかりで、土日祝日限定で公開されています。

>>256
続いて見せて下さったのが、額に保管された直虎直筆の花押入りの書簡です。

何について書かれたものか、おじ様にも分からないようですが実物だそうです。

隣の室内には、実物の南渓瑞聞肖像画の掛け軸が置かれていましたが、そちらは撮影禁止のようです。

妙雲寺の周りは天白(てんぱく)公園として整備されています。

>>258
左側はこのような感じです。

>>259
妙雲寺周辺の北神宮寺地区で発見された遺跡について解説された案内板です。

この周辺は北神宮寺遺跡という井伊谷でも最大級の遺跡の所在地です。

発掘調査の結果、古くは縄文時代から人々が住続けていたことが解ったようです。

戦国時代については大型の建物が確認されたことや、鍋がまとまって出土した一画もあることから、井伊家の重要人物達が暮らしていた場所だったと言われています。

>>260
その神宮寺地区一帯の観光名所を紹介した案内板がこちらです。

【鰻　いしかわ】
妙雲寺と隣接した場所に鰻料理屋さんがあります。

浜松に来たのならば是非食べてみたいものが鰻です。

浜名湖の鰻といえば全国でも有名ですね。

時間も１１時を回ったところで、丁度開店していました。

お昼時の混雑の前に、今日は奮発して鰻を食べてみたいと思います。

私がオーダーしたのは、｢うな重(竹)」で４０００円です。

竹でこのボリュームです！

それもそのはずです。

このお店の最大のウリは、お重からはみ出るボリューム満点の鰻です。

一番のオススメのこちらの｢うな重(竹)｣は、鰻一本を使った贅沢な一品です。

活鰻を関西風の直火で焼き上げ、鰻料理の決め手である｢皮はパリパリ、中はふっくら｣の定義を旨く生かしています。

そして食前酒の瓶ビールも、旅の昼食のお供には欠かせません。

>>264
シノさん、お疲れ
相変わらず美味しそうなの食べてるな　笑
お酒は強い方なのか？

>>265
坂本センパイ、お疲れ様です。
お酒は強い方ですが、昼間はこうゆう時に一杯分しか飲まないです。
鰻は普段は手に届かないのであまり食べませんが、浜松に来たのならば是非食べておくべきです。

【井伊神社(いいじんじゃ)】
｢妙雲寺｣と｢鰻　いしかわ｣の間の通りは、井伊神社の参道になっています。

こちらは参道入口に建つ井伊神社の鳥居です。

ちなみに井伊神社の"い"は、さんずいに胃と書きますが、変換しても字が出てきませんので、井伊氏の井の字を使わせて頂きます。

入口の鳥居から境内まではこれだけの距離があります。

この井伊神社裏山の薬師山に、古代からの遺跡で大河ドラマのロケ地にもなった｢天白磐座遺跡(てんぱくいわくらいせき)｣があります。

>>268
境内入口には裏山の磐座(いわくら)について簡単に解説されています。

磐座とは神様が依り坐る場所で、裏山の岩群は井伊神社の神座であると表記させています。

>>269
こちらが拝殿です。

かつては井戸や井水を崇拝の対象としていましたが、井伊氏の発祥と共に氏神として奉ったのがこの井伊神社です。

>>270
神仏混交として奉っていた井伊氏は、この井伊神社を菩提寺である龍潭寺の境内に鎮座させていました。

南北朝の争乱の折りに現在地へ遷座されました。

境内には社殿の他に七つの境内社が鎮座されています。

>>271
こちらの倒れかけている大木とそれを支えている大木は御神木の老杉である天生杉(てんしょうすぎ)です。

>>272
正面から見るとこのような感じです。

御神木指定証が掲げられています。

>>274
社殿西側のこちらの遊歩道から天白磐座遺跡のある裏山へ上がります。

山といっても標高４０m程の頂上ですので、井伊谷城跡に比べれば安々と上がっていかれます。

>>275
遊歩道から見た社殿です。

左側に見える建物が、拝殿奥に鎮座する本殿です。

【天白磐座遺跡】
頂上が見えてきました。

井伊神社本殿裏の丘の上に広がる遺跡｢天白磐座遺跡(てんぱくいわくらいせき)｣が目の前に迫りました。

>>277
御覧下さい！
こちらが古墳時代から残る祭司場として用いられてた岩群で、近年はその力にあやかろうと、多くの人が足を運ぶパワースポットとして注目されている天白磐座遺跡の入口です。

ここからは様々な角度から見た遺跡の画像と共に、この天白磐座遺跡を解説していきます。

三個の巨石を中心に中小の石が約４０m四方に群在し、巨石群を神の依代(よりしろ、すなわち磐座)とした全国屈指の規模を持つ古代祭司遺跡です。

>>278
　
この高さ７mに及ぶ最大の磐座が古墳時代の祭司場と限定され、多量の手こね土器や鉄鉾(てつほこ)、滑石製勾玉(かっせきせいまがたま)などの祭司に用いられてた遺物が出土しました。

>>279
平成元年の発掘調査により、四世紀後葉の古墳時代前期から平安時代に至る長期間に於いて祭司場であったことが明らかになっています。

>>280
巨石群の後側はこのようになっています。

>>281
後方へ回ると、巨石から大木が育つ様子が確認できます。

神の宿る木でしょうか？

また１２世紀末には、末法思想による埋経のための経塚が巨石群の中央で営まれ、渥美製の経筒外容器が和鏡と共に出土しています。

>>282
巨石にはこのような空洞がいくつか見られます。

意図的なものかどうかは不明です。

>>283
大河ドラマ｢おんな城主　直虎｣の第一回目の放送で、直虎の幼少時代のおとわちゃんが、この岩を登り歩きながら竜宮小僧を探すシーンが撮られました。

>>284
この遺跡は井伊神社の創司が古墳時代前期までさかのぼると同時に、古代人の宗教観を説明するうえに重要な文化財です。

つまりは、井伊神社の前進である水神や井の神を奉った祭司場であったと言うことです。

>>285
そして戦国時代には、幼少時代の直虎や直親がこの場所を遊び場としていた説もあります。

この頃は祭司場として用いられていないと思われますので、天然のジャングルジムのような感じで子供ウケしていたのかもしれませんね。

>>286
画像が反映されませんでした。

>>287
そして１５００年経った現在でも、神聖な雰囲気が漂うパワースポットとして注目を集め、訪れる人が後を絶たないようです。

大河ドラマの初回から四回目まで出演した子役の皆さんです。

左が鶴丸(後の小野政次)役の小林楓(かい)君、真ん中がおとわ(後の井伊直虎)役の新井美羽ちゃん、右が亀之丞(後の井伊直親)役の藤本哉汰君です。

気丈夫でしっかり者のおとわちゃんは、三人の中でもリーダー的な存在でした。

可愛くとも逞しい三人の演技は、視聴者を絶賛の渦に巻き込みました。

この三人が実際に幼なじみとして遊んでいた記録はありませんが、この遺跡を歩き回って、三人の気配を感じとれたような気がしました。

【浜松市地域遺産センター】
天白磐座遺跡を出て、ひとまず車を駐車した｢浜松市地域遺産センター｣に戻ります。

史跡巡りは一旦ブレイクして、期間限定の開館記念特別展｢戦国の井伊谷｣の展示物から井伊家や井伊谷について学んでいきたいと思います。

入場は無料です。

入口を入ると、直虎ちゃんの記念撮影用パネルが設置されています。

>>292
展示物は戦国時代の遺物は勿論、北神宮寺遺跡など井伊谷周辺に点在する遺跡や古墳から出土した古代の遺物も数多く展示されています。

この中には天白磐座遺跡から発掘された経筒外容器など、祭司に用いられた遺物も展示されています。

そして歴史博物館お馴染みのジオラマへのプロジェクションマッピングもあります。

ここでは、｢井伊直虎の生涯｣と｢三方ヶ原の戦い｣の二本が物語風に紹介されてされています。

そして井伊谷周辺の観光名所を紹介したパネルやジオラマもありますので、この後名所巡りをしたい方はそれを参考に計画を立てることもできます。

>>292
こちらは地域センター展示物の目玉である井伊直親愛用の笛｢青葉の笛｣のレプリカです。

本物は引佐の六所神社に奉納され、四年に一度公開されるようです。

実はこの青葉の笛を体感することができるのです。

再現した音色を聞くことや、レプリカに直接触れることもできるようです。

【井伊谷宮(いいのやぐう)】
地域遺産センターから車を出し、龍潭寺方面へ南下して宗良親王を奉る神社｢井伊谷宮｣に来ました。

こちらの井伊谷宮と龍潭寺は隣接していますので、駐車場は大変混み合っています。

第一駐車場の他に第二駐車場も完備されていますので、そちらに駐車できました。

この第二駐車場からも境内の入口がありますので、そちらから入場します。

>>296
こちらが正式な入口です。

鳥居と表門が続けて構えられる豪華な造りになっています。

この神社は明治元年、明治天皇より創立の勅旨が仰出されてここに建立されました。

この事柄については後程解説します。

>>297
表門の傍らには、祭神である宗良親王が詠んだ句が掲げられています。

親王は武のみならず和歌にも秀でていました。

南北朝時代の苦難な生涯の中でも、歌集｢李花集｣を残すなど文化の面でも功績を残されました。

表門と拝殿を重ねて見ると、まるで伊勢神宮か明治神宮に来たかのように思えてしまいます。

この本殿の背後に西に向かって親王のお墓が建てられていますが、宮内庁所轄地のため、入ることができないようです。

>>299
拝殿前に来ました。

ひとまず参拝します。

御祭神宗良親王は後醍醐天皇の第四皇子で、約６５０年前の南北朝時代にこの地を本拠に５０年余の間、将軍として吉野朝(南朝)のために活躍しました。

その間遠江、駿河、三河、甲斐、信濃、越後、上野、美濃などに軍を進められ、信濃宮、上野宮、越中宮と尊称されました。

晩年に再びこの地を訪ねられ、７３歳にて逝去されました。

社殿右側に鎮座する御神木を囲むように、沢山のおみくじが括りつけられています。

親王はどんな逆境に陥っても不屈な精神を貫き、希望を捨てずにひたすら正義のために一生を捧げたといいます。

そんな親王の遺徳は多くの人に慕われ、学問、心願成就、開運の神として信仰されています。

>>301
この御神木の背後に親王に関する資料館が位置しています。

一間のほんの小さな資料館ですが、無料で見学できます。

>>302
祈祷や朱色など受付は表門脇にあります。

>>303
社殿左側はこんなに綺麗に整備された庭園が広がります。

玉砂利は日頃から清々しく清掃されて、落ち葉ひとつも残さないことに神をみいだし、それを句に残した方がいます。